里芋 ぬめり 取り方 下処理|かゆくならない手順と料理別の残し方

里芋 ぬめり 取り方 下処理のイメージ画像 料理・食材保存

里芋 ぬめり 取り方 下処理で迷うのは、たいてい「どこまで落とせばいいのか」という一点です。先に結論を書くと、ぬめりは全部落とすのが正解ではありません。煮っころがしのようにねっとりさせたい料理では残し、筑前煮や汁物のように澄ませたい料理では落とす、と料理側で決めるほうが失敗しません。この記事では、塩もみ・酢水・ゆでこぼしの三つの落とし方を分量と時間の目安つきで整理し、皮をむくと手がかゆくなる原因とその防ぎ方、電子レンジを使った時短の手順、旬の選び方と下処理したあとの保存までまとめます。

里芋 ぬめり 取り方 下処理の基本|落とし方は大きく3通り

里芋 ぬめり 取り方 下処理といっても、やることは「洗って乾かす」「皮をむく」「ぬめりを落とす」の三段階だけです。難しく感じるのは、落とし方が何通りもあって、どれをどこまでやればいいのかが分かりにくいからだと思います。まずはぬめりの正体を押さえると、判断がぐっと楽になります。

ぬめりは汚れでもアクでもありません。里芋に含まれる水溶性の成分が水と混ざって出てくるもので、あのねっとりした口当たりの元そのものです。ただし煮汁に溶け出すと、汁が濁る、とろみがついて重くなる、吹きこぼれやすい、味がしみ込みにくい、といった困りごとにつながります。落とすかどうかは「体に悪いから」ではなく「その料理でじゃまになるか」で決める、と考えてください。

落とし方3通りの比較

方法 やり方の目安 落ち具合 向く料理
塩もみ 皮をむいた里芋500gに塩小さじ2ほどをふり、30秒ほどもんで流水で洗う 中くらい 煮物全般、炒め物
酢水にさらす 水500mlに酢大さじ1を溶き、5分ほどさらしてから洗う 弱め 白く仕上げたい煮物、和え物
ゆでこぼし かぶるくらいの水から中火にかけ、沸いてから3〜5分ゆでてざるに上げ、水で洗う しっかり 汁物、筑前煮、おでん、揚げ物

酢水は変色を抑える働きもあるので、むいてすぐ調理しないときの置き場所としても使えます。三つは排他的なものではなく、塩もみのあとにゆでこぼす、といった組み合わせが普通です。

基本の下処理の手順

  1. 泥付きなら土を乾かしてからたわしでこすり洗いし、ざるに上げて表面をしっかり乾かす。濡れたままむくとぬめりが手に広がる
  2. 上下を平らに切り落とし、上から下へ縦に、少し厚めに皮をむく
  3. 大きいものは半分か三等分にする。大きさをそろえると火の通りがそろう
  4. 塩をふって30秒ほどもみ、出てきたぬめりを流水で洗い流す
  5. もっと落としたいときは、かぶるくらいの水からゆで、沸騰後3〜5分でざるに上げて水で洗う
  6. 水気をきったら下処理は完了。あとは本来の料理に進む

白く仕上げたいなら米のとぎ汁でゆでる

含め煮や白煮のように色をきれいに出したいときは、米のとぎ汁(なければ水1リットルに米大さじ1を加えたもの)で8〜10分ほど下ゆでする方法があります。とぎ汁に含まれるでんぷんがアクを抱き込むため、ゆで上がりがくすみにくくなると言われます。ゆでたあとは必ず水で洗ってから味付けに移ってください。とぎ汁が残ったままだと、においが移ることがあります。

旬の里芋を選ぶと下処理がラクになる

里芋の旬は秋から冬です。品種によって出回る時期がずれていて、石川早生のような早生種は9月ごろから、土垂などは10〜12月、八つ頭や海老芋は年末年始に多く並びます。新しいものほど水分があってぬめりも強めですが、そのぶん皮がむきやすく、身もやわらかいので下ごしらえは手早く済みます。選ぶときは、ふっくらと丸みがあって横縞がはっきりしているもの、押して柔らかい部分がないもの、切り口が乾いて変色していないものを目安にしてください。

まな板の上で皮をむいた里芋に塩をふってもんでいる手元

手がかゆくなる原因と、里芋 ぬめり 取り方 下処理でかゆみを防ぐコツ

里芋 ぬめり 取り方 下処理を調べる人のもう一つの動機が、皮をむいたあとに手がかゆくなる問題です。ここで大事なのは、かゆみの原因はぬめりそのものではない、という点です。里芋や山芋の皮の近くには、シュウ酸カルシウムという成分が針のような形の細かい結晶になって含まれています。これが皮膚のすきまに入り込んで刺激になるので、ぬめりだけ流してもかゆみは避けられません。逆に言えば、狙って防ぐべきは「結晶を手に付けないこと」です。

かゆくなりにくくする5つの手

  • 手も里芋も乾かしてからむく。水があるとぬめりに乗って結晶が手全体に広がります
  • 皮を少し厚めにむく。刺激の元は皮のすぐ下に多いので、薄くむこうとするほど触れる時間が延びます
  • 酢水を使う。手を酢水で湿らせる、あるいは酢水にさらしながらむくと刺激が和らぐと言われます
  • 手に塩をひとつまみまぶしてから触る。塩もみと兼ねられるので手間が増えません
  • 薄手のゴム手袋を使う。いちばん確実です。体質によっては何をしても出るので、その場合は最初から手袋にしてしまうほうが早いです

電子レンジを使うと皮むきごとラクになる

  1. 里芋をよく洗い、皮に浅くぐるりと一周、切り込みを入れる
  2. 耐熱皿に並べ、ふんわりラップをかける
  3. 600Wで、3〜4個なら2〜3分を目安に加熱する。大きさで変わるので、足りなければ30秒ずつ足す
  4. さわれる程度に冷めたら、切り込みから皮をつまんで外す

加熱してからむくと、生の断面に手が触れる時間が短くなるのでかゆくなりにくく、皮も薄く済むので身の減りが少なくて済みます。中まで火を通しすぎると煮物にしたとき崩れやすいので、「皮がむける程度」で止めるのがコツです。鍋がある日なら、皮ごと10分ほど下ゆでして冷ましてからむいても同じことができます。

かゆくなってしまったときは

まず手を洗い、酢を薄めた水か、やけどしない程度の少し熱めのお湯で洗うと落ち着くことが多いです。かくと悪化しやすいので、こするより流すほうを先にしてください。赤みや痛みが長く残る、はれてくる、といったときは自己判断で続けず、皮膚科で相談してください。

電子レンジ加熱後の里芋の皮を切り込みからつまんでむいている手元

料理で決める「ぬめりを取る・残す」の使い分け

ここが実用上いちばん効くところです。同じ里芋でも、狙う食感と汁の澄み方で下処理の強さを変えます。迷ったら、汁ごと食べる料理はしっかり落とす、具として味わう料理は残す、と覚えておくとだいたい合います。

ぬめりを残したい料理

煮っころがし、衣かつぎ(皮ごと蒸して塩でいただくもの)、ねっとり感を出したいコロッケや芋団子は、ぬめりが持ち味です。とはいえ、まったく落とさないと吹きこぼれやすく、煮汁がとろついて味が決まりにくくなります。洗って表面のぬめりだけ流す、あるいは軽く塩もみして水で流す程度にとどめるのが現実的な落としどころです。煮汁が少なめの煮っころがしでは、残ったぬめりが照りとからみを作ってくれます。

ぬめりを落としたい料理

料理 ぬめり 下処理の目安
煮っころがし 残す 洗って軽く塩もみするだけ
筑前煮・煮しめ 取る 塩もみ+沸騰後3〜5分のゆでこぼし
豚汁・けんちん汁・雑煮 取る 塩もみ+沸騰後3〜5分のゆでこぼし
含め煮・白煮 しっかり取る 酢水5分+とぎ汁で8〜10分下ゆで
揚げ物・炒め物 取る 下ゆで後、水気を拭き取る
衣かつぎ 残す 皮ごと洗ってそのまま蒸す

汁物でぬめりを残すと、口当たりが重くなって具の輪郭がぼやけます。筑前煮や煮しめは煮汁が濁ると他の具の色まで沈むので、里芋だけ別鍋でゆでこぼしてから合流させると仕上がりが違います。おでんや含め煮は味を含ませたい料理なので、ぬめりが壁になって味がのりません。揚げ物と炒め物は油はねが直接の理由で、下ゆでのあとに水気を拭き取るところまでが下処理です。

下処理したあとの保存の目安

下処理後の日もちは、加熱してあるかどうかで変わります。皮をむいただけの生は変色しやすいので、水にさらして冷蔵し、その日のうちに使い切るのが安心です。下ゆでしたものは水気をきって保存容器に入れ、冷蔵で2〜3日が目安。それ以上置くなら、竹串がやっと通る固さで止めて冷凍します。冷凍は1か月ほどを目安に、使うときは解凍せず凍ったまま煮汁や汁物へ入れると煮くずれしにくくなります。まだ下処理していない泥付きの分は、洗わず新聞紙に包んで風通しのよい冷暗所へ。里芋は低温が苦手で、冷蔵庫に入れっぱなしにすると味が落ちることがあるので、涼しい置き場所があるならそちらを優先してください。野菜ごとに置き場所を変える考え方は「夏野菜 冷蔵庫 保存 長持ち|野菜別の置き方で鮮度をキープ」でも整理しています。

里芋の煮物と澄んだ汁物を並べた食卓

よくある質問

里芋のぬめりは体に悪いものですか

いいえ、汚れやアクとは別のもので、ねっとりした食感の元です。落とすかどうかは仕上がりの好みと料理の都合であって、安全のために取るものではありません。ただし、皮をむく前から表面がぬるぬるして糸を引く、すっぱいにおいがする、断面が広く茶色いといった場合は、いたんでいるサインなので食べないでください。食材ごとの見極めのコツは「卵 賞味期限切れ 何日 大丈夫|安心して使う保存のコツ」でも触れています。

塩もみと下ゆで、どちらか片方だけでもいいですか

落としたい度合いで決めて大丈夫です。汁物や筑前煮なら塩もみとゆでこぼしの二段構えが確実ですが、煮物1品なら塩もみだけで足りることも多いですし、急いでいる日はゆでこぼしだけでも構いません。里芋 ぬめり 取り方 下処理は組み合わせが自由なので、その日の料理と使える時間に合わせて選んでください。

冷凍の里芋にも下処理は必要ですか

市販の冷凍里芋は皮むきと下ゆでが済んでいるものがほとんどで、そのまま鍋に入れて使えます。自分で冷凍したものも、凍らせる前に下ゆでしていればぬめり取りは不要です。どちらも解凍せず凍ったまま加熱するのが基本で、いったん解凍すると水っぽくなって崩れやすくなります。

電子レンジだけで下処理を終わらせてもいいですか

皮むきまでなら十分です。ただしレンジ加熱ではぬめりが煮汁に逃げないので、汁物や煮しめに使うなら、むいたあとに塩もみか短時間のゆでこぼしを足してください。逆に煮っころがしのようにぬめりを生かす料理なら、レンジだけで下ごしらえを終えても問題ありません。

下ゆでした里芋をざるに上げて水気をきっているところ

まとめ

里芋 ぬめり 取り方 下処理で押さえるのは、次の5点です。

  • ぬめりは汚れではない。取る・残すは料理側の都合で決める
  • 落とし方は塩もみ(軽め)、酢水(白く仕上げたいとき)、ゆでこぼし(しっかり)の3通り。組み合わせてよい
  • 手のかゆみの正体はシュウ酸カルシウムの細かい結晶。乾いた手でむく、皮を厚めにむく、酢水や手袋で防ぐ
  • 電子レンジで600W・2〜3分ほど加熱してからむくと、皮むきとかゆみ対策を同時に片づけられる
  • 分量も加熱時間もあくまで目安。里芋の大きさと鮮度で変わるので、様子を見ながら調整する

まずは今夜作る料理をひとつ決めて、ぬめりを残すか落とすかを先に決めてから包丁を入れてみてください。

秋の台所に並んだ泥付きの里芋とざるに盛った皮むき後の里芋

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