おでん 大根 味しみる 下ゆで|米のとぎ汁15分と一度冷ますで別物になる

おでん 大根 味しみる 下ゆでのイメージ画像 料理・食材保存

おでん 大根 味しみる 下ゆでを調べている人の多くは、「一応ゆでたのに切ると中心が白い」「外側だけ茶色くて、中は大根の味のまま」という状態にぶつかっているはずです。先に結論を書くと、味を入れているのは煮込んでいる時間ではなく、下ゆでで通した火と、火を止めてから冷めていく時間です。ここを外したまま火だけかけ続けても、色が濃くなるだけで中心までは届きません。この記事では、大根のどこを使うか、皮をどこまでむくか、下ゆでは何分か、そのあとどう煮て、どう冷ますかを順番に整理しました。米のとぎ汁がないときの代用や、時間が取れない日の抜け道も入れています。

おでん 大根 味しみる 下ゆででいちばん効くのは「火の通し方」と「冷ます時間」

大根に味が入らないとき、まず疑うのはたいてい煮込み時間です。ところが1時間煮ても2時間煮ても、外側の色が濃くなるだけで切ると中心が白い——これは煮足りないのではなく、煮汁が入る道ができていないことが原因です。

おでん 大根 味しみる 下ゆでで押さえるのは、次の3つだけです。

  • 下ゆでで芯まで火を通しておく。生の大根は細胞が水を抱えたまま張っていて、煮汁が入る隙間がありません
  • 皮を厚めにむいて、外側の壁を取る。皮のすぐ内側にある硬い層が残っていると、そこで煮汁が止まります
  • 火を止めて冷ます時間を作る。煮ている最中より、冷めていく間のほうが中まで届きます

よくある症状を原因別に並べると、自分がどこでつまずいているか見当がつきます。

症状 考えられる原因 次に試すこと
中心が白く、大根の味しかしない 下ゆで不足で芯が硬いまま 竹串がすっと入る手前までゆでてから鍋に入れる
外側だけ色が濃く、境目がくっきり出る 煮っぱなしで冷ます時間がない 途中でいったん火を止め、完全に冷ます
表面が筋張って口当たりが悪い 皮むきが薄く、すじが残っている 包丁で5mmほど厚めにむく
角が崩れて煮汁が濁る 面取りなし+煮立てすぎ 面取りをして、静かな火加減を保つ
苦味やえぐみが残る 下ゆでを水だけで済ませた 米のとぎ汁か生米を入れてゆでる

「煮込み時間」より「止めてからの時間」

煮物は冷めるときに味が入る、というのは台所で古くから言われてきたことです。理屈の説明の仕方はいくつかありますが、使い方としては単純で、早めに煮て火を止め、食べる直前に温め直すだけで仕上がりが変わります。夕方に仕込んで夜に出す、前日に作って翌日食べる、という段取りがいちばん確実です。

つまり大根については、「食べる直前まで煮続ける」より「早く煮て、いったん放っておく」ほうが理にかなっています。以降のセクションは、この前提で読んでください。

断面まで色が入ったおでんの大根

下ゆでの前で半分決まる — 部位・厚さ・皮のむき方

同じ手順を踏んでも、使う場所と切り方で仕上がりは変わります。ここは手間というより知識の部分なので、一度覚えれば毎回効きます。

おでんに向くのは「真ん中」

大根は場所によって味がはっきり違います。葉に近い上部は水分が多くて甘く、先端に近い下部は辛味が強め。辛味のもとになる成分は、切ったりおろしたりして細胞が壊れたときに立ちやすく、先端側ほど多いと言われます。

部位 味と質感 向いている使い方
上部(葉側) 甘く水分が多い。やわらかい サラダ、大根おろし、浅漬け
中央 甘みと繊維のバランスが良い おでん、ふろふき大根、煮物
下部(先端) 辛味が強く、繊維がしっかりしている 味噌汁、炒め物、漬物

1本買うなら中央を厚めの輪切りにして、上下は別の料理に回すのがいちばん無駄がありません。手元に先端側しかない日でも、下ゆでをきちんとすれば辛味はかなり和らぎます。辛味成分は加熱で飛びやすいので、その意味でも下ゆでは味を整える工程です。

厚さは3cm前後、薄くしすぎない

おでんの大根は3cm前後が扱いやすい厚さです。2cm以下だと味は早く入りますが、長く煮ると角が落ちて形が残りません。4cmを超えると存在感は出るかわりに、中心まで火を通すのに時間がかかります。1〜2時間かけて煮る日は3cm、時間が取れない日は2.5cmくらい、と決めておくと迷わずに済みます。

皮は5mmほど厚めに、すじの内側まで

ここが効きます。大根の皮のすぐ内側には、輪になった硬いすじ(維管束)が通っていて、これが煮汁をはじく壁になります。切り口をよく見ると、外周に沿って薄い輪が浮かんでいるはずです。その輪の内側まで落とすつもりで、ピーラーではなく包丁で厚めにむいてください。目安は5mm前後です。

むいた皮は捨てずに、細切りにしてきんぴらや味噌汁に使えます。厚くむくのがもったいないと感じる人ほど、皮を別料理の材料と考えると割り切りやすくなります。

面取りと隠し包丁は、目的が別

  • 面取り=切り口の角を1〜2mm削り落とす。煮ている間に角どうしがぶつかって崩れるのを防ぎ、煮汁の濁りも抑えます
  • 隠し包丁=片面に十字の切り込みを入れる。深さは厚みの3分の1くらい。火の通りが早くなり、煮汁が中心に届く入り口になります

隠し包丁は盛り付けたときに下になる面に入れると、見た目を保ったまま効果だけ取れます。どちらも合わせて1分かからない作業ですが、やった鍋とやらない鍋では仕上がりがはっきり違います。

まな板の上で面取りと隠し包丁を入れた大根

おでん 大根 味しみる 下ゆでの手順と、そのあとの煮方

ここからが本題です。おでん 大根 味しみる 下ゆでは、米のとぎ汁を使って水から始めるやり方が基本になります。特別な道具も難しい判断もいりません。

  1. 皮をむき、3cm前後の輪切りにして、面取りと隠し包丁を入れる
  2. 鍋に大根を重ならないように並べ、米のとぎ汁がかぶるくらい注ぐ(1回目の濃いとぎ汁でなくても、2回目以降の白い水で十分)
  3. ふたをせず中火にかけ、沸いたら火を落として15〜20分。厚さで前後します
  4. 竹串を刺して、すっと入る少し手前で止める。ここで完全にやわらかくすると、おでん鍋で煮崩れます
  5. ゆで汁は捨て、大根を水でさっと洗う。ぬかが付いたまま入れるとだしが濁ります

4番の「少し手前」が分かりにくければ、竹串が中心の少し硬い層で一瞬止まるくらい、と考えてください。そこから先はおでんのだしで仕上げる分です。

米のとぎ汁がないときの代用

  • 生米をひとつまみ〜大さじ1入れて、たっぷりの水からゆでる。もっとも手軽な代用です
  • 米ぬかがあれば大さじ1程度。手に入る家庭は限られますが、考え方は同じです
  • 無洗米しか置いていない、どれも無い——という日は水だけでも構いません。えぐみは残りやすいものの、下ゆで本来の目的(芯まで火を通す)は果たせます

とぎ汁を使うのは、ぬかに含まれる成分がえぐみのもとを吸着し、大根を白くやわらかく仕上げると言われているためです。効果を実感しやすいのは、辛味の強い先端側を使うときです。

時間がない日は電子レンジで代用する

耐熱容器に切った大根を並べ、大根がひたるくらいの水を入れてふんわりラップ。600Wで5〜8分が目安です(厚さと個数で変わるので、途中で竹串を刺して確かめてください)。鍋でゆでるほどのえぐみ抜きは望めませんが、平日の夜に「今からおでん」というときには十分実用的です。

おでん鍋では煮立てない、練り物は後から

下ゆでを終えた大根は、だしを張った鍋にいちばん先に入れます。卵やこんにゃく、牛すじも同じタイミング。はんぺんやちくわなどの練り物は、食べる30分ほど前で十分です。最初から全部まとめて入れると、練り物が煮崩れて汁が濁り、大根に使えるはずの時間だけが過ぎていきます。

火加減はぐらぐら煮立てないのが基本です。鍋肌にときどき小さな泡が上がる程度の、静かな加熱を保ちます。沸騰させ続けると、だしの香りが飛び、具が鍋の中で踊って角が取れ、汁が濁ります。ふたを少しずらしておくと温度が上がりすぎません。

火を止めて冷ます、が最後の仕上げ

大根を30〜40分ほど煮たら、いったん火を止めます。ここで完全に冷ますのが、おでん 大根 味しみる 下ゆでの締めくくりです。ふたをして常温で冷ましてもいいですが、時間がかかりそうなら鍋底を水に当てて温度を早めに落とし、そのあと冷蔵庫に入れてください。食べる前に静かに温め直すと、断面まで色の入った大根になります。

大根を冷凍してから煮る方法もある

下ゆでの時間すら惜しい日には、生の大根を切って冷凍しておき、凍ったままだしで煮るやり方もあります。凍って溶ける過程で組織がゆるむため、煮汁が入りやすく、短時間で色が回ります。ただし食感は軽くなり、「すが入ったような」歯ざわりに感じることも。どっしりした大根が好きな人には向きません。冷凍ストック全般の考え方は「肉 冷凍 いつまで 美味しく|安心して長持ちさせる保存法」も参考になります。

翌日に回すときの扱い

おでんは翌日のほうがおいしい、とよく言われます。ただし鍋をコンロに置いたまま一晩、は避けてください。粗熱が取れたら鍋ごと、または保存容器に移して冷蔵庫へ。目安として冷蔵で2〜3日のうちに食べきり、食べる分だけ小鍋に取って温め直すほうが、味も具の形も保てます。毎回全体を煮返すと、大根は角が落ち、練り物はやせていきます。作った料理を翌日に持ち越すときの考え方は「刺身 翌日 食べれる 保存|鮮度を保つ簡単テクニック」でも触れています。

おでん鍋で静かに煮えている大根

よくある質問

下ゆでは省略してもいいですか?

省略はできますが、仕上がりは変わります。だしで直接煮ても最終的にはやわらかくなるものの、大根から出るアクで汁が濁りやすく、えぐみも残りがちです。時間がないなら省略するより、鍋の下ゆでを電子レンジに置き換えるほうが結果は良くなります。

下ゆでの時間はどれくらいが正解ですか?

厚さ3cmで15〜20分が目安ですが、時計より竹串のほうが確かです。刺したときに抵抗なく入る一歩手前で止めてください。大根は品種や季節で水分量が違うので、同じ時間でも硬さは毎回そろいません。

味がしみるまで何時間煮ればいいですか?

煮る時間だけで解決しようとしないほうが早く着きます。下ゆで済みの大根なら、だしで30〜40分煮て、そのあと一度冷ます——この組み合わせのほうが、2時間煮続けるより中心まで届きます。前日に作れる日は、それがいちばん確実です。

下ゆでした大根は作り置きできますか?

できます。下ゆでして水気をきり、保存容器に入れて冷蔵で2〜3日が目安です。おでんの日に取り出してだしで煮れば、その日の手間は半分以下になります。もっと先まで置くなら、ゆでた状態で冷凍して凍ったまま煮る手もあります。

保存容器に入れた下ゆで済みの大根

まとめ

おでん 大根 味しみる 下ゆでで押さえるのは、結局のところ順番です。中央の部分を3cm前後に切り、皮を5mmほど厚めにむいてすじの壁を取る。面取りと隠し包丁を入れ、米のとぎ汁で15〜20分、竹串がすっと入る手前までゆでる。さっと洗ってからだしに入れ、煮立てずに30〜40分。そして火を止めて冷ます。この流れなら、煮込み時間を無理に延ばさなくても断面まで色が入ります。

逆に、うまくいかないときに疑う順番も決まっています。中心が白ければ下ゆで不足、境目がくっきりしていれば冷ます時間の不足、口当たりが悪ければ皮のむき方。原因ごとに手を打つほうが、火にかけ続けるより確実です。

まずは今日、大根だけ先に下ゆでして冷蔵庫に入れておくところから始めてください。あとはだしで煮て、冷ますだけです。

食卓に並んだおでんの器と大根

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