いちじく 保存 冷蔵 冷凍 方法|傷む前に使い切る手順と冷凍のコツ

いちじく 保存 冷蔵 冷凍 方法のイメージ画像 料理・食材保存

いちじく 保存 冷蔵 冷凍 方法を調べている今、台所にはやわらかいいちじくが何個か置かれているのではないでしょうか。いちじくは皮が薄くて水分が多く、買った翌日には果肉がゆるみ、しみ出した果汁でパックの底が濡れていることも珍しくありません。しかも桃やバナナのように置いておけば甘くなる果物ではないので、「もう少し待とう」という判断がそのまま劣化につながります。この記事では、買ってきた日にやること、冷蔵で持たせられる限界、そして冷凍とコンポートで甘さを閉じ込める手順を、台所ですぐ動ける順番で紹介します。

いちじく 保存 冷蔵 冷凍 方法の基本|「追熟しない果物」として扱う

いちじくは、置いておけば甘くなる果物ではありません。一般に、収穫したあとは糖度がほとんど上がらないタイプの果物として扱われます。日がたつとやわらかくはなりますが、それは熟すというより果肉がゆるむ変化で、待つほど水っぽく傷みやすくなります。

ここが、常温で寝かせてから甘みを引き出す「さつまいも 甘くする 追熟 保存|常温で寝かせて低温で焼く甘さの作り方」のような食材との決定的な違いです。いちじくは買ってきたその日がいちばんおいしい。だから保存の目的は「甘くすること」ではなく、買った時点のおいしさをどれだけ落とさずに引き延ばすかになります。

いちじく 保存 冷蔵 冷凍 方法を考えるときは、次の3つの弱点を前提にしてください。

  • 水気に弱い:皮が薄いので、表面が濡れたままだとそこからカビや傷みが出ます
  • 切り口から傷む:軸(ヘタ)の切り口は乾きやすく、同時に果汁がにじむ出口にもなります
  • 自分の重さで潰れる:パックに詰めたまま重ねておくと、下の実から先に果汁が出ます

熟れ具合の見分け方も押さえておくと、振り分けが早くなります。全体が均一に色づき、お尻側の割れ目が少し開いて、持つと指がわずかに沈むものは完熟です。その日か翌日までに食べるか、冷凍に回します。まだ硬く、押し返してくるものは冷蔵で数日待てます。

かごに並べた完熟のいちじくと切った断面

冷蔵での保存手順|洗わない・ヘタを守る・重ねない

買い物袋から出したら、食べるより先にこの5分を使ってください。ここでの一手間で、残り2日の状態がはっきり変わります。

  1. パックから全部出して1個ずつ状態を見る。底が濡れている実、皮が裂けている実、押すとぶよっとへこむ実を「先に食べる組」へ分けます
  2. 洗わない。表面の汚れが気になるときは、乾いたキッチンペーパーでそっと拭くだけにします。水気は最大の敵で、洗うのは食べる直前です
  3. 1個ずつキッチンペーパーで包む。実どうしが直接ぶつからず、にじんだ果汁も吸ってくれます
  4. 軸を上にして、重ねずに一段で保存容器に並べる。ポリ袋なら口はゆるく閉じ、容器なら深めのものを選んでふたを軽くのせます
  5. 冷蔵室に入れる。完熟したものほど低めの温度が向きます。食べる10〜20分前に出すと、冷えて弱まっていた香りと甘みが戻ります

日持ちの目安は、完熟のもので買った当日から翌日、まだ少し硬さが残るもので2〜3日です。これはあくまで、傷や割れがない実を冷蔵室に入れた場合の目安で、暑い日に長く常温にさらして持ち帰った実はもっと早く傷みます。数字だけを信じず、毎日容器を開けて確かめるほうが確実です。

硬めのいちじくをやわらかくしてから食べたいときは、常温に半日から1日置く手もあります。ただし前述のとおり甘みはほとんど増えません。食感を整えるための時間だと割り切って、やわらかくなった時点ですぐ冷蔵か冷凍に移してください。

キッチンペーパーで包み保存容器に一段で並べたいちじく

冷凍の手順と食べ方|丸ごと凍らせて皮はするりとむく

食べきれないと分かった時点で、迷わず冷凍に回すのがいちばん失敗がありません。いちじくは冷凍との相性がよく、凍ったまま食べればシャーベットのような一品になります。

丸ごと冷凍のやり方

  1. さっと水洗いし、キッチンペーパーで水気を完全に拭き取ります。冷凍前だけは洗ってよいのですが、水気が残ると霜がつきます
  2. 軸の硬い部分だけを浅く切り落とします。深く切らないのがコツです
  3. 1個ずつラップでぴったり包み、冷凍用保存袋にまとめて空気を抜きます
  4. 金属トレーにのせて冷凍庫へ。早く凍らせるほど食感が保てます

保存の目安は1か月ほど。過ぎたら食べられないわけではありませんが、乾燥して風味が落ちます。袋に冷凍した日付を書いておくと迷いません。

凍ったままおいしく食べる

食べる直前に、凍ったいちじくへ流水を5〜10秒ほど当てます。表面だけがゆるむので、皮の端をつまむとするりとむけます。半解凍のまま切って食べるのがいちばんおいしく、完全に解凍すると果肉がゆるんで水っぽくなります。

完全に解凍してしまったものは、生食をあきらめてスムージーやヨーグルトのソース、ジャムに回します。くし形に切ってから凍らせておけば、ヨーグルトに散らすだけで使えます。

コンポートにして冷蔵・冷凍する

いちじく 保存 冷蔵 冷凍 方法の中でも、数が多くてまとめて片づけたいときに便利なのがコンポートです。鍋に皮ごとのいちじくを並べ、いちじくの重さの1〜2割程度の砂糖、ひたひたより少なめの水、レモン汁を小さじ1ほど加えます。落としぶた代わりにキッチンペーパーをのせ、弱火で10〜15分、煮汁に軽くとろみがつくまで火にかけます。水の一部を赤ワインに替えると香りが立ちます。

粗熱が取れたら清潔な保存容器に移し、冷蔵で3〜4日を目安に食べきります。小分けにして冷凍すれば、アイス代わりにも、ヨーグルトやトーストにのせる用にもなります。

ラップで包み金属トレーに並べたいちじく

いちじく 保存 冷蔵 冷凍 方法のよくある質問

冷蔵ではどのくらい日持ちしますか

目安は2〜3日、完熟したものは当日から翌日です。ただしこれは傷や割れのない実を冷蔵室に入れた場合で、熟し具合や持ち帰りの時間、冷蔵庫の開け閉めでかなり前後します。いちじくのような生鮮食品には、加工食品のような期限表示がつかないことがほとんどです(期限表示の考え方は消費者庁でも案内されています)。数字ではなく現物を見て決める食材だと考えてください。気温の高い時期は、買うときに保冷剤をもらうだけでも状態が変わります。家庭でできる食中毒予防の基本は厚生労働省のサイトにもまとまっています。

表面が白っぽい、ベタつく。これは傷んでいますか

にじんだ果汁が乾いて白っぽく見えたり、皮がベタついたりするのは、必ずしも傷みとは限りません。処分の判断材料は、綿状のカビ、ツンとくる酸っぱい発酵臭やアルコール臭、果肉が茶色く溶けて容器の底に汁がたまっている状態です。ひとつでも当てはまるなら、もったいなくても食べないでください。見た目の変化と傷みをどう切り分けるかは、「マグロ 刺身 変色 食べれる|安心して美味しく食べるコツ」の考え方も参考になります。

洗ってから冷蔵してもいいですか

おすすめしません。表面に残った水分が、そのまま傷みの入り口になります。洗うのは食べる直前、冷凍する前だけは洗ってから水気を完全に拭き取る、と覚えておくと迷いません。

皮はむくべきですか。白い液で手がかゆくなります

皮は薄いので、そのまま食べられます。気になるなら、お尻側から手で裂くようにむくと果肉が崩れません。軸を折ったときに出る白い液が肌につくと、かゆみを感じる人がいます。触れたらすぐ洗い、肌が弱い方は使い捨て手袋を使ってください。いちじくにはたんぱく質を分解する酵素が含まれているため、量を食べると口の中がピリピリすることがあります。加熱すると和らぐので、その場合はコンポートに回します。

凍ったいちじくに流水を当てて皮をむく手元

まとめ|いちじく 保存 冷蔵 冷凍 方法は買った日の5分で決まる

いちじく 保存 冷蔵 冷凍 方法として押さえるのは、結局のところ次の4点だけです。

  • 甘くなるのを待たない:買った日がいちばんおいしい。完熟と硬めに分けて食べる順番を決める
  • 冷蔵は洗わず、包んで、重ねない:軸を上にして一段で冷蔵室へ。目安は2〜3日、完熟は翌日まで
  • 食べきれないなら即冷凍:洗って拭き、1個ずつラップ。目安1か月、凍ったまま流水で皮がむける
  • 数が多いならコンポート:砂糖は実の重さの1〜2割、弱火で10〜15分。冷蔵3〜4日、冷凍も可

冷蔵庫に入れるべきか迷う食材はほかにもあります。調味料側の考え方は「醤油 保存 冷蔵庫 必要|鮮度長持ちの簡単ポイント」にまとめてあります。

まずは冷蔵庫のいちじくをパックから出して、完熟のものと硬めのものに分けるところから始めてください。

小鍋で煮たいちじくのコンポートと保存瓶

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