芋けんぴ 湿気る 保存 方法|密閉と乾燥剤で守り、湿気てもパリッと戻す

芋けんぴ 湿気る 保存 方法のイメージ画像 料理・食材保存

芋けんぴ 湿気る 保存 方法で検索している人が知りたいのは、たぶん2つだと思います。これ以上ベタつかせない置き方と、もうしなっとしてしまった分を元に戻す方法。先に結論を言うと、保存は「袋から出して密閉、乾燥剤を入れて常温」の3点、復活は「低温で短く加熱して、完全に冷ます」の2点で、ほぼ決まります。この記事では、なぜ芋けんぴだけあんなに早く湿気るのかという仕組みから、冷蔵庫に入れてはいけない理由、手作りと市販品で条件が変わるところ、そしてトースター・オーブン・電子レンジ・フライパンそれぞれの向き不向きまで、台所で手を動かす順に紹介します。

芋けんぴ 湿気る 保存 方法の前に|なぜ半日でベタつくのか

芋けんぴは、さつまいもを細く切って油で揚げ、砂糖を煮詰めた蜜をからめたお菓子です。この作り方の中に、湿気やすい条件がふたつ重なって入っています

ひとつは、揚げてあること。揚げるという工程は、材料の水分を蒸発させて、その抜けたあとに細かい空洞を残す作業でもあります。あのサクッ、ポリッという歯ざわりは、乾いてスカスカになった芋の構造そのものです。裏を返せば、乾いたスポンジと同じで、まわりに水分があればいくらでも吸い込みます。

もうひとつが、表面の砂糖蜜です。砂糖には空気中の水分を引き寄せる性質があり、湿度の高い場所に置くと表面がうっすら溶けて、あのベタつきになります。そして溶けた蜜の水分が、下の揚げた層へじわじわ移っていく。外側からベタつき、内側から歯ざわりが抜けるという、二段構えで攻められているわけです。だから同じ揚げ菓子でも、砂糖をまとっていないものより湿気るのが早く感じられます。

湿気やすい日と、湿気やすい置き場所がある

梅雨から夏にかけては、そもそも部屋の空気が水分を多く含んでいます。自分の住む地域の湿度がどれくらいなのかは、気象庁のサイトで実際の観測値を見られるので、一度眺めてみると「今日は開けっぱなしにしない日だ」という感覚がつかめます。

ただ、冬なら安全かというとそうでもありません。家の中には局所的に湿度が跳ね上がる場所があって、そこに置いていると季節を問わず湿気ます。

  • コンロやシンクのすぐ上の吊戸棚(調理中の湯気と水しぶきが上がってくる)
  • 炊飯器や電気ケトルの蒸気が当たる棚
  • 加湿器の風下
  • 冷蔵庫の上(放熱で温度が上がり、温度変化が大きい)

袋の口を折って輪ゴム、は保存になっていない

市販の菓子袋は、水蒸気や酸素を通しにくいフィルムでできているものが多いのですが、それは口が閉じていて初めて働く仕組みです。折ってクリップで留めた程度では、開け閉めのたびに湿った空気が出入りしますし、折り目の隙間からも入ります。袋のまま輪ゴムで留めて棚に戻す、という一番よくあるやり方が、実は一番湿気ます。

ガラス容器に入った芋けんぴと、袋の口を留めただけの状態の比較

芋けんぴ 湿気る 保存 方法の基本|密閉・乾燥剤・常温の3点で決まる

やることはとてもシンプルです。開封したその場で、次の順番で片づけてしまってください。

  1. 袋を開けたら、食べる分を取り分けて、残りはすぐ袋から出す
  2. パッキン付きの密閉容器か、チャック付き保存袋に移す
  3. 食品用の乾燥剤を一緒に入れる
  4. できるだけ空気を抜いて、しっかり閉じる
  5. 直射日光と高温、温度差の大きい場所を避けて、常温の棚にしまう

ポイントは1番目です。「あとでまとめて移そう」と思って袋のまま食卓に置いておく、その数十分が一番よくない。開封直後の一手間で、そのあとの数日が決まります

容器は「口が広くて、しっかり閉まるもの」

ガラスでもプラスチックでも構いませんが、フタにパッキンが付いていて、カチッと閉まるタイプを選んでください。芋けんぴは長さがあるので、口が狭い瓶だと出し入れのたびに折れます。チャック付き保存袋を使うなら、袋のまま入れずに中身を移し、空気を押し出してから閉じ、心配なら二重にします。

大袋を買ったときは、食べる分ずつ小分けにしておくと持ちが変わります。ひとつの大きな容器を毎回開けると、そのたびに全量が湿った空気に触れるからです。

乾燥剤は「食品用」を新しく入れる

おかきや海苔に入っていた乾燥剤を取っておいて使い回す人は多いのですが、袋を開けて空気にさらされた乾燥剤は、その時点から水分を吸い始めています。しばらく引き出しに転がっていたものは、すでに吸いきっていて役に立たないことが珍しくありません。菓子作り用の食品用乾燥剤は製菓材料の売り場などで手に入るので、常備しておくほうが確実です。

扱いで注意したいのが種類です。透明や青い粒のシリカゲルのほかに、生石灰(せいせっかい)を使った白い粉状の乾燥剤があります。こちらは水に触れると強く発熱する性質があるので、袋が破れているものは使わない、濡れた手で触らない、水に流さない、という扱いを守ってください。どちらの種類も、小さな子どもやペットが誤って口に入れないよう、保管場所にも気をつけたいところです。

冷蔵庫はおすすめしません。冷凍は条件付きで可

湿気るなら冷蔵庫、と考えたくなりますが、これは逆効果になりやすい保存です。庫内の空気自体は乾いていても、冷えた芋けんぴを外に出した瞬間、表面に結露します。そこに砂糖蜜があるわけですから、水滴を吸って一気にベタつきます。出し入れを繰り返すほど悪化するので、日常の置き場所としては向きません。

どうしても量が多くて食べ切れない、という場合の冷凍は選択肢になります。小分けにして空気を抜き、二重にして冷凍庫へ。大事なのは戻し方で、密閉したまま室温に置き、袋やケースが完全に常温に戻ってから開けること。冷たいうちに開けると、その瞬間に結露して台無しになります。同じ冷凍でも食材によって考え方はまったく違うので、そのあたりは「バナナ 冷凍 保存 方法 使い方|長持ちさせて毎日活用する実践ガイド」もあわせて読むと整理しやすいと思います。

手作りと市販品では、前提がまるで違う

同じ芋けんぴ 湿気る 保存 方法でも、買ってきたものと自分で揚げたものでは条件がまったく違います。ここを混同すると、市販品の感覚で手作りを置いておくことになります。

  • 市販品:水分を抑えて仕上げたうえで、水蒸気を通しにくい袋に、乾燥剤や脱酸素剤と一緒に詰めてあります。未開封なら表示された賞味期限までが目安。開封後の扱いはパッケージの記載を優先してください
  • 手作り:乾燥剤も脱酸素剤も入っていません。揚げたてを完全に冷ましてから容器へ移すのが鉄則で、温かいうちにフタをすると、こもった水蒸気で一晩でしなっとします。網の上に重ならないよう広げて、しっかり冷ましてください
  • 手作りでベタつきやすいときは、蜜の煮詰めが足りていない可能性もあります。蜜に水分が残っていると、置いた翌日には表面が湿ってきます

なお、手作りのお菓子が何日まで大丈夫かを一律に決めることはできません。作り方、その日の湿度、置き場所で変わります。早めに食べ切るのが前提で、市販品は必ずパッケージの表示に従ってください。家庭での食品の扱いの基本は厚生労働省が公開している情報が参考になります。同じ台所の湿気の話でいえば、夏場の作り置きは「麦茶 水出し 雑菌 衛生 保存|夏も安心して飲み切る作り方のコツ」のような衛生面の考え方も一緒に押さえておくと安心です。

密閉容器に移した芋けんぴと食品用乾燥剤を並べたキッチンの様子

湿気てしまった芋けんぴを戻す|トースター・オーブン・レンジ・フライパンの使い分け

実のところ、芋けんぴ 湿気る 保存 方法で検索する人の多くは、すでにしなっとした一袋を前にしています。安心してください、たいていは戻せます。やることは「吸ってしまった水分を、焦がさずに飛ばす」だけです。方法は4つありますが、その前に共通の注意を2つ。

ひとつめ、加熱直後は柔らかくて当たり前ということ。熱で砂糖蜜がゆるむので、取り出した瞬間はむしろふにゃっとしています。ここで「戻らなかった」と判断してしまう人がとても多いのですが、判定は冷めてからです。網かクッキングシートの上に重ならないよう広げ、完全に冷ましてください。パリッとするのはそのあとです。

ふたつめ、砂糖は焦げると一気に苦くなるということ。だからどの方法でも、低めの温度で、短い時間を刻んで様子を見るのが基本になります。以下の加熱時間はあくまで目安で、機種の出力やクセでかなり変わります。必ず短めから試してください。

トースター|一番手軽。ただし焦げやすい

アルミホイルを敷き、重ならないように広げて、低めの設定で1〜2分が目安です。上の熱源が近いので、表面だけ先に色づきます。焦げそうならホイルをふんわりかぶせてください。

庫内に前の食品カスや油が残っていると、それが発火の原因になります。加熱中はその場を離れず、庫内が明るく煙が出ていないかを見ていてください。「1分だけだから」と別室に行くのが一番危ない使い方です。

オーブン|量が多いときに向く

150〜160℃くらいに予熱し、天板に広げて5分前後が目安。全体にむらなく熱が回るので、一袋分をまとめて戻したいときに向いています。こちらも機種差が大きいので、まず短めに設定して、足りなければ追加する進め方にしてください。

電子レンジ|一番むずかしい。少量向き

キッチンペーパーの上に平らに広げ、ラップはかけずに、500〜600Wで20〜30秒が目安です。ラップをすると出ていくはずの水蒸気が戻ってきてしまい、まったく意味がありません。

難しいのは加減で、加熱しすぎると砂糖蜜が溶けて全体がひとつの塊になり、冷えると歯が欠けそうな硬さに固まります。10秒ずつ刻んで、そのつど様子を見てください。長く回し続けると発煙や発火のおそれがあります。分量が多いときはレンジではなく、オーブンかフライパンに切り替えたほうが安全です。

フライパン|失敗が見えるので確実

油はひきません。弱火にかけて、菜箸やヘラで絶えず動かしながら乾煎りします。手間はかかりますが、色づき方と香りが目の前で確認できるぶん、焦がす失敗が起きにくい方法です。表面がさらっとしてきたら火から下ろし、広げて冷まします。

戻さないほうがいいときの見分け方

湿気ただけなら食感の問題ですが、次のような状態なら加熱しても戻りません。処分してください。

  • 古い油のような、鼻につくにおいがする(油の酸化)
  • 白や緑、黒っぽいふわふわしたものが付いている
  • 糸を引く、ぬめる
  • 口に入れて、明らかに味が変わっている

とくに開封してから長く置いたものや、湿度の高い時期に袋のまま放置したものは、油の劣化とカビの両方が起こりえます。市販品なら、まず賞味期限と保存方法の表示を確認するのが先です。ちなみに同じいも類でも、生のさつまいもや里芋は逆に乾燥と低温が苦手で、扱いは正反対になります。そちらは「里芋 保存 泥付き 冷蔵|土を落とさず長持ちさせる置き場所と冷凍の使い分け」に詳しくまとめています。

トースターの天板に重ならないよう並べられた芋けんぴ

よくある質問

湿気た芋けんぴは食べても大丈夫ですか

湿気ただけであれば、基本的には食感が落ちただけの状態です。ただし、湿気るということは水分を吸っているということなので、そのまま高温多湿の場所に置き続ければカビが生えることもあります。においと見た目を確かめて、少しでもおかしいと感じたら食べないでください。市販品については、パッケージに書かれた賞味期限と保存方法の表示を優先してください。

乾燥剤がないときは何で代用できますか

食品用として売られているもの以外は入れないでください。乾燥剤の代わりに生米を入れる、という話を見かけることがありますが、においが移りますし衛生面でも積極的にはおすすめできません。手元にないときは、小分けにして空気をしっかり抜き、短期間で食べ切るほうが現実的です。そのうえで、食品用乾燥剤を買い足しておくのが結局は一番確実だと思います。

手作りの芋けんぴが翌日にはベタベタになります

冷まし方と、蜜の状態のどちらかであることが多いです。まず、揚げて蜜をからめたあとに重ねて置いていないか確認してください。重なっている部分は蒸気が抜けず、そこから湿ります。網の上に一本ずつ離して広げ、完全に冷めてから容器に移してください。それでもベタつくなら、蜜の煮詰めが足りずに水分が残っている可能性があります。

冷凍した芋けんぴはどうやって戻せばいいですか

袋やケースを密閉したまま室温に置き、容器全体が完全に常温に戻ってから開けてください。冷たいうちに開けると結露します。急いでいるときは、凍ったままトースターで短時間温めてから、広げて冷ますという手もあります。芋けんぴ 湿気る 保存 方法として冷凍を選ぶなら、この解凍のひと手間まで込みで考えておくと失敗しません。

網の上に重ならないよう広げて冷ましている芋けんぴ

まとめ|芋けんぴ 湿気る 保存 方法は「密閉・乾燥剤・常温」に尽きる

最後に、要点だけ並べておきます。

  • 湿気る原因は、揚げてスカスカになった構造と、水分を引き寄せる砂糖蜜の二段構え
  • 開封したらすぐ袋から出し、密閉容器へ。食品用の乾燥剤を一緒に入れて常温で保管する
  • 大袋は小分けにする。開け閉めの回数がそのまま湿気の量になる
  • 冷蔵庫は結露するので不向き。冷凍するなら、密閉したまま常温に戻してから開ける
  • 手作りは乾燥剤も脱酸素剤もない前提。完全に冷ましてから容器へ移し、早めに食べ切る
  • 湿気たら低温で短く加熱し、広げて完全に冷ましてから判定する。加熱中はその場を離れない
  • 油くさい、カビている、ぬめるものは加熱しても戻らないので処分する

まずは今開いている袋の中身を、パッキン付きの容器に移すところから始めてみてください。それだけで明日の歯ざわりが変わります。

常温の棚にしまわれた密閉容器入りの芋けんぴのストック

タイトルとURLをコピーしました