いくら 醤油漬け 作り方 日持ち|生筋子のほぐし方から冷蔵・冷凍の目安とアニサキスの注意点まで

いくら 醤油漬け 作り方 日持ちのイメージ画像 料理・食材保存

いくら 醤油漬け 作り方 日持ちの要点は、生筋子を40℃前後の薄い塩水でほぐし、冷ましたたれに冷蔵庫で半日〜一晩漬けて、できあがったら早めに食べきることです。家庭で作ったものは冷蔵で2〜3日程度を目安にし、食べきれない分は小分けにして冷凍します。もうひとつ気をつけたいのがアニサキスで、醤油に漬けても死滅しません。ここでは筋子の選び方とほぐし方、漬けだれの配合と漬け時間、冷蔵・冷凍の扱い方、厚生労働省が示す冷凍の目安と家庭用冷凍庫での注意点まで、作業の順番に沿ってまとめました。

いくら 醤油漬け 作り方 日持ちの基本|生筋子の選び方とほぐし方

生筋子は、秋鮭の時期に合わせて9月から10月ごろを中心に店頭に並びます。筋子の鮮度は仕上がりの味にも日持ちにも響くので、いくら 醤油漬け 作り方 日持ちの話は筋子選びから始めます。

鮮度のよい筋子を選び、買った日にほぐす

  • 粒がふっくらとして張りがあり、つぶれた粒が少ない
  • 色が鮮やかで、パックの中に汁があまり出ていない
  • 粒を包んでいる膜が大きく破れていない

持ち帰ったらすぐ冷蔵庫に入れ、できればその日のうちにほぐして漬けてしまいます。

40℃前後の薄い塩水でほぐす

ほぐす作業は、40℃前後のぬるま湯に塩を溶かした薄い塩水の中で行います。塩は水1Lに小さじ1程度(塩分0.5%ほど)がひとつの目安で、海水くらいの濃さにするレシピもあります。温度計がなければ、手を入れてはっきり温かいけれど熱くはない程度にします。熱すぎる湯では粒に火が入ったり割れたりしやすいので、熱湯を足しすぎないようにしてください。

大きな筋子は、キッチンばさみで2〜3つに切り分けておくと扱いやすくなります。

  • 手でほぐす:塩水の中で膜を開き、指の腹で粒をそっと膜からはがす。時間はかかるが、粒をつぶしにくい
  • 網を使う:塩水を張ったボウルの上に焼き網などを渡し、粒の面を網目に当てて軽く押しながらこする。粒は網目から落ち、膜は網に残る。早い反面、力を入れると粒がつぶれやすい

ほぐしている間は、粒の間に白い糸のようなものが混じっていないかも見ておき、見つけたら取り除きます。理由は後半のアニサキスの項で説明します。

白く濁っても、たれに漬ければ戻ることが多い

塩水の中でいくらが白っぽく濁ることがありますが、これは粒の表面のたんぱく質などが反応したもので、醤油だれに漬けると赤みと透明感が戻ることが多いです。ただし、熱い湯で火が入って白くなった粒は戻りにくいことがあります。

塩水を替えてすすぎ、水気をよく切る

ほぐし終わったら、同じくらいの温度の塩水に替えて2〜4回すすぎ、ボウルを軽く揺らして浮いてきた膜や筋、つぶれた粒の皮を塩水ごと静かに流します。濁りがほとんど出なくなったらザルに上げ、たれが薄まらないよう水気をよく切ります。

ぬるま湯の塩水の中で生筋子をほぐしている手元

漬けだれの配合と漬け時間|醤油・酒・みりんを好みで調整

家庭では、醤油に酒とみりんを合わせたたれで漬けるのが一般的です。配合はレシピによって幅があるので、まずは次の量で作り、2回目以降に好みへ寄せていきます。

ほぐしたいくら 醤油 みりん
200g前後 大さじ2 大さじ1 小さじ1〜大さじ1
400g前後 大さじ4 大さじ2 小さじ2〜大さじ2
  • 甘めにしたい:みりんを表の範囲で多めにする
  • 塩辛さを控えたい:醤油を少し減らし、そのぶん酒を増やす

酒とみりんは煮切ってから、しっかり冷ます

  1. 小鍋に酒とみりんを入れて火にかけ、ひと煮立ちさせてアルコールを飛ばす
  2. 火を止めて醤油を加え、混ぜ合わせる
  3. 粗熱が取れたら冷蔵庫に入れ、冷たくなるまで冷やす

煮切らずに混ぜるだけの作り方もありますが、酒の香りを抑えたいときは煮切っておきます。どちらの場合も、たれは冷たい状態で使ってください。温かいまま注ぐと、いくらの温度が上がって傷みやすくなり、粒の食感も変わりやすくなります。

漬け時間は数時間〜一晩が目安

水気を切ったいくらを保存容器に入れ、冷やしたたれを注いで軽く混ぜ、ふたをして冷蔵庫で漬けます。

漬け時間(冷蔵庫) 味と見た目の目安
3〜4時間程度 表面に味がつき、食べられる状態。あっさりめ
半日〜一晩 中まで味がなじみ、白っぽさが抜けてつやが出てくることが多い
一晩以上 味が濃くなり、粒の皮もしっかりした食感になりやすい

好みの味になったら、ザルなどで漬け汁を軽く切っておくと、塩辛くなりすぎるのを防げます。切った漬け汁は生のいくらを漬けていたものなので、使い回さずに処分してください。

ガラスの保存容器で醤油だれに漬けたいくら

いくら 醤油漬け 作り方 日持ちの目安|冷蔵は2〜3日、冷凍とアニサキスの注意点

家庭で作るいくらの醤油漬けは、市販品と違って、塩分の濃さや作業中の衛生状態が作る人ごとにばらつきます。冷蔵で1週間ほど持つとするレシピもありますが、ここでは慎重側の目安で紹介します。

保存方法 日持ちの目安 保存のしかた
常温 置いておかない 食べる分だけ器に取り分け、残りはすぐ冷蔵庫へ
冷蔵 2〜3日程度 漬け汁を軽く切り、ふた付きの清潔な容器でチルド室など温度の低い場所に
冷凍 1か月程度 1回に食べる量ずつ小分けし、空気を抜いて冷凍

冷蔵でできるだけ傷ませない扱い方

  • 保存容器は洗ってよく乾かし、耐熱のものは熱湯をかけてから乾かす。食品用アルコールで拭いてもよい
  • 取り分けは乾いた清潔なスプーンで。口をつけた箸やぬれたスプーンを容器に入れない
  • 器に取り分けた分は容器に戻さず、食卓に出しっぱなしにしない

冷凍は小分けにして平らに、解凍は冷蔵庫で

2〜3日で食べきれない分は、味がなじんだら早めに冷凍します。1回に食べる量ずつ小さめの冷凍用保存容器に入れるか、ラップで包んでから冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて薄く平らにすると早く凍ります。解凍は食べる前日などに冷蔵庫へ移してゆっくり戻し、常温や電子レンジでの解凍は避けます。

醤油に漬けてもアニサキスは死なない

筋子は鮭の卵巣、つまり内臓の一部なので、アニサキスという寄生虫が付いている可能性はゼロではありません。厚生労働省は、一般的な料理で使う食酢での処理、塩漬け、醤油やわさびを付けても、アニサキス幼虫は死滅しないとしています。

厚生労働省がアニサキスによる食中毒の予防方法として示している目安は、-20℃で24時間以上の冷凍、または70℃以上、もしくは60℃で1分の加熱です。生で味わういくらの場合、家庭で取り入れやすいのは冷凍です。心配を減らしたいなら、すぐ食べる分も含めていったん冷凍し、冷蔵庫で解凍してから食べる順番にします。

ただし、家庭用冷蔵庫の冷凍室は-18℃以下を基準にしたものが一般的で、-20℃まで下がるかは機種や設定によって違います。扉の開け閉めや詰め込み具合でも庫内の温度は上下します。家庭の冷凍庫では条件を満たせているか確かめにくく、冷凍したから確実に安全とまでは言い切れません。そのうえで、次の点を意識してください。

  • 取扱説明書や操作パネルで冷凍室の温度設定を確認し、強めにできるなら強めにする
  • 急速冷凍などの機能があれば使い、薄く小分けにして早く凍らせる
  • 冷凍庫に入れてから24時間ちょうどで食べるのではなく、時間に余裕をもたせる
  • 冷凍に頼りきらず、ほぐす段階で白い糸のようなものがないか目で見て取り除く

厚生労働省によると、アニサキス幼虫は長さ2〜3cm、幅0.5〜1mmくらいで、白色の少し太い糸のように見えます。食べてから数時間〜十数時間後にみぞおちの激しい痛みや吐き気、嘔吐が出たときは、早めに医療機関を受診してください。

こんなときは食べずに処分する

  • 酸っぱいようなにおいや、いつもと違う強い生臭さがする
  • ぬめりが出ている、糸を引く、カビのようなものが見える
  • 目安の日数を過ぎた、常温に長く置いてしまった

小分けにしたいくらを冷凍用の小さな保存容器に入れているところ

よくある質問

生筋子を買った日にほぐせないときは、どうすればいいですか

パックのまま冷蔵庫の温度の低い場所に入れ、表示の消費期限内でできるだけ早く作業してください。数日先まで作れないとわかっているなら、作れる日に合わせて買うほうが確実です。

漬けすぎて塩辛くなったときはどうすればいいですか

まず漬け汁をしっかり切り、これ以上塩気が入らないようにします。ご飯にのせる、大根おろしと合わせるなど、塩気がやわらぐ食べ方にすると食べやすくなります。次に作るときは漬け時間を短めにして、途中で味見してみてください。

冷凍したいくらは、解凍してから何日くらい持ちますか

冷蔵庫で解凍したら、その日のうちか翌日までを目安に食べきると安心です。いくら 醤油漬け 作り方 日持ちを考えるときは、冷凍していた期間と解凍後の日数を分けて考え、解凍後に日数を重ねないようにします。再冷凍は風味や食感が落ちやすいので避け、1回で食べきれる量に小分けしておきましょう。

醤油の代わりに、めんつゆや白だしで漬けてもいいですか

市販のめんつゆや白だしで漬ける作り方もあります。だしの風味が加わり、手軽に味が決まりやすいのが利点です。ただし商品によって濃さや甘さがかなり違うので、ラベルの薄め方を参考に、少量で味見してから漬けてください。保存の考え方は醤油だれと同じです。

炊きたてのご飯にのせたいくらの醤油漬け

まとめ

いくら 醤油漬け 作り方 日持ちのポイントは、鮮度のよい生筋子を買った日にほぐし、冷たいたれで漬けて、冷蔵なら早めに食べきることです。生の魚卵を扱うので、温度と清潔さには気を配ります。

  • 生筋子は9〜10月ごろが中心。買った日に40℃前後の薄い塩水でほぐす
  • たれは、いくら200g前後に醤油大さじ2・酒大さじ1・みりん小さじ1〜大さじ1から調整し、冷ましてから使う
  • 冷蔵庫で3〜4時間ほどから食べられ、半日〜一晩で味がなじむ
  • 自家製は冷蔵2〜3日程度、冷凍1か月程度が目安。取り分けは乾いた清潔なスプーンで
  • 醤油漬けではアニサキスは死なない。厚生労働省の目安は-20℃で24時間以上の冷凍だが、家庭用冷凍庫では温度が届かないこともある

小鉢に盛ったいくらの醤油漬けと木のスプーン

生筋子を手に入れたら、まず冷凍室の温度設定を確かめてから、40℃前後の塩水を用意してほぐし始めてみてください。

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