梨 追熟 甘くする 置き方を試す前に、手元の梨が和梨か洋梨かを確かめてください。置いておくと甘みや香りが増すのは、ラ・フランスなどの洋梨です。洋梨は硬いうちに収穫され、常温で追熟させることで食べ頃になります。一方、幸水や豊水、二十世紀などの和梨は木の上で熟してから収穫されるのが一般的で、買ってから置いておいても甘みはほとんど増えず、日がたつほどみずみずしさが落ちていきます。この記事では、洋梨の置き方と食べ頃の見分け方に加えて、和梨をおいしく食べるための冷やし方・切り方・選び方・保存のコツを紹介します。
梨 追熟 甘くする 置き方は和梨と洋梨で違う|置いて甘くなるのは洋梨
幸水などの和梨と、ラ・フランスに代表される洋梨とでは、収穫後の性質が大きく異なります。置いて甘くなるかどうかも、どちらの梨かでほぼ決まります。
| 比べるポイント | 和梨 | 洋梨 |
|---|---|---|
| 主な品種 | 幸水、豊水、二十世紀、新高など | ラ・フランス、ル・レクチェ、バートレットなど |
| 形と食感 | 丸い形で、シャリッとした歯ざわり | 下ぶくれの形が多く、熟すとねっとりなめらか |
| 置いて甘くなるか | ほとんど変わらない | 追熟で甘みと香りが増す |
| 買ったあとの基本 | 冷蔵庫で保存し、早めに食べる | 食べ頃まで常温、熟したら冷蔵庫へ |
洋梨は、木の上で完熟させると食感や味が落ちやすいため、硬いうちに収穫されます。収穫後に常温で置くと、実の中のでんぷんが糖に変わり、果肉がやわらかくなって香りも強くなります。これが追熟です。
これに対して和梨は、木の上で熟してから収穫されるのが一般的です。買ってきた時点がほぼ食べ頃なので、部屋に置いておいても甘みはほとんど増えません。時間がたつと水分が抜け、和梨らしいシャリッとした歯ざわりやみずみずしさが落ちていきます。
どちらか迷ったら、形を見るのが手軽です。丸くて皮が茶色や黄緑色なら和梨、下ぶくれのひょうたんのような形なら洋梨であることがほとんどです。梨 追熟 甘くする 置き方でありがちな失敗は、和梨を洋梨と同じように置いて鮮度を落としてしまうことです。

洋梨で試す梨 追熟 甘くする 置き方|常温で並べて食べ頃を見極める
ここからは、ラ・フランスなどの洋梨を家で追熟させる手順です。買ってきた洋梨が硬く、香りもあまりしないなら、追熟が必要な状態です。店によっては追熟を済ませ、「食べ頃」の表示をつけて売っているものもあります。
置く場所:直射日光と暖房を避けた、涼しすぎない常温
家庭では15〜20℃くらいの室温が目安とされることが多く、日の当たる窓辺や暖房の風が当たる場所は避けます。暑すぎると傷みが早まり、反対に冷蔵庫の中や冷え込む玄関では、追熟がほとんど進みません。
並べ方の手順
- 袋やパックから出し、傷や押し跡があるものは傷みやすいので分けて先に食べる
- おしり(底)を下にして、実どうしが触れないように並べる。転がりやすければ、浅い箱やトレーに入れる
- 空気が乾燥している部屋では、1個ずつキッチンペーパーや新聞紙で軽く包み、皮のしわを防ぐ
- 1日1回、このあと紹介する食べ頃のサインを確かめる
早めに熟させたいときは、りんごと一緒に袋へ
りんごは、果物の成熟を進めるエチレンというガスを多く出します。洋梨とりんごを一緒にポリ袋に入れて口を軽く閉じておくと、追熟が早まりやすくなります。進み方が急になるので毎日様子を見て、袋の内側に水滴がたまっていたら水気を拭き取ってカビを防ぎます。
食べ頃のサインは首のやわらかさ
洋梨は中心に近いほうから熟していくため、胴の部分を押してやわらかく感じるころには、中が熟しすぎていることがあります。確かめるときは、軸のまわりの細くなった部分(首)を指の腹でそっと押してみます。少しへこむくらいのやわらかさがあり、甘い香りが強くなっていれば食べ頃です。強く押すとそこから傷むので注意します。
皮の色の変わり方は品種によって違います。ル・レクチェやバートレットは熟すにつれて黄色く色づきますが、ラ・フランスは熟しても見た目の変化が小さいため、色よりも手ざわりと香りで判断します。食べ頃までの日数は、収穫の時期や買ったときの状態によって数日から10日ほどと幅があります。
| 状態 | 見分け方 | どうするか |
|---|---|---|
| まだ硬い | 首を押しても硬く、香りが弱い | 常温で追熟を続ける |
| 食べ頃 | 首が少しやわらかく、甘い香りがする | 冷やしてから食べる。すぐに食べないなら冷蔵庫へ |
| 熟しすぎ | 胴までやわらかい、皮にしわや茶色いしみが出ている | 早めに食べる。傷んだ部分を除いてコンポートなどに |
熟したあとは冷蔵庫で追熟を遅らせる
食べ頃の洋梨を常温に置いたままにすると、すぐに熟しすぎます。すぐに食べない分はポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に移し、2〜3日を目安に食べきりましょう。その日に食べる分も、1〜2時間ほど冷蔵庫で冷やしてから切るとおいしく食べられます。

和梨は置いても甘くならない|甘く感じる冷やし方・切り方・選び方・保存
幸水や豊水、二十世紀、新高などの和梨は、置き方で糖度を上げることはできません。梨 追熟 甘くする 置き方を和梨で探していたなら、答えは「置かずに冷やして、早めに食べる」です。そのうえで工夫できるのが、次の4つです。
冷やし方:食べる少し前に冷蔵庫へ
梨は果糖を比較的多く含む果物です。果糖は温度が低いほうが甘く感じやすいとされるため、和梨はほどよく冷やしてから食べるのがおすすめです。常温に置いていた梨なら、食べる2〜3時間ほど前に冷蔵庫に入れておきます。急ぐときは、丸ごと氷水に浸けて冷やす方法もあります。ただし、凍りかけるほど冷やすとシャリ感が損なわれます。
切り方:縦にくし形に切る
和梨は、軸と反対側のおしりのほうが甘く、軸に近い部分や芯のまわりは甘みが控えめで酸味を感じやすいといわれます。横に輪切りにするより、縦にくし形に切ると、どの1切れにも甘い部分が行き渡ります。切った梨は時間がたつと変色して水分も抜けるので、食べる直前に切りましょう。
選び方:甘くておいしい和梨の見分け方
- 皮にハリとつやがあり、傷や押し跡がない
- 手に持ったとき、大きさのわりにずっしりと重い
- 形が丸く整い、おしり(底)がふっくらと張っている
- 幸水や豊水など茶色系の梨は、青みが抜けて黄色みを帯びた褐色になっている
- 二十世紀など緑色系の梨は、緑の中にうっすらと黄色みがさしている
保存:乾燥を防いで野菜室へ、早めに食べきる
- 1個ずつキッチンペーパーや新聞紙で包む
- ポリ袋に入れて口を軽く閉じ、冷蔵庫の野菜室に入れる
- りんごなどエチレンを多く出す果物とは、袋を分けておく
- 1週間ほどを目安に、なるべく早く食べきる
和梨をりんごと一緒に置いても、甘くなるわけではありません。エチレンは野菜や果物の熟成や劣化を進めることがあるため、保存するときは分けておくほうが無難です。暑さの残る時期は、常温に置きっぱなしにせず、買ってきたその日のうちに冷蔵庫へ入れましょう。

よくある質問
和梨を常温に置いていたら、やわらかくなりました。甘くなったのでしょうか
やわらかくなったのは水分が抜けたり熟しすぎたりしたためで、甘みが増えたわけではありません。シャリ感が弱まり、ぼやけた味に感じやすくなります。傷みや異臭がなければ早めに食べ、食感が気になるならコンポートにするのも手です。
洋梨がなかなかやわらかくなりません。冷蔵庫に入れていたせいでしょうか
冷蔵庫の中や冷え込む部屋では、追熟がほとんど進みません。冷蔵庫に入れていた期間が短ければ、常温に出すと追熟が進むことが多いので、少し暖かい部屋に移すか、りんごと一緒にポリ袋に入れて様子を見てください。1〜2週間ほどたっても変化がなく皮がしぼんでくるようなら、うまく熟さない状態になっている可能性があります。待ち続けるより、コンポートなど加熱する食べ方に切り替えましょう。
甘みが物足りない和梨は、どう食べればいいですか
皮と芯を取ってくし形に切り、砂糖と水、レモン汁で煮るコンポートにすると、甘さを足しながらやわらかく食べられます。砂糖が袋の中で固まっていたら、「砂糖 固まる 戻し方 サラサラ|簡単に元通りの使いやすさに」の方法でほぐしておくと量りやすくなります。加熱しないなら、細切りにして塩少々とごま油で和えるサラダ風も、甘さ控えめの梨に合います。香りが決め手なので、開封から時間がたったごま油は「ごま油 保存 開封後 期間|風味長持ちの秘訣と正しい管理法」を参考に状態を確かめてから使ってください。

まとめ
梨 追熟 甘くする 置き方の答えは、和梨か洋梨かで分かれます。置いて甘くなるのは洋梨で、和梨は置いておくほど鮮度が落ちていきます。
- ラ・フランスなどの洋梨は、直射日光と暖房を避けた常温で、実どうしが触れないように並べて追熟させる
- 洋梨の食べ頃は、首(軸のまわり)が少しやわらかくなり、甘い香りが立ったころ。熟したら野菜室に移し、2〜3日を目安に食べる
- 早く熟させたい洋梨は、りんごと一緒にポリ袋に入れ、毎日様子を見る
- 幸水・豊水・二十世紀などの和梨は置いても甘みが増えないので、包んで野菜室で保存し、1週間ほどを目安に食べきる
- 和梨は食べる前に冷やし、縦にくし形に切ると甘みを感じやすい
梨と同じく秋に出回る生の落花生を見かけたら、「落花生 生 茹で時間 目安|沸騰後40〜50分を基準に、1つ割って固さを見極める」もあわせて参考にしてください。

まずは手元の梨の形を確かめ、洋梨なら首のまわりをそっと押して熟し具合を見て、和梨なら食べる分を冷蔵庫で冷やしておきましょう。

