りんご 蜜入り 見分け方 選び方|お尻の色・重さ・品種で選び、蜜が消える前に食べるコツ

りんご 蜜入り 見分け方 選び方のイメージ画像 料理・食材保存

りんご 蜜入り 見分け方 選び方の基本は、お尻(底の部分)まで色づいているか、大きさのわりにずっしり重いか、そして蜜が入りやすい品種かを確かめることです。ただし、切らずに蜜の有無を言い当てる確実な方法はなく、どれも「入っている可能性が高い」という目安にとどまります。また、蜜の部分が周りの果肉より甘いわけではなく、蜜入りはよく熟したしるしとして見るのがポイントです。この記事では、蜜の正体と品種の違い、売り場でのチェックポイント、蜜を長く残す保存方法を順に紹介します。

蜜の正体と入りやすい品種|「蜜の部分が甘い」は誤解、完熟の目安として見る

りんご 蜜入り 見分け方 選び方の話に入る前に、まず蜜の正体を押さえておきましょう。りんごを切ったとき、芯のまわりに見える半透明の部分が「蜜」です。正体はソルビトールという糖アルコールの一種で、りんごの葉で作られた養分は、このソルビトールの形で果実に運ばれ、果実の中で果糖などに変わります。熟して果実が糖でいっぱいになると、変わりきれなかったソルビトールが細胞のすき間にたまり、水分を集めて透き通って見えるようになります。

蜜の部分そのものが特別に甘いわけではない

「蜜入り=蜜の部分が甘い」と思われがちですが、蜜の部分が周りの果肉より甘いわけではありません。ソルビトール自体、砂糖より甘みが控えめな成分です。それでも蜜入りのりんごがおいしいと言われるのは、蜜が入るほど木の上で十分に熟したしるしだからです。甘さの理由は蜜の部分ではなく、りんご全体がよく熟していることにある、と覚えておくと選ぶときに迷いません。

蜜が入りやすい品種、入らない品種

蜜の入り方は品種によって決まっていて、完熟してもほとんど蜜が入らない品種もあります。蜜入りを狙うなら、売り場の品種名の表示から確かめましょう。

分類 品種の例 選ぶときの考え方
蜜が入りやすい ふじ(袋をかけずに育てた「サンふじ」を含む) 蜜入りを狙うならまずこれ。11月ごろから収穫が始まる晩生(おくて)の品種
熟しても蜜が基本的に入らない 王林、つがる、ジョナゴールドなど 蜜がなくても未熟とは限らない。お尻の色や重さで熟し具合を見る

王林やつがるに蜜がないのは品種の性質で、蜜がなくても十分に熟したおいしいものはたくさんあります。「蜜が見えないから外れ」と決めつけず、蜜が入らない品種はお尻の色や重さで熟し具合を見て選びましょう。

半分に切ったりんごの断面に見える芯のまわりの蜜

りんご 蜜入り 見分け方 選び方|お尻の色・重さ・ツルで確かめる売り場のチェックポイント

りんご 蜜入り 見分け方 選び方として紹介される目安は、どれも「よく熟していて、蜜が入っている可能性が高い」ことを外から推し量るものです。1つだけで決めず、いくつか重ねて当てはまるものを選ぶと外れを引きにくくなります。

1. お尻(底の部分)に緑色が残っていない

りんごを裏返して、ツルの反対側にあるお尻を見ます。ここに緑色が残っているものはまだ熟しきっていないサインです。緑色が抜けて黄色やあめ色に変わっているもの、赤いりんごならお尻のほうまで赤みが回っているものが狙い目です。品種によっては、蜜が入っているとお尻のあたりが少し透き通ったように見えることもあります。

表側の赤さは日当たりや品種によっても変わるため、「真っ赤だから蜜入り」とは言い切れません。見るべきは表側の赤さより、お尻の色です。

2. 同じくらいの大きさで、ずっしり重い

同じくらいの大きさのりんごを2つ手に取り、重いほうを選びます。重いりんごは果汁をたっぷり含んでいて、よく熟している目安になります。大きいほど蜜が多いというわけではないので、「大きさのわりに重いか」で比べるのがコツです。

3. ツルが太くしっかりしている

ツルが太くしっかりしているものも、蜜入りりんごの目安としてよく紹介されます。細くしなびたツルのものより、太さがあってみずみずしいものを選びましょう。

指ではじいた音で見分ける方法は自宅で使う

指で軽くはじいて高く澄んだ音がするものは果肉が詰まっていて新鮮、鈍い音は鮮度が落ちている、という見分け方もあります。ただ、売り場の商品を指ではじくと傷みの原因になります。音で確かめるのは自宅で食べる順番を決めるときにとどめ、売り場ではお尻の色と重さで選ぶのが無難です。

迷ったら光センサーで選別した「蜜入り」表示を手がかりにする

産地や通販では、切らずに中を調べられる光センサーで糖度や蜜の入り具合を測り、選別した商品に「蜜入り」などと表示していることがあります。蜜入りにこだわりたいときや贈り物にするときは、こうした表示を手がかりにするのも一つの方法です。

チェックする場所 選びたい状態 注意点
品種名 ふじなど蜜が入りやすい品種 王林・つがる・ジョナゴールドは熟しても基本的に蜜が入らない
お尻 緑色が抜けて、黄色〜あめ色や赤みに色づいている 表側の赤さだけで判断しない
重さ 同じ大きさのものと比べて重い 大きさだけで選ばない
ツル 太くてしっかりしている 細くしなびたものは避ける

なお、皮の表面がベタベタしているのは、熟すにつれて増える脂肪酸が皮のロウ物質を溶かして表面に出てくる「油あがり」という自然な現象で、ワックスを塗ったわけではありません。熟したしるしの一つですが、ふじや王林では出にくいため、蜜入りかどうかを見分ける目安としては使いにくいものです。

売り場でりんごを裏返してお尻の色づきを確かめる手元

蜜入りりんごの保存|蜜は日ごとに減るので、ポリ袋に入れて冷蔵し早めに食べる

りんご 蜜入り 見分け方 選び方を押さえて良いりんごを選べても、買ってからの扱い方で蜜の残り方は変わります。

蜜は保存中に果肉へ吸収されて消えていく

蜜入りを選んでも、置いておくうちに蜜は少しずつ減っていきます。収穫後、蜜がゆっくり果肉に吸収されていくためです。冷蔵すると変化は緩やかになりますが、止まるわけではありません。蜜が消えても甘さそのものは変わらないとされる一方、シャキッとした食感やみずみずしさは落ちていくので、蜜入りを楽しみたいなら買ってから早めに食べるのがいちばんです。

また、蜜がたくさん入ったりんごは日持ちしにくい面もあります。長く置くと、蜜のあった部分から果肉が茶色く変わる「蜜褐変(みつかっぺん)」が起こることがあるので、蜜が多そうなものほど後回しにしないようにしましょう。

家庭での保存手順

  1. 1個ずつ包む:乾燥を防ぐため、キッチンペーパーや新聞紙で1個ずつ包みます。
  2. ポリ袋に入れて口を閉じる:水分が逃げないよう、ポリ袋に入れて口をしっかり閉じます。
  3. ツルを上にして野菜室へ:冷蔵庫の野菜室に、ツルを上に向けて入れます。ツルを下に向けて置くと、エチレンという成分を多く出しやすくなるとされています。
  4. ほかの野菜や果物と分ける:りんごはエチレンを多く出すため、近くに置いた野菜や果物の熟成が進みやすくなります。袋の口を閉じておくと、その影響も抑えられます。

室内に置く場合は、暖房の効いていない涼しい場所を選び、1〜2週間ほどで食べきるのが目安です。ポリ袋に入れて冷蔵すれば品種によっては1か月以上おいしさを保てますが、蜜を楽しむという点では、冷蔵でも早めに食べるに越したことはありません。

食べる直前のひと工夫

りんごに含まれる果糖は冷えると甘みを強く感じやすい性質があるので、食べる少し前まで冷蔵庫に入れておくと甘さを感じやすくなります。切ってから時間を置くなら、薄い塩水にさっとくぐらせると変色を抑えられます。切ったものは乾燥しやすいのでラップをして冷蔵し、その日のうちに食べきりましょう。

キッチンペーパーで包みポリ袋に入れて野菜室にしまったりんご

りんご 蜜入り 見分け方 選び方のよくある質問

Q. 蜜が入っていないりんごは甘くないのですか?

そうとは限りません。蜜は完熟の目安の一つですが、王林やつがる、ジョナゴールドのように熟しても蜜が基本的に入らない品種もあります。また、蜜は保存中に果肉へ吸収されて消えていくので、買った時期によっては蜜が見えなくなっていることもあります。蜜の有無だけで判断せず、お尻の色づきや重さで熟し具合を見るようにしましょう。

Q. 蜜のまわりが茶色くなっていました。食べられますか?

蜜がたくさん入ったりんごを長く置くと、蜜の部分から果肉が茶色くなる「蜜褐変」が起こることがあります。変色した部分は食感や風味が落ちているので、気になるなら取り除きましょう。一方で、酸っぱいにおいやお酒のようなにおいがする、果肉がぶよぶよしている、カビが見えるといった場合は傷んでいる可能性があるので、食べずに処分してください。

Q. 切らずに蜜入りかどうかを確実に見分ける方法はありますか?

家庭で確実に見分ける方法はありません。お尻の色、重さ、ツルの太さは、どれも「蜜が入っている可能性が高い」という目安です。どうしても蜜入りを選びたいときは、光センサーで蜜の入り具合を調べて選別した「蜜入り」表示の商品を選ぶと、当たりを引きやすくなります。

Q. 蜜入りりんごはいつごろ買うのがよいですか?

蜜が入りやすいふじは、11月ごろから収穫が始まる晩生の品種です。蜜は収穫後に少しずつ果肉へ吸収されていくので、蜜入りを楽しみたいなら、ふじの新物が出回る晩秋から冬にかけて買い、早めに食べるのがおすすめです。

蜜入りりんごをくし形に切り分けて皿に盛った様子

まとめ|品種を確かめ、お尻の色と重さで選んで早めに食べる

  • 蜜の正体はソルビトール。蜜の部分が特別甘いわけではなく、よく熟したしるしとして見る
  • 蜜が入りやすいのはふじ。王林・つがる・ジョナゴールドは熟しても基本的に蜜が入らない
  • 売り場では、お尻に緑色が残っていないか、大きさのわりにずっしり重いか、ツルが太いかを重ねて確かめる
  • 蜜は保存中に果肉へ吸収されて減るので、ポリ袋に入れて野菜室で冷蔵し、早めに食べる

木のテーブルに並べたりんごと断面に蜜が入ったりんご

りんご 蜜入り 見分け方 選び方の目安はどれも「確実」ではありませんが、いくつかを組み合わせるだけで外れを引きにくくなります。蜜が入らない品種でも、よく熟したものはしっかりおいしいので、蜜の有無だけにとらわれずに選びましょう。

次にりんごを買うときは、品種名を確かめてから裏返してお尻の色を見て、同じ大きさのもの同士で重さを比べてみてください。

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