ブーツ 手入れ 保管 型崩れ 防ぐ|履く前の点検から素材別ケア、筒を折らないしまい方まで

ブーツ 手入れ 保管 型崩れ 防ぐのイメージ画像 掃除・片付け

「ブーツ 手入れ 保管 型崩れ 防ぐ」ために押さえたいのは、汚れと湿気を残さないこと、素材に合わない手入れをしないこと、筒を折らずに中から支えて立てておくことの3つです。久しぶりに箱から出したら白い粉が浮いていた、ロングブーツの足首にくっきり折れ跡がついていた、という失敗の多くは、しまう前の乾かし不足としまい方から起こります。この記事では、冬に履き始める前の点検、シーズン中の毎日のケア、春にしまうときの手順を順番に紹介し、本革・スエード・合皮・ムートンの違いは表にまとめました。

履き始める前の点検|白い粉・カビ・折れ跡を見つけたときの対処

しまってあったブーツは、履く日の朝ではなく数日前に出して、明るい場所で全体を見ておきましょう。ブーツ 手入れ 保管 型崩れ 防ぐためのケアも、まず今の状態を知るところから始まります。見ておきたいのは次の4か所です。

  • 表面:白い粉や点々、輪じみ、色あせ
  • :足首やひざ裏の折れ跡、深いシワ
  • :かび臭さ、中敷きの黒っぽい点
  • 底とかかと:すり減りやはがれ。合皮なら表面のひび割れや剥がれ

白い粉はカビとは限らない

革のブーツに浮く白いものは、カビだけではありません。汗や雨でしみ出した塩分や、革の油分・ロウ分が表面に出てきたものということもあります。見分けの目安は次のとおりです。

見た目・様子 考えられるもの 対処の目安
綿のようにふわっとした点々があり、かび臭い カビ 屋外で落として乾かす(下の手順)
波打つような白い線や輪。水拭きで消えても、乾くとまた出てくる 塩分(汗・雨・雪道など) 固く絞った布で数回拭き、乾いたらクリームで保湿する
表面がうっすら白く曇り、乾いた布でこすると消える 油分・ロウ分 乾拭きやブラッシングで落ちれば、心配ないことが多い

見分けがつかないときや範囲が広いときは、靴の修理店やクリーニング店に相談しましょう。

カビを見つけたら、屋外で落としてから乾かす

  1. ベランダや庭でマスクをつけ、ブラシでカビを払う。室内でやると胞子が舞い、ほかの靴や服に移るおそれがある
  2. 固く絞った布で、表面と手の届く範囲の中を拭く
  3. アルコールを使うなら、色落ちしないか先に目立たない場所で試す
  4. 風通しのよい日陰でしっかり乾かし、本革は乾いてからクリームで保湿する

浴室用の塩素系カビ取り剤は、革の色が抜けたり傷んだりするおそれがあるので使わないでください。同じ箱や靴箱にあった靴も、一度出して確かめておきましょう。

筒の折れ跡や、合皮のひび割れがあったら

軽いクセなら、キーパーや丸めたタオルで筒を内側から支えて数日立てておくと、目立ちにくくなることがあります。深い折れ跡は戻りきらないこともありますが、ドライヤーやアイロンの熱で伸ばすのは、革が硬くなったり合皮が傷んだりするおそれがあるので避けましょう。合皮の表面のひび割れや剥がれは素材の劣化が進んだサインで、手入れでは元に戻せません。

箱から出して玄関で点検する本革のロングブーツ

シーズン中の毎日のケア|素材ごとの違いと、湿気をためない履き方

冬のブーツは、中は汗で蒸れ、外は雨や雪、泥にさらされます。毎日磨く必要はありませんが、脱いだあとの数分の扱いが、春にしまうときの状態を左右します。

脱いだら「払う・乾かす・支える」

  • 払う:玄関でブラシをかけ、ほこりや泥をその日のうちに落とす
  • 乾かす:すぐ靴箱に入れず、ひと晩は風通しのよい場所で中の湿気を抜く(においやカビ対策にもなる)。できれば2日続けて履かず、1日休ませる
  • 支える:ロングブーツは筒が倒れると足首に折れ跡がつくので、キーパーや丸めた紙を入れて立てておく

雨や雪で濡れた日は、熱を使わずに乾かす

表面の水気は乾いた布で押さえて取り、雪道を歩いた日は泥や白い跡も固く絞った布で拭いておきます。中には丸めた新聞紙やキッチンペーパーを詰め、湿ったら取り替えながら、風通しのよい日陰で乾かします。ドライヤーの熱風やストーブのそば、直射日光で急に乾かすと、革のひび割れや硬化、型崩れの原因になるので避けてください。

素材別の手入れと注意点

ブーツ 手入れ 保管 型崩れ 防ぐ工夫は、素材によって変わります。素材に合わない手入れはかえって傷みの原因になるので、先に素材を確かめておきましょう。

素材 ふだんの手入れ 避けたいこと しまう前のひと手間
本革(表面がなめらかな革) 柔らかいブラシでほこりを払い、乾燥してきたら無色か同系色の靴クリームを薄く塗る 熱で急に乾かす、クリームの厚塗り 汚れを落とし、クリームで保湿して余分を拭き取る
スエード・ヌバック(起毛革) 起毛革用のブラシで、毛並みを整えながらほこりを落とす なめらかな革用の靴クリームや、クリームのついたブラシを使う(毛が寝て固まったり、色がついたりする) ブラシで毛を起こし、よく乾かす
合皮(合成皮革) 乾いた布で拭き、汚れは固く絞った布で落とす 高温や直射日光に当てる、湿気のこもる袋にしまう 拭いてよく乾かし、風通しのよい場所へ
ムートン 毛並みに沿って、やさしくブラシをかける 雨や雪の日に履く(濡れると縮んだり硬くなったりしやすい)、強くこする 汚れを落として完全に乾かす。洗うなら洗濯表示を確認する

防水スプレーは、汚れを落としたあとに屋外で

防水スプレーは、雨や雪のシミ、泥汚れを防ぐのに役立ちます。汚れの上からかけると効果が落ちるので、ブラッシングやクリームのあとにかけ、履く前日までに乾かしておくのが目安です。靴から20〜25cmほど離し、全体に薄く吹きつけます。

  • スエードやヌバックには「フッ素系」と表示されたものを選ぶ。シリコン系は起毛が固まりやすい
  • ムートンや合皮に使うなら、その素材に使えると表示されているかを確かめる
  • 吸い込むと健康被害のおそれがあるため、屋外でマスクをつけ、風上から風下へ向けて使う。玄関や室内、子どもやペットのそばでは使わない

素材の違うブーツと手入れ用のブラシ

ブーツ 手入れ 保管 型崩れ 防ぐ手順|シーズン後にしまうとき

春にブーツをしまうときは、「汚れを落とす→乾かす→形を支える→湿気の逃げる場所に立てる」の順で進めます。汚れや汗が残ったままだと、革の劣化やカビの原因になります。

しまう前の手入れ

  1. ほこりと泥を落とす:縫い目やかかとまわりまで、ブラシで払う
  2. 汚れと汗を拭く:固く絞った布で表面と中を拭く。起毛革は水拭きを控え、専用のブラシやクリーナーを使う
  3. 素材に合わせて整える:本革はクリームを薄く塗って余分を拭き取り、起毛革はブラシで毛を起こす
  4. 1日ほど陰干しする:風通しのよい日陰で、中までしっかり乾かす。雨に濡れた翌日にそのまましまうのは避ける
  5. 底とかかとを見ておく:すり減りやはがれは、しまう前に修理に出すと秋に慌てずに済む

ロングブーツは筒を折らず、中から支えて立てる

型崩れの大きな原因は、筒を折りたたんだり、寝かせた上に物を重ねたりすることです。一度ついた折れ跡は戻りにくいので、ロングブーツは筒を中から支えて立てて保管します。専用のブーツキーパーがなくても、家にあるもので代用できます。

代わりに使えるもの 使い方 注意点
新聞紙 くしゃっと丸めてから少し広げ、つま先から筒の上まで詰める 湿ったら取り替える。明るい色のブーツはインクが移ることがあるので、無地の紙を使う
タオル 乾いたタオルを筒状に巻いて差し込む 巻く枚数で太さを調整できる
ペットボトル 筒の高さに合わせて切り、中に立てる 中までよく乾かし、切り口はテープで覆って内側を傷つけないようにする

どれを使う場合も、詰め込みすぎると革が伸びることがあるので、筒がまっすぐ立つ程度にとどめます。ショートブーツは、つま先から足首までを軽く支えれば十分です。

袋・箱と保管場所の選び方

  • :ビニール袋や密閉ケースは湿気を閉じ込めるので避け、通気性のある不織布の袋を使う
  • :購入時の箱に入れるなら、筒が折れない高さかを確かめ、乾燥剤を一緒に入れる。乾燥剤は1〜2か月を目安に取り替える
  • 場所:高温多湿と直射日光を避ける。靴箱は下の段ほど湿気がたまりやすいので、上の段に置く
  • ときどき風を通す:月に1回ほど取り出して陰干しし、収納の扉も開けて空気を入れ替える

押入れやクローゼットにしまうなら、収納そのものの湿気対策もしておくと安心です。「押入れ カビ 対策 除湿|簡単に清潔で快適な収納を実現」も参考にしてください。

筒の中を支えて立てて保管するロングブーツ

ブーツ 手入れ 保管 型崩れ 防ぐときのよくある質問

Q. 新聞紙は、保管中ずっと入れっぱなしでも大丈夫ですか?

よく乾かしてからしまうなら、入れたままでかまいません。ただ、湿気を吸った新聞紙をそのままにしておくと、かえってブーツの中に湿気を抱え込みます。陰干しのついでに触ってみて、しっとりしていたら新しいものに替えましょう。

Q. 防水スプレーは、しまう前にもかけたほうがいいですか?

必須ではありません。汚れを落として乾かしたあとにかけておく方法もありますが、効果は時間とともに弱まるので、履き始める前にもう一度かけ直すと確実です。

Q. 合皮のブーツが、しまっている間にボロボロになったのはなぜですか?

合皮によく使われるポリウレタンは、空気中の水分と反応して少しずつ劣化する性質(加水分解)があり、ひび割れや剥がれ、ベタつきとして現れます。履いていなくても時間とともに進むので完全には防げませんが、高温多湿を避け、ビニール袋に入れっぱなしにしないことで、進み方をゆるやかにすることはできます。

Q. 収納スペースが足りないとき、ロングブーツを寝かせてしまってもいいですか?

筒の中をキーパーや詰め物で支え、上に物を載せなければ、寝かせても折れ跡はつきにくくなります。ただ、重ねたり箱の中で筒が曲がったりすると型崩れするので、立てられる場所があれば立てるほうが安心です。

靴箱の上段に並べたブーツと乾燥剤

まとめ|汚れと湿気を残さず、筒を支えて立てておく

  • 履き始める前に出して、白い粉・カビ・折れ跡・底のすり減りを点検する。白い粉はカビとは限らない
  • シーズン中は、脱いだら払う・乾かす・支える。濡れても熱で乾かさない
  • スエードやヌバックに、なめらかな革用の靴クリームは使わない
  • しまうときは汚れを落として1日ほど陰干しし、筒をキーパーや詰め物で支えて立てる
  • ビニール袋は避け、乾燥剤と一緒に風通しのよい場所へ。月に1回ほど風を通す

ブーツ 手入れ 保管 型崩れ 防ぐための習慣は、特別な道具をそろえなくても、ブラシと新聞紙、乾燥剤があれば今日から始められます。

まずは数日のうちに、しまってあるブーツを出して、明るい場所で表面と筒の折れ跡を確かめてみてください。

風通しのよい日陰で陰干ししているブーツ

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