立冬はいつ?食べ物と風習|2026年は11月7日(土)、決まった行事食がない日の楽しみ方

立冬はいつ?食べ物と風習のイメージ画像 季節の悩み

立冬は二十四節気のひとつで、暦の上で冬が始まる日です。2026年の立冬は11月7日(土)。国立天文台の暦要項では、太陽が黄経225度を通るのは同日の18時52分とされています。期間として使うときは、次の節気である小雪(11月22日)の前日、11月21日までを指します。立冬には、冬至のかぼちゃのように全国で決まった食べ物はありません。この記事では、日付の確かめ方に加えて、亥の子餅や炉開きといった地域や茶の湯の習わし、この時期に出回る旬の食材、家で取り入れやすい冬支度までを順に紹介します。

2026年の立冬は11月7日(土)、期間は11月21日まで

二十四節気は、太陽の位置をもとに1年を24に区切った季節の目印です。立冬は太陽黄経が225度になる瞬間を含む日で、秋分と冬至のちょうど中間にあたります。国立天文台の暦要項(令和8年)をもとに、2026年の立冬まわりの日付を並べると次のとおりです。

こよみの区切り 2026年の日付
秋の土用の入り 10月20日(火)
霜降 10月23日(金)
立冬 11月7日(土)18時52分
期間としての立冬 11月7日(土)〜11月21日(土)
小雪 11月22日(日)
冬至 12月22日(火)

「立冬の日」と「立冬の期間」

二十四節気は、その瞬間(を含む日)を指すこともあれば、そこから始まる期間を指すこともあります。「今日は立冬」と言うときは11月7日のこと、「立冬の時季」「立冬のころ」と言うときは、小雪の前日の11月21日までのおよそ2週間を思い浮かべるとずれません。なお、立春・立夏・立秋・立冬はそれぞれ季節の始まりを表すので、暦の上の冬は立冬から、立春の前日にあたる節分までと数えます。

日付は毎年同じではない

立冬の日付は年によって変わります。国立天文台の暦要項を見ると、2022年・2024年・2025年は11月7日、2023年は11月8日でした。来年以降の日付を決め打ちせず、国立天文台が前年の2月ごろに発表する暦要項や、手元のカレンダーで確かめるのが確実です。

立冬の前は「秋の土用」

雑節の土用は、立春・立夏・立秋・立冬の前のおよそ18日間を指します。2026年の秋の土用は10月20日に始まり、立冬の前日の11月6日までです。夏の土用ほど知られていませんが、季節の変わり目として意識しておくと、立冬が近いことに気づきやすくなります。

七十二候で見る立冬

二十四節気をさらに3つずつに分けた七十二候では、立冬は次の3つで表されます。

  • 山茶始開(つばきはじめてひらく):字は「つばき」と読みますが、この時期に咲き始めるサザンカのことだと言われます
  • 地始凍(ちはじめてこおる):大地が凍り始めるころ
  • 金盞香(きんせんかさく):「金盞」はスイセンを指すとされ、キンセンカとは別の花です
生け垣に咲き始めたサザンカの花

立冬に食べるものは決まっている?地域の習わしと旬の味

全国共通の行事食はない

冬至のかぼちゃやゆず湯、節分の豆のように、日本中で知られた定番は立冬にはありません。「立冬には〇〇を食べる」という話を見かけても、全国で共通する決まりがあるわけではないので、気負わずに季節の食材を楽しめば十分です。そのうえで、時期の近い行事に結びついた食べ物がいくつかあります。

西日本を中心にした亥の子と亥の子餅

西日本を中心に、旧暦10月の亥の日に「亥の子(いのこ)」を祝う習わしがあります。今の暦では11月の亥の日に行う地域が多いとされ、立冬のころと重なります。このとき食べるのが、猪の子に見立てた亥の子餅です。多産なイノシシにあやかって、子孫繁栄や無病息災を願ったと言われます。子どもたちが縄を付けた石や、藁を束ねたもので地面をついて回る地域もあります。中国の俗信が平安時代の宮中行事に取り入れられたという説が有力ですが、起源ははっきりしていません。関東や東北では、旧暦10月10日の「十日夜(とおかんや)」が、これに似た行事だと言われます。

中国の北方では餃子

中国の北方では、立冬に餃子を食べる習慣があると言われます。日本の習わしではありませんが、家族で包んで食べるきっかけにするのも楽しい過ごし方です。

この時期に出回る旬の食材

立冬のころは、冬の野菜が出回り始める時期です。産地や年の天候で時期は前後しますが、目安として次のようなものが手に入りやすくなります。

  • 野菜:白菜、大根、かぶ、ねぎ、春菊、ほうれん草、里芋、れんこん
  • 果物:りんご、みかん、柿、ゆず
  • 魚介:秋鮭、さば、たら、牡蠣

旬の食材で組む初冬の献立

特別な料理を用意しなくても、いつもの献立の一品を旬の食材に替えるだけで季節感が出ます。

料理 使いやすい食材 取り入れ方
鍋もの 白菜、ねぎ、春菊、たら 切って煮るだけなので、品数を考えずに済む
汁もの 大根、里芋、ごぼう、にんじん けんちん汁や豚汁にして、根菜をまとめて使う
煮もの 大根、かぶ ふろふき大根や、かぶの含め煮に
焼きもの 秋鮭、さば 塩焼きにして、大根おろしを添える
食後 りんご、みかん、柿 切るだけの果物で、手軽に初冬らしさを足す
竹かごに盛った白菜・大根・ねぎ・ゆず・りんご

立冬のころの風習と、家で取り入れやすい冬支度

茶の湯の炉開き

茶の湯では、夏のあいだ使ってきた風炉(ふろ)をしまい、畳に切った炉で湯を沸かし始める「炉開き」を、今は11月に行うのが一般的です。もとは亥の子の日に行っていたとされ、茶席では亥の子餅が出されることも多いようです。11月ごろには亥の子餅を並べる和菓子店もあり、茶道を習っていなくても季節の移り変わりを感じられます。

亥の日のこたつ開き

江戸時代には、亥の日にこたつや囲炉裏を出すと火事にならないと言われていました。陰陽五行説で亥が「水」にあたることから、火の災いを避けられると考えられたそうです。今は暮らしに合わせて気温で決めればかまいませんが、「立冬が来たらこたつを出す」と決めておくと、出すタイミングで迷わずに済みます。

冬の訪れを告げる言葉

俳句では「立冬」「冬立つ」「今朝の冬」が冬の始まりを表す季語として使われます。天気予報で冷たい北風の「木枯らし」が話題になり始めるのも、このころです。

立冬を区切りにする冬支度

本格的に冷え込む前に、次の5つを済ませておくと慌てずに済みます。

  1. エアコンの暖房を試運転し、フィルターのほこりを取っておく
  2. 石油ストーブやファンヒーターは、前のシーズンから持ち越した灯油を使わない(取扱説明書の案内も確認する)
  3. こたつや電気毛布のコードに、ねじれや傷みがないか見る
  4. 冬物の衣類と布団を出し、天日干しか布団乾燥機で湿気を飛ばす
  5. 加湿器は、タンクとフィルターを掃除してから使い始める

雪の降る地域では、冬用タイヤへの交換や雪かき道具の点検も、この時期の大事な支度です。

和室に出したこたつと、天板にのせたみかん

よくある質問

手紙の「立冬の候」はいつ使えますか?

立冬の日から、次の節気の小雪の前日までが目安とされます。2026年なら11月7日から11月21日ごろです。それより前は「霜降の候」、後は「小雪の候」と使い分けると、季節感のずれがありません。

立冬なのに暖かいのはなぜですか?

二十四節気は古代中国の北方で生まれた区切りで、国立天文台も、現代の日本の気候に合った表現になっているとは限らないと説明しています。立冬は秋分と冬至の中間にあたり、本州の平地では紅葉の見ごろがまだ続いていることも珍しくありません。暦は冬の入り口の目安と考え、服装や暖房は実際の気温で決めましょう。

立冬と冬至はどう違いますか?

立冬は暦の上で冬が始まる日、冬至は北半球で昼の長さが最も短くなる日です。2026年の冬至は12月22日(火)で、かぼちゃを食べたり、ゆず湯に入ったりする習わしが広く知られています。立冬から冬至までのおよそ1か月半が、冬の前半にあたります。

立冬の日は何を食べればいいですか?

決まりはないので、旬の白菜や大根、ねぎを使った鍋や汁物が取り入れやすいでしょう。西日本の習わしにならって、和菓子店で亥の子餅を探してみるのも一案です。

土鍋で煮える白菜・豆腐・ねぎ・しいたけ・春菊の鍋

まとめ

立冬について、押さえておきたい点は次のとおりです。

  • 2026年の立冬は11月7日(土)。期間としては小雪の前日の11月21日まで
  • 日付は年によって変わり、近年は11月7日か8日。来年以降は国立天文台の暦要項で確かめる
  • 全国共通の行事食はなく、亥の子餅など地域の習わしや、旬の野菜・果物で冬を迎える
  • 炉開きやこたつ開きなど、亥の日と結びついた習わしがある
  • 暖房器具の試運転や冬物の準備を始める区切りにちょうどいい
根菜たっぷりのけんちん汁と白いご飯

まずはカレンダーの11月7日に印を付けて、その週末の献立に白菜か大根を一品加えるところから始めてみてください。

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