ポインセチアが冬に枯れるのを防ぐ水やり|土の乾きの見分け方と、10℃を切らない置き場所

ポインセチアが冬に枯れるのを防ぐ水やりのイメージ画像 未分類

冬のポインセチアが葉を落としたり枯れたりするのは、多くの場合、寒さと水の与えすぎが原因です。冬の水やりは回数を決めず、鉢の土の表面が乾いたのを指で確かめてから、さらに乾かし気味に与えます。置き場所は日当たりのよい室内で、最低10℃を目安に保ち、夜は冷え込む窓辺から離します。土が湿っているのに葉がしおれているなら、水不足ではなく寒さのサインなので、水を足さずに暖かい場所へ移してください。この記事では、枯れる原因の見分け方から、冬の水やりの手順、置き場所、来年また赤くするコツまで順に紹介します。

冬に葉が落ちて枯れていく主な原因は「寒さ」と「湿りすぎ」

ポインセチアはメキシコの山地が原産の植物で、寒さに弱い性質があります。クリスマスのころに赤く色づいている部分は花びらではなく「苞(ほう)」と呼ばれる葉の変化したもので、本当の花は苞の中心にある小さな黄色い粒です。苞の下には緑の葉がついていて、冬に調子を崩すとまずこの緑の葉が黄色くなって落ちていきます。

みんなの趣味の園芸(NHK出版)の育て方では、園芸品種は寒さに弱いので最低温度10℃以上で管理し、過湿を嫌うので冬は乾かし気味にする、とされています。つまり冬の不調は、ほとんどが次のどれか、または重なりで起きます。

原因 出やすい症状 確かめ方
寒さ(夜の窓辺・玄関など) 葉がしおれる、下葉から黄色くなって落ちる 土が湿っているのに葉がぐったりしている
水の与えすぎ・受け皿の水 葉が黄色くなる、土がいつまでも乾かない 鉢を持つと重い、土の表面が何日も黒っぽい
水切れ 葉が垂れてカサカサになる 土が白っぽく乾き、鉢が軽い
暖房の温風 葉の縁が乾いて縮れる、苞が早く傷む エアコンやファンヒーターの風が鉢に当たっている

見分けでいちばん大事なのは、しおれていても土が湿っているなら、水を足さないことです。同じ育て方のページでも、土が湿っているのに葉がしおれるのは寒さが原因なので、慌てて水を与えず暖かい場所へ移すよう書かれています。ここで水を足すと、冷えた土がさらに乾かなくなり、根が傷んで回復しにくくなります。

買ってきてすぐに下葉が何枚か落ちることもあります。店から家へ移る間の冷えや、置き場所の明るさが急に変わったことが重なったと考えられるので、まずは温度と水やりを見直し、数日は様子を見てください。

窓辺の鉢植えのポインセチアと、テーブルに落ちた黄色い下葉

ポインセチアが冬に枯れるのを防ぐ水やりの手順

冬は気温が低く、ポインセチアの生育もゆっくりになるため、春や秋ほど水を吸いません。ホームセンターのコメリの育て方でも、鉢土が乾いてから与え、気温の低いときは乾かし気味に管理するよう案内されています。「週に何回」と回数で決めるより、毎回土の様子を見て判断するほうが失敗しません。

水を与える前に確かめること

  1. 土の表面を指で触る:第一関節くらいまで差し込んで、湿り気を感じなければ乾いています。表面だけ乾いていて中が湿っている日は、もう1〜2日待ちます。
  2. 鉢を持ち上げてみる:水を与えた直後の重さを一度覚えておくと、軽くなったかどうかで乾き具合が分かります。
  3. 葉の様子と合わせて見る:葉がしおれていても、土が湿っていれば水は与えません(寒さを疑います)。

与えるときのコツ

  • 乾いていたら、鉢底から水が少し流れ出るくらいまで与えます。ちょろちょろと少しずつを何度も足すより、土全体が一度湿って、そのあとしっかり乾くほうが根が傷みにくくなります。
  • 受け皿にたまった水は必ず捨てます。そのままにすると鉢の底がずっと湿った状態になり、冬は特に乾きません。
  • 冷えきった水は避け、くみ置きして室温になじませた水を使うと安心です。
  • 気温の上がる日中に与えると、夜までに余分な水が抜けやすくなります。夕方以降の水やりは、夜の冷え込みと重なるので控えめにします。

暖房の効いた部屋と、暖房のない寒い部屋とでは乾き方がまったく違います。同じ家の中でも置き場所を変えたら、乾くまでの日数が変わると考えて、土を触る習慣を続けてください。なお、2月から5月ごろ、新芽が出てくるまでの間は生育が止まって株がほとんど水を吸わなくなるので、とくに乾かし気味にします。

指先で鉢の土の表面に触れて、乾き具合を確かめる手元

置き場所と温度は「昼は窓辺、夜は窓から離す」が基本

冬のポインセチアは、日当たりのよい室内に置くのが基本です。昼間は窓辺のレースカーテン越しなど明るい場所で光を当て、苞と葉の色を保ちます。ただし窓辺や玄関は、夜になると外の冷気で一気に冷え込みます。日中は暖かくても、明け方には10℃を下回っていることがあるので注意が必要です。

温度の目安

  • みんなの趣味の園芸(NHK出版)の目安:最低温度10℃を保つ
  • コメリの目安:苞が赤くなった株は最低7〜8℃以上の場所に置く

案内によって少し幅がありますが、葉を落とさずに冬を越させたいなら、夜でも10℃を切らない場所を目標にすると安心です。寒暖計を鉢のそばに置いて、朝いちばんの温度を何日か見てみると、その場所が向いているかどうかがすぐ分かります。

夜の冷え込みと暖房の風への対策

  • 夜は厚手のカーテンを閉めて、冷気が窓から伝わるのを和らげる
  • それでも冷えるときは、夜だけ部屋の内側(窓から離れた棚やテーブル)へ移す
  • エアコンやファンヒーターの温風が直接当たる位置には置かない。乾燥で葉が傷み、土も急に乾いて水やりの加減が難しくなる
  • 暖房を切ると急に冷える部屋より、暖房のない部屋でも温度が安定している場所のほうがよいこともある
夜、厚手のカーテンを閉めた窓から離して、部屋の内側の台に置いたポインセチア

よくある質問

葉がほとんど落ちてしまいました。もう枯れていますか?

茎を軽く押してみて、張りがあり、枝先を少し傷つけて中が緑色なら、株はまだ生きている可能性があります。暖かく明るい場所へ移し、水は土がしっかり乾いてから控えめに与えて春を待ちます。茎が黒ずんで柔らかい、根元がぐらつくといった場合は、根が傷んでいることが多く、回復は難しくなります。

来年もまた赤くできますか?

できます。ポインセチアは日が短くなると花芽をつける「短日植物」で、夜の暗い時間が長く続かないと苞が色づきません。照明のついた部屋に置いたままだと赤くならないのはこのためです。みんなの趣味の園芸(NHK出版)では9〜11月に、夕方5時から翌朝8時ごろまで段ボール箱などをかぶせて暗くし、苞が完全に色づくまで続ける方法が紹介されています。コメリでは8〜9月から40〜50日間、途中で休まずに続けるとされています。春の5月ごろ、霜の心配がなくなってから切り戻しと植え替えをしておくと、株を整えやすくなります。

秋の短日処理で、緑の葉だけのポインセチアの鉢にかぶせる無地の段ボール箱

冬に肥料は与えたほうがいいですか?

冬は生育がゆっくりで、肥料を吸う力も落ちています。みんなの趣味の園芸の育て方でも、肥料を施す時期は5〜10月とされています。弱っている株に肥料を足すと、かえって根を傷めることがあるので、冬に元気がないときは肥料ではなく温度と水やりを見直してください。購入時についている肥料や、販売店の案内がある場合はそれに従います。

犬や猫がいる家でも飾れますか?

ポインセチアの茎や葉を切ると白い乳液が出ます。獣医師が対応する動物中毒の相談窓口を持つASPCA(米国動物虐待防止協会)は、ポインセチアを犬や猫に有毒な植物としつつ、症状は口や胃の刺激で、ときに嘔吐する程度とし、毒性は一般に言われるほど強くないとしています。それでも、かじらせないに越したことはありません。ペットの届かない高い場所に置き、口にした様子や吐くなどの症状があれば、植物の写真を撮って動物病院に相談してください。人も、剪定のときは手袋をして乳液が肌につかないようにすると安心です。

まとめ

冬のポインセチアが枯れていく原因の多くは、寒さと土の湿りすぎです。水やりは回数で決めず、土の表面が乾いたのを指で確かめてから鉢底から流れるくらい与え、受け皿の水は捨てます。しおれていても土が湿っているときは、水ではなく温度を疑ってください。

  • 水は「乾いてから」、冬はさらに乾かし気味に。日中に与える
  • 受け皿の水はためない
  • 昼は明るい窓辺、夜は窓から離して10℃を切らないように
  • 暖房の温風は直接当てない
  • 来年も赤くしたいなら、秋に夜の暗い時間をつくる短日処理を

クリスマスに飾るなら、先に鉢の置き場所を決め、夜の温度と暖房の風を確かめてから飾りを考えると、苞の赤を長く楽しめます。

冬の朝の光が差す窓辺で、注ぎ口の細いじょうろと鉢植えのポインセチア

まずは今夜、鉢のそばに温度計を置いて明け方の温度を確かめ、土を指で触ってから次の水やりを決めてみてください。

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