LED照明がチカチカ点滅したり、明るさが小さく揺れたりするときは、まず電球や器具の寿命、次に電球と器具・スイッチの組み合わせ、最後に電源側を疑うと、原因をしぼり込みやすくなります。LEDは急に切れるより、点滅や暗さで寿命を知らせることが多い一方、調光器やホタルスイッチと合っていないだけで点滅することもあります。この記事では、症状から見当をつける方法、家で安全にできる確かめ方の順番、交換の目安、電気工事士に頼む作業、すぐ使うのをやめるべきサインをまとめます。
点滅の出方から、原因の見当をつける
同じ「チカチカする」でも、いつ・どんなふうに点滅するかで疑う場所が変わります。最初に、点滅の出方をよく見ておきましょう。スイッチを入れた直後だけなのか、点けてしばらくしてからなのか、消したあとにも光るのか、家電を使ったときだけなのかで、次に試すことが違ってきます。

| 出方 | 考えられる原因 | まず試すこと |
|---|---|---|
| 何年も使った電球が、点けてしばらくすると点滅する | 電球の寿命・内部の回路の劣化 | 同じ種類の新しい電球に替える |
| 新しく替えた電球だけが点滅する | 器具・スイッチ・調光器との相性 | 電球の箱の注意書きを読む |
| スイッチを切っても、うっすら光る・点滅する | ランプ付きのスイッチや電子スイッチとの相性 | スイッチに対応した電球か確かめる |
| ドライヤーや掃除機を使った瞬間だけ揺れる | 電源の電圧の変動 | 大きな電力を使う家電を同時に使わない |
| 電球を軽く触れると点いたり消えたりする | ねじ込み不足・接触不良 | 冷めてから奥までねじ込み直す |
| 一体型のシーリングライトが点滅し、長く使っている | 器具の電源部の劣化 | 器具の点検・交換を考える |
LEDの光る部分そのものより、明るさを保つための電源回路のほうが熱で傷みやすいといわれます。電球の箱にある「定格寿命」は、明るさが初めの7割ほどに落ちるまでの平均的な時間で、その時間まで必ずもつという保証ではありません。カバーで覆われた器具に「密閉器具対応」でない電球を使うと、電球の温度が上がって寿命が短くなることがあると、パナソニックは注意しています。点灯時間が長い部屋や、熱がこもる器具では、表示よりも早く点滅が始まることがあると考えておくと判断しやすくなります。
調光器・人感センサー・ホタルスイッチとの組み合わせを確かめる
新しい電球に替えたとたん点滅するようになった場合は、電球の故障よりも組み合わせを疑います。白熱電球の時代からある器具やスイッチの中には、LED電球と相性の悪いものがあるためです。

明るさを変えられる器具(調光器)
つまみやスライドで明るさを変える照明に、「調光器対応」と書かれていないLED電球を付けると、ちらつきの原因になります。日本照明工業会の資料では、調光器に合わない電球形LEDを付けると、調光器と電球の両方に不具合が出て、寿命が短くなったり発煙したりするおそれがあるとしています。
調光器対応の電球でも、どの調光器でも使えるわけではありません。同じ資料では、人感センサー付きの調光器、リモコン式の調光器、段階的に明るさを切り替える調光器、明るさを記憶する調光器などとは組み合わせないよう書かれています。調光器の種類によってはちらつくことがあり、その場合はつまみを動かして、ちらつかない位置で使うよう案内されています。
人感センサー付きの器具・タイマーのスイッチ
玄関や廊下の、人が近づくと点く照明に普通のLED電球を付けると、うまく点かなかったり点滅したりすることがあります。メーカーの注意書きでも、センサー付きの器具や電子式のスイッチでは使えないとしている電球が多くあります。センサー付きの器具には、パッケージでセンサー付きの器具に使えると書かれた電球を選びましょう。
消灯中に小さく光るスイッチ(ホタルスイッチなど)
暗い中でも場所が分かるよう、消している間だけスイッチの小さなランプが光るものを「ホタルスイッチ」と呼びます。このランプを光らせるためにごくわずかな電流が流れ続けるので、合わない電球だと、消したはずの電球がうっすら光ったり、点滅したりします。パナソニックも、スイッチと合わない電球ではスイッチのランプが点滅したり、電球がうっすら点いたりすることがあると説明しています。電球の箱や説明書でホタルスイッチなどへの対応を確かめ、対応品に替えるのが確実です。
家で確かめる順番と、交換・工事の目安
自分で確かめるのは、電球をはずして付け直す、別の電球と入れ替える、使い方を変えるところまでにしましょう。器具のカバーの中を開けたり、配線に触れたりするのはやめてください。

確かめる順番
- スイッチを切り、電球が冷めるまで待つ。点けた直後の電球や器具は熱くなっていることがあります。高い所は、ぐらつかない踏み台を使います。
- 電球を一度はずして、奥までねじ込み直す。ゆるんでいるだけなら、これで点滅が止まります。
- 点滅していない別の照明の電球と入れ替える。点滅が電球についてくれば電球、残れば器具かスイッチ側が怪しいと分かります。
- 電球の箱の注意書きと、器具の表示を見比べる。「密閉器具」「調光器」「人感センサー」「ホタルスイッチ」の対応を確かめます。
- 家電を使ったときだけ揺れるなら、使い方を変える。日本照明工業会の資料にも、ドライヤーや掃除機などの影響でちらついたり、明るさが落ちたりすることがあると書かれています。
すぐに使うのをやめるサイン
次のような様子があるときは、点滅の原因を探す前に、壁のスイッチを切るか電源プラグを抜いてください。
- 点けている間に焦げたようなにおいがする
- 器具の本体やコード、プラグが触れないほど熱い
- 器具やカバーに変色や焦げあとがある、煙が出る、異常な音がする
- 器具を動かしたりコードに触れたりすると消える
パナソニックは、こうした症状のときは壁のスイッチを切るかプラグを抜き、販売店に点検を頼むよう案内しています。NITE(製品評価技術基盤機構)も蛍光灯の照明について、点いていた照明が点滅したり急に消えたりするのは事故の予兆になりうるとして、使うのをやめてメーカーや販売店に相談するよう呼びかけています。
交換の目安
電球を替えれば直るものは電球の寿命です。一方、LEDが器具と一体になったシーリングライトは、光る部分だけを替えられないものが多く、点滅したら器具ごとの交換を考えます。日本照明工業会の目安では、照明器具の交換時期は使い始めて8〜10年、長くても15年です。10年近く使った器具で点滅が始まったら、電球より器具を疑うくらいでちょうどよいでしょう。
電気工事士に頼む作業
天井に「引掛シーリング」と呼ばれる差し込み式の受け口があり、取扱説明書に自分で取り付ける手順が載っているシーリングライトなら、その手順どおりに付け替えられます。ただし、受け口そのものの交換や増設、天井の配線に直接つながっている器具の取り替え、スイッチや調光器の交換は電気工事にあたり、電気工事士の資格がないとできません。器具を替えても点滅が続くときや、家じゅうの照明が同時に揺れるときも、電気工事店か電力会社に相談してください。
よくある質問

点滅しているLED電球を、しばらくそのまま使っても大丈夫ですか?
おすすめしません。点滅は電球か器具の不調のサインで、熱やにおいを伴う場合は事故の前触れのこともあります。まずは新しい電球に替えて、点滅が止まるかを見てください。
新品に替えたのに点滅します。不良品でしょうか?
不良の可能性もありますが、まずは器具やスイッチとの組み合わせを疑ってください。別の照明で同じ電球を試して、問題なく点くなら、元の器具が調光器付きやセンサー付き、ホタルスイッチではないかを確かめます。
蛍光灯の器具に、蛍光灯形のLEDを付けたら点滅します
器具の点灯方式と、LEDランプの対応する方式が合っていない可能性があります。NITEは、グローランプを外す必要があるLEDランプを、グローランプを付けたまま使って焼損した事故や、必要な工事をせずに使って器具が燃えた事故を紹介しています。ランプの説明書を確かめ、分からなければ販売店や工事店に相談しましょう。日本照明工業会は、蛍光灯の器具をLED専用の器具に替えることをすすめています。
保証で交換してもらえますか?
LED電球や照明器具には、メーカーごとに保証期間が決まっているものがあります。レシートや保証書、品番を用意して、販売店かメーカーの窓口に問い合わせてみてください。
まとめ

LED照明が点滅するときの原因と対処は、まず出方を見て見当をつけ、冷めてからねじ込み直す、別の電球と入れ替える、という順で確かめると見つけやすくなります。
- 古い電球の点滅は寿命。同じ種類の新しい電球に替える
- 替えた直後からの点滅は、調光器・人感センサー・ホタルスイッチとの組み合わせを疑う
- 家電を使ったときだけ揺れるなら、電源の変動。使い方を変える
- 器具は8〜10年が交換の目安。一体型は器具ごと替える
- 焦げたにおい・熱さ・変色があれば、すぐに使うのをやめる
- 配線やスイッチの交換は、電気工事士に頼む
まずは今夜、点滅している電球の箱か器具の表示を見て、「調光器」「密閉器具」「センサー」の対応を確かめてみてください。
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