初めてのせいろの使い方と蒸し時間|から蒸しの準備から食材別の目安、カビを防ぐ手入れまで

初めてのせいろの使い方と蒸し時間のイメージ画像 料理・食材保存

せいろを買ったら、最初に一度だけ「から蒸し」をしておけば、あとは鍋に湯を沸かして蒸気が上がってからのせるだけです。肝心の蒸し時間は、ブロッコリーなら中火で3〜5分、小さめのさつまいもを皮ごとなら15分ほどがひとつの目安になります。この記事では、初めてのせいろの使い方と蒸し時間を、使う前の準備、手持ちの鍋との合わせ方、食材別の目安、カビを防ぐ手入れの順にまとめました。時間や手順は、せいろの専門店や料理家の解説で確かめられた範囲で書いています。

使う前の準備と、手持ちの鍋との合わせ方

竹や杉、ひのきのせいろは塗装されていない天然素材なので、金属の蒸し器とは少し扱いが違います。といっても、覚えることは「最初に一度だけやること」と「毎回やること」の二つだけです。

新品のせいろを流水でさっと洗っているところ

最初に一度だけ:洗ってから、から蒸しをする

新品のせいろには、作るときに出た木くずやほこりが付いています。まず流水でさっと洗い流しましょう。洗剤は使いません。

次に、鍋にたっぷりの湯を沸かし、何も入れないせいろをふたごとのせて10〜15分ほど蒸します。これが「から蒸し」で、竹や木のにおい、アクを飛ばして、食材ににおいが移りにくくする下準備です。火加減は中火〜強火で、途中で湯が減ったら足します。

蒸し終わったら乾いたふきんで水気を拭き、風通しのよい日陰で自然に乾かします。金属製の蒸し器なら、この工程は基本的に要りません。

鍋の大きさの選び方と、蒸し板の使いどころ

せいろは鍋の口に直接のせて使います。専門店の説明では、鍋の内径より少し大きいせいろを選ぶと、すき間から蒸気が漏れにくく、効率よく蒸せるとされています。

  • 鍋の口がせいろより大きい、または小さすぎて不安定なとき:鍋とせいろの間に「蒸し板」をはさむ
  • せいろの縁が鍋の熱に直接当たると、焦げやすくなる:蒸し板をはさむと焦げつきも防げる
  • これから鍋ごとそろえるなら:せいろと同じ径に合わせた専用鍋のセットを選ぶと迷わない

蒸し板は、真ん中に穴のあいた板を鍋の口に置き、その上にせいろをのせて使うものです。家にある鍋の直径を測ってから、合うサイズを選びましょう。

キャベツの葉を敷いたせいろの中

毎回の流れと、やけどを防ぐコツ

  1. せいろをさっと水にくぐらせて湿らせる(焦げつき・ひび割れ・においの移りを防ぐ。長く浸けるのは逆効果)
  2. 底にキャベツや白菜の葉、クッキングシート、蒸し布のどれかを敷く
  3. 鍋に湯を沸かす。湯は、沸いてもせいろの底に触れない程度の量にする
  4. 湯気がしっかり上がってから、食材を入れたせいろをのせてふたをする
  5. 長く蒸すときは途中で湯の量を見て、減っていたら湯を足す

蒸気は思った以上に熱く、やけどの原因になりやすいところです。ふたを開けるときは顔を真上に近づけず、自分から遠い側を先に持ち上げて、蒸気を向こうへ逃がします。せいろを鍋から下ろすときは、鍋つかみか乾いた厚手のふきんを使いましょう。濡れたふきんは熱が伝わりやすいので向きません。湯がなくなって空だきになると、鍋もせいろも傷むので、目を離しすぎないことも大切です。

食材別の蒸し時間の目安

時間は、湯気がしっかり上がったところにせいろをのせてから数えます。下の表は、料理家やレシピサイトの解説で確かめられた例をまとめたものです。食材の大きさや切り方、火加減で変わるので、最初は短めに蒸して様子を見てください。

クッキングシートの上に並べた、蒸し上がったブロッコリーとかぼちゃとさつまいも
食材 切り方・状態 時間の目安
ブロッコリー 小房に分ける 中火で3〜5分(5〜6分で色あざやか、8分を超えるとやわらかく黄色っぽくなる)
かぼちゃ・かぶ・さつまいも かぼちゃはひと口大、さつまいもは1cm幅の輪切り 中火で6〜8分ほど
さつまいも 小さめを皮ごと丸のまま 15分ほど
じゃがいも 皮ごと丸のまま 15〜20分
かたくなった食パン・冷凍した食パン そのまま 3分ほど
餅 水にくぐらせ、クッキングシートにのせる 5分ほど
市販の肉まん・あんまん・しゅうまい 袋から出す パッケージに書かれた時間を目安にする

火が通ったかの確かめ方

いも類やかぼちゃは、いちばん厚いところに竹串を刺して、すっと通れば蒸し上がりです。輪切りのさつまいもでも、厚めに切ると表の時間ではかたいことがあるので、そのときは数分ずつ足して確かめます。葉物や小さな野菜は、ほかの食材より後からのせると蒸しすぎを防げます。

段を重ねて一度に蒸すときは、段ごとに火の通り方が変わることがあります。時間がかかるいも類と、すぐ蒸し上がる青菜を分けておき、途中でふたを開けて様子を見ると失敗が少なくなります。

使ったあとの手入れと、カビを防ぐしまい方

せいろが長持ちするかどうかは、使ったあとの乾かし方でほぼ決まります。ポイントは「洗剤を使わない」「水に浸けない」「しっかり乾かしてからしまう」の三つです。

洗ったあと、風通しのよい日陰で立てて乾かしているせいろ

洗い方:洗剤を使わず、さっと済ませる

  • 汚れが少なければ、濡らして固く絞ったふきんで拭くだけでよい
  • 汚れたときは、ぬるま湯でさっと洗う。編み目の汚れはたわしややわらかいブラシで落とす
  • 洗剤は使わない。成分が竹や木に染みこみ、においやカビのもとになることがある(うっかり使ったら、よく洗い流して完全に乾かす)
  • 長い時間水に浸けない。木が水を吸いすぎると、乾くまでに歪んだり割れたりしやすい

乾かし方としまい方

水気をよく拭き取ったら、立てかけるか吊るして、風通しのよい日陰で乾かします。途中で向きを変えると、早く乾きます。直射日光に当てるとひび割れの原因になり、食器乾燥機は変形や傷みにつながるので避けましょう。

しまうのは、手で触ってひんやりしないくらい乾いてからです。ビニール袋や密閉容器に入れると湿気がこもるので、棚に置くか、新聞紙で軽く包む程度にします。シンク下のような湿気の多い場所も向きません。

カビが出てしまったら

表面にうっすら出た程度のカビなら、洗い流して熱湯をかけ、よく乾かせば使えることがあります。ただし、内側まで入りこんだカビは洗っても落とせません。黒い点が広がって取れないときは、無理に使い続けず買い替えを考えましょう。

よくある質問

ふたをしたせいろを鍋にのせて蒸しているところと、手元に置いた鍋つかみ

中華せいろと和せいろは、使い方が違いますか?

基本の流れ(水にくぐらせる、湯気が上がってからのせる、乾かしてしまう)は同じです。丸く重ねる中華せいろは点心や野菜を少量ずつ蒸すのに向き、背の高い四角い和せいろはおこわや茶碗蒸し、いも類のように高さのある料理に向くとされています。

から蒸しをしないで使ってしまいました。大丈夫ですか?

すぐに使えなくなるわけではありませんが、竹や木のにおいが食材に移りやすくなります。気になるときは、次に使う前にから蒸しをして、よく乾かしておきましょう。

冷凍ごはんや作り置きのおかずも温められますか?

温められます。容器やラップから出してクッキングシートにのせ、ごはんとおかずを一緒に並べてワンプレートにする場合で15分ほどが目安です。ごはんだけを手早く温めたいなら、電子レンジのほうが早く済みます。

鍋の湯はどのくらい入れればいいですか?

沸騰しても、せいろの底に湯が触れない程度が目安です。湯が少ないと途中でなくなりやすいので、長く蒸すときは途中で確認し、減っていたら湯を足してください。持っているせいろに説明書が付いていれば、そちらの指示を優先しましょう。

まとめ

  • 買ったら流水でさっと洗い、10〜15分のから蒸しをして日陰で乾かす
  • 鍋の内径より少し大きいせいろを選び、合わない鍋には蒸し板をはさむ
  • 毎回、水にくぐらせてから使い、湯気が上がってから食材をのせる
  • ブロッコリーは中火3〜5分、ひと口大の根菜は6〜8分、小さめのいもを丸ごとなら15分前後から試す
  • 洗剤を使わず、風通しのよい日陰でしっかり乾かしてからしまう

初めの一回は、切ったかぼちゃやブロッコリーのように火の通りが分かりやすい野菜で試すと、手持ちの鍋とせいろでかかる時間がつかめます。今日の夕食の一品に、まずは蒸し野菜から始めてみてください。

参考:せいろの選び方(TAOTAO 楽天市場店)/料理家・飛田和緒さんの蒸し料理の解説(現代ビジネス)

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