ゆず茶の作り方と保存方法、砂糖の割合|砂糖はゆずと同じ重さが目安。煮沸した瓶に詰めて冷蔵庫で漬ける

ゆず茶の作り方と保存方法、砂糖の割合のイメージ画像 料理・食材保存

ゆず茶は、刻んだゆずの皮と実を砂糖やはちみつに漬けた「ゆず茶の素」を、お湯で割って飲むものです。砂糖はゆずと同じ重さが目安で、減らすと甘さは控えめになるぶん、日持ちが短くなります。煮沸消毒した瓶に詰めて冷蔵庫に入れ、すくうときは清潔で乾いたスプーンを使うのが、長持ちさせる基本です。この記事では、砂糖の割合と種類の選び方、瓶の煮沸から漬け込みまでの手順、保存の目安と傷んだときの見分け方、はちみつで作ったものを1歳未満の乳児に与えてはいけない理由を順に説明します。

材料と砂糖の割合|ゆずと同じ重さの砂糖が基本

ゆず茶に使うのは、ゆずと甘味の2つだけです。甘味の量は、種を除いたゆず(皮・実・果汁を合わせた重さ)と同じ重さが基本で、たとえば正味300gなら砂糖も300gにします。ゆずは、果汁が多く皮もよく色づいた黄ゆずが向いています。

砂糖をたっぷり入れるのは、甘くするためだけではありません。溶けた砂糖がゆずの水分を抱え込むと、カビや菌が増えにくくなり、保存がききやすくなります。割合を変えたときの違いは次のとおりです。

砂糖の量(ゆずの重さに対して) 甘さと仕上がり 保存の考え方
同じ重さ(1:1) 基本の甘さ。お湯で割るとちょうどよい濃さになる 冷蔵で比較的日持ちしやすい
7〜8割 甘さ控えめで、ゆずの香りと酸味が立つ 日持ちが短くなる。少なめに作って早めに飲み切る
半分以下 果物の砂糖漬けに近い軽い甘さ 保存食には向かない。冷蔵してすぐ使い切る量だけ作る

砂糖の種類による仕上がりの違い

甘味 仕上がり
グラニュー糖 クセがなく、色が明るい。ゆずの香りがすっきり出る
上白糖 しっとりして溶けやすく、甘さをしっかり感じる
氷砂糖 溶けきるまで時間がかかるが、すっきりした甘さになる
きび砂糖・てんさい糖 コクが出て、色は茶色っぽくなる
はちみつ 香りとコクが加わり、とろりとした口当たりになる(1歳未満の乳児には与えない)

初めてなら、クセのないグラニュー糖か上白糖が扱いやすいでしょう。

はちみつで作るときは、1歳未満の乳児に与えない

砂糖の代わりにはちみつを使うと、香りとコクが加わります。全量をはちみつにしても、砂糖と半分ずつにしてもかまいません。はちみつは水分を含むぶんゆるく仕上がるので、日持ちは短めに考えておきます。

はちみつを使ったゆず茶は、1歳未満の乳児には与えないでください。はちみつにはボツリヌス菌が含まれていることがあり、腸内環境が整っていない乳児が口にすると、乳児ボツリヌス症になるおそれがあります。厚生労働省は、この菌は熱に強く通常の加熱や調理では死なないとして、はちみつ入りの飲み物やお菓子も与えないよう呼びかけており、消費者庁も同じ注意を案内しています。お湯で割っても同じです。赤ちゃんのいる家庭では、砂糖だけで作った瓶と分けておくと取り違えを防げます。

丸ごとのゆず、半分に切って種の見えるゆず、千切りにした皮と、ボウルに入れた砂糖

ゆず茶の作り方|瓶の煮沸から漬け込みまで

作業は刻んで砂糖と重ねるだけですが、瓶と材料に汚れや水気を残さないことが、仕上がりと日持ちを左右します。

用意するもの

  • ゆず:3〜4個
  • 砂糖(またははちみつ):種を除いたゆずと同じ重さ
  • ふたつきのガラス瓶:煮沸できるもの
  • 包丁、まな板、茶こし、はかり

手順

  1. 瓶を煮沸消毒する:瓶とふたを洗剤で洗って鍋に入れ、かぶるくらいの水を注いでから火にかけます。熱湯にいきなり入れると割れることがあるので、必ず水から入れます。沸騰したら数分煮て、トングで取り出し、清潔なふきんの上に口を下にして置いて乾かします。煮沸できない樹脂のふたは、よく乾かしてから食品用のアルコールで拭きます。
  2. ゆずを洗って水気を拭く:皮ごと使うので、流水でこすり洗いしてへたを取ります。洗ったら1個ずつキッチンペーパーで水気をしっかり拭き取ります。表面に水が残っていると、漬けたあとに傷みやすくなります。
  3. 果汁を絞り、皮と実に分ける:横半分に切って果汁を絞り、茶こしでこして種を除きます。絞ったあとの皮から実を外し、残った種を除いてから、薄皮ごと細かく刻みます。
  4. 皮を細く切る:皮の内側の白いわたが厚ければ、包丁で薄くそぎ取ります。わたは苦みのもとです。皮は2〜3mm幅の千切りにします。細いほど砂糖がなじみやすく、飲むときも口に残りにくくなります。
  5. 重さを量って砂糖を用意する:皮・実・果汁を合わせて量り、同じ重さの砂糖を用意します。
  6. 瓶に重ねて詰める:瓶に皮と実、砂糖を交互に重ね、果汁を回しかけます。いちばん上は砂糖でふたをするように覆い、ゆずが空気に触れないようにします。
  7. 冷蔵庫で砂糖を溶かす:ふたを閉めて冷蔵庫に入れます。砂糖が溶けきるまでは1日1回、ふたを閉めたまま瓶をゆっくり傾けるか、清潔で乾いたスプーンで底から混ぜます。数日から1週間ほどで砂糖が溶けて汁が上がり、皮がしんなりしたら飲み頃です。

常温に置いて砂糖を早く溶かすレシピもありますが、暖房の効いた部屋では発酵しやすくなります。最初から冷蔵庫に入れるほうが失敗は少なくて済みます。

瓶に、刻んだゆずと砂糖を交互に重ねて詰めたところ

鍋で煮て作る方法もある

すぐに飲みたいときは、鍋で煮る方法もあります。刻んだ皮・実・果汁と砂糖を鍋に入れて弱火にかけ、焦げないように混ぜながら、皮が透き通ってとろみがつくまで煮ます。マーマレードに近い仕上がりで、作ったその日から飲めます。熱いうちに、やけどに気をつけて煮沸した瓶へ詰め、冷めたら冷蔵庫に入れます。煮詰め加減は「いちじくジャムの作り方と保存・日持ちの目安|砂糖の割合と煮詰め加減、煮沸した瓶で長持ちさせるコツ」も参考になります。

飲み頃と飲み方

カップにゆず茶の素を大さじ1〜2杯入れ、お湯を150〜200mlほど注いでよく混ぜます。甘さは素の量で加減し、皮も一緒に食べられます。日がたって味がなじむにつれて、皮の苦みも落ち着いてきます。

保存のしかたと日持ちの目安|冷蔵庫で、乾いたスプーンを使う

手作りのゆず茶は冷蔵庫で保存します。長持ちさせるこつは、瓶の中に雑菌と水分を持ち込まないことです。

  • すくうスプーンは清潔で乾いたものを使う:口をつけたスプーンや、お湯で濡れたスプーンを瓶に入れないようにします。
  • ゆずを汁から出さない:汁の上に皮が出ていると、そこからカビが生えやすくなります。ときどき瓶を傾けたり、清潔なスプーンで押し込んだりして、皮が汁に沈んだ状態を保ちます。
  • 作った日を書いておく:マスキングテープなどで瓶に日付を貼っておくと、飲み切る目安になります。

日持ちの目安

砂糖をゆずと同じ重さにして冷蔵した場合、作ってから2週間ほどを目安に、早めに飲み切ると安心です。砂糖を減らしたものや、はちみつで作ったものは、短いほうに考えます。ゆずの状態や瓶の扱い方でも日持ちは変わるので、日数は目安にとどめ、瓶の中の様子を見て判断してください。

作りすぎたときは、1回分ずつ小さな容器に分けて冷凍する方法もあります。糖分が多いのでかちかちには凍りにくく、使う分だけ冷蔵庫で解凍して、凍らせ直さずに使い切ります。ゆずそのものの冷凍は「ゆずの冷凍保存と使い道|丸ごと・皮・果汁に分けて凍らせ、吸い口から鍋・ポン酢・ゆず茶まで使い切る」で紹介しています。

傷んだときの見分け方

次のような様子があれば、カビや発酵のサインです。カビた部分だけを取り除いて使うのはやめ、中身はすべて処分してください。

  • 表面や皮に、白・緑・黒のふわふわしたカビが出ている
  • 細かい泡がぶくぶく出ている、ふたを開けるとガスが抜けるような音がする
  • お酒のようなにおいや、つんとした酸っぱいにおいがする
  • 汁が濁って、ぬめりが出ている

瓶の底に白くざらざらしたものがたまっているのは、溶け残った砂糖であることが多いです。においや見た目に異常がなければ、清潔なスプーンで混ぜて溶かします。

砂糖が溶けて皮が汁に沈んだゆず茶と、乾いた清潔なスプーン

よくある質問

砂糖を減らして作ってもいいですか?

作れますが、減らしたぶん日持ちは短くなります。減らすならゆずの重さの7〜8割ほどまでにとどめ、少なめに作って早めに飲み切ってください。甘さが気になるだけなら、砂糖は同じ重さで作っておき、飲むときにお湯を多めにして薄めるほうが保存の面では安心です。

苦くなってしまったのはなぜですか?

多くは皮の内側の白いわたが原因です。次に作るときは、わたを薄くそいでから刻むか、刻んだ皮を熱湯でさっとゆでてから漬けてみてください。ゆでると香りも少し弱くなるので、苦みが苦手な人向けの方法です。ゆでた皮は冷ましてから、キッチンペーパーで水気をしっかり取って瓶に詰めます。

常温で保存できますか?

手作りのものは冷蔵庫で保存してください。常温で置ける市販品は、殺菌や密封など家庭では難しい処理をしてあるのが一般的です。市販品も、開封したあとはラベルの案内に従って保存し、早めに使い切ります。

お湯割り以外の使い道はありますか?

炭酸水で割ればゆずソーダに、紅茶に入れればゆずの香りの紅茶になります。ヨーグルトやトーストにジャムのようにのせたり、照り焼きのたれやドレッシングに少し加えて甘みと香りを足したりもできます。同じく瓶で漬ける保存食に「生姜のはちみつ漬けの作り方と保存方法|清潔な瓶で漬けて冷蔵、日持ちの目安と使い道まで」もあります。

プレーンヨーグルトにのせたゆず茶の素

まとめ|砂糖は同じ重さ、瓶は煮沸、すくうスプーンは乾いたものを

ゆず茶づくりのポイントを整理します。

  • 甘味は、種を除いたゆずと同じ重さが目安。減らすと日持ちが短くなる
  • 瓶は水から煮沸して乾かし、ゆずも洗ったあと水気をしっかり拭く
  • 皮の白いわたを薄くそいでおくと、苦みが出にくい
  • 漬けたら冷蔵庫へ。砂糖が溶けるまでは1日1回なじませる
  • すくうときは清潔で乾いたスプーンを使い、カビ・泡・異臭があれば処分する
  • はちみつで作ったものは、1歳未満の乳児に与えない

まずは、ゆず3〜4個と煮沸できるガラス瓶を用意して、ゆずと同じ重さの砂糖で漬けるところから始めてみてください。

砂糖で漬けたゆず茶(左)と、はちみつで漬けたゆず茶(右)

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