ゆずの冷凍保存と使い道|丸ごと・皮・果汁に分けて凍らせ、吸い口から鍋・ポン酢・ゆず茶まで使い切る

ゆずの冷凍保存と使い道のイメージ画像 料理・食材保存

ゆずをたくさんもらったときは、2〜3週間で使う分だけ1個ずつ包んで冷蔵庫の野菜室に入れ、残りは「丸ごと」「刻んだ皮」「絞った果汁」に分けて冷凍するのがいちばん無駄がありません。皮は凍ったまま吸い口やうどんにのせられ、果汁はキューブにしておけば鍋のたれやドレッシングにすぐ使えます。量が多いときは、自家製ポン酢やゆず茶にするのも手です。この記事では、状態別の保存方法と期間の目安、冷凍の手順、家庭ですぐ試せる使い道、傷んだゆずの見分け方、青ゆずと黄ゆずの使い分けまでを順にまとめます。

まず洗って仕分ける|丸ごと・皮・果汁の保存方法と期間の目安

皮ごと使う果物なので、保存の前に流水でこすり洗いし、水気をしっかり拭き取ります。輸入のかんきつには防かび剤やワックスの使用が表示されたものもあるため、買ったゆずは売り場やパッケージの表示も見ておくと安心です。そのうえで、2〜3週間で使い切れる分は冷蔵、残りは冷凍に回します。

状態 冷蔵の目安 冷凍の目安 向いている使い方
丸ごと 野菜室で2〜3週間ほど 1〜2か月ほど 皮をすりおろす、半解凍して果汁を絞る
皮(千切り・そぎ切り) 乾きやすいので当日〜翌日 1か月ほど 吸い口、うどん、浅漬け
果汁 清潔な瓶で数日〜1週間ほど 1〜2か月ほど 鍋のたれ、ポン酢、ドレッシング

期間はあくまで目安で、手に入れたときの鮮度や冷蔵庫の開け閉めで変わります。香りは日がたつほど弱くなるので、冷凍したものも早めに使うほどおいしく食べられます。

冷蔵は1個ずつ包んで乾燥を防ぐ

ゆずは乾燥に弱く、むき出しで置くと皮がしぼんで硬くなります。1個ずつキッチンペーパーで包み、まとめてポリ袋に入れて口を軽く閉じ、野菜室に入れます。ペーパーが湿ってきたら取り替えます。半分だけ使った残りは、切り口をラップでぴったり覆って冷蔵し、2〜3日のうちに使います。箱でもらったときは、底のほうで傷んでいるものがないか先に確かめてから仕分けます。

こんな状態のものは使わない

  • 白や青緑のカビが出ている
  • 皮が茶色く変わり、押すとぶよぶよする
  • 発酵したようなにおいや異臭がする、汁がにじんでいる

1個でも見つけたら取り除き、隣り合っていたものも確かめます。カビの部分だけ削って使うのはやめましょう。判断に迷うものも、無理に使わず処分します。

キッチンペーパーで包んだゆずとポリ袋

冷凍の手順|丸ごと・刻んだ皮・果汁の3通り

使い道がまだ決まっていないなら丸ごと、料理にすぐ使いたいなら皮と果汁に分けておくと便利です。どの方法でも、空気に触れさせないことが香りを保つこつです。

丸ごと冷凍する

  1. 洗って水気を拭き、1個ずつラップでぴったり包む
  2. 冷凍用保存袋に入れ、空気を抜いて口を閉じる。袋に冷凍した日を書いておく
  3. 使うときは凍ったまま皮をすりおろす。果汁は冷蔵庫か室温で半解凍にしてから絞る

解凍が進むと皮がやわらかくなり、きれいな千切りにはしにくくなります。千切りで使いたいなら、次の方法で先に刻んでおきます。

皮を刻んで小分けにする

皮は薄くむき、内側に白いわたが厚く残っていたら包丁でそぎ取ります。わたが多いと苦みが出やすくなります。千切りかそぎ切りにして、1回に使う量ずつラップで包み、冷凍用保存袋へ。使うときは凍ったまま料理にのせます。すりおろした皮も、同じように小分けにして冷凍できます。

果汁は製氷皿でキューブにする

ゆずは種が多いので、横半分に切って絞り、茶こしでこして種を除きます。切る前に手のひらで軽く押しながら転がすと、果汁が出やすくなります。製氷皿に注いで凍らせ、固まったら冷凍用保存袋に移します。1マスに入る量を先に計っておくと、レシピの分量に合わせやすくなります。皮をむいた残りの実から絞れば、1個を無駄なく使えます。

ラップで包んだゆずと刻んだ皮、製氷皿の果汁

保存したゆずの使い道|吸い口から鍋、漬物、ゆず茶まで

少量で香りが立つので、いつもの料理に足すだけで使えます。皮は香りづけ、果汁は酸味づけと考えると使い分けやすくなります。皮の香りは加熱しすぎると飛びやすいので、火を止めてから、または盛りつけてからのせます。

使い道 使う部分 使い方
吸い口(汁物の香りづけ) 皮 お吸い物や茶碗蒸し、雑煮に、凍ったままの千切りを盛りつけてからのせる
うどん・そば 皮 温かいつゆにひとつまみ散らす
鍋・湯豆腐 果汁・皮 取り皿のしょうゆやポン酢に果汁を足し、すりおろした皮を薬味にする
浅漬け・甘酢漬け 皮・果汁 塩もみした白菜やかぶに、皮の千切りと果汁を合わせる。大根の甘酢漬けに加えてもよい
焼き魚 果汁・輪切り レモンの代わりに絞りかける。しょうゆ・酒・みりんの漬けだれに輪切りを入れ、魚を漬けてから焼く方法もある
ドレッシング 果汁 果汁と油、塩を混ぜる。しょうゆやはちみつを足してもよい
ゆず味噌 皮・果汁 味噌・砂糖・みりんを弱火で練り、火を止めてから皮と果汁を加える。ふろふき大根や田楽に

たくさんあるなら、自家製ポン酢とゆず茶に

果汁が多く取れたら、しょうゆと同量を目安に合わせ、昆布やかつお節を加えて冷蔵庫で寝かせると自家製ポン酢になります。市販のポン酢に果汁を足すだけでも、香りがぐっと変わります。ゆず茶は、種を除いて薄切りにした皮と実を、同じくらいの重さの砂糖かはちみつに漬けたもので、お湯で割って飲むほか、ヨーグルトにかけても合います。どちらも清潔な瓶に入れて冷蔵庫で保存し、作った日を書いておきます。ゆず茶は2週間ほどを目安に早めに使い切り、自家製ポン酢も風味が変わる前に使い切れる量だけ作ります。はちみつを使ったものは、1歳未満の赤ちゃんには与えないでください。

青ゆずと黄ゆずの使い分け

青ゆずは夏から秋のはじめ、黄ゆずは晩秋から冬に出回ります(地域や年によって前後します)。青ゆずは果汁が少なめで、すっきりした香りの皮を薬味にするのが中心。黄ゆずは果汁も増えるので、ポン酢やゆず茶にも向きます。保存方法はどちらも同じです。皮と唐辛子で作るゆずこしょうは「柚子胡椒 手作り 保存 辛さ|柚子の皮・唐辛子・塩の割合と作り方、辛さの調整、冷蔵・冷凍の日持ちの目安」で紹介しています。

ゆずの皮をのせたお吸い物

よくある質問

冷凍したゆずは解凍してから使いますか?

皮は凍ったまま使います。刻んだ皮はそのまま料理にのせ、丸ごと凍らせたものはそのまますりおろします。果汁を絞りたいときだけ、包丁が入るくらいまで冷蔵庫か室温で戻します。果汁のキューブは、温かい料理ならそのまま入れ、たれやドレッシングには冷蔵庫で溶かしてから使います。一度溶かしたものを凍らせ直すと香りが落ちるので、使う分だけ取り出してください。

常温で置いておいても大丈夫ですか?

涼しく風通しのよい場所なら、数日から1週間ほどは置いておけます。ただ、暖房の効いた室内では乾燥も傷みも進みやすくなります。すぐに使う予定がないなら、早めに冷蔵か冷凍に切り替えてください。

皮がしわしわになったゆずは使えますか?

乾いて皮がしぼんだだけなら、半分に切って中を確かめ、果汁を絞って使えることがあります。皮の香りは弱くなっているので、吸い口より鍋のたれやドレッシング向きです。カビや変色、異臭があれば使いません。

果汁を絞ったあとの皮は捨てるしかありませんか?

わたをそいで刻めば、絞ったあとの皮も冷凍できます。使い切れない分は、布袋に入れてお風呂に浮かべ、ゆず湯にする手もあります。

凍ったゆずの皮をすりおろす手元

まとめ|分けて凍らせておけば、香りのあるうちに使い切れる

ゆずの冷凍保存と使い道を、もう一度整理します。

  • 洗って水気を拭き、傷んだものを先に除く
  • 2〜3週間で使う分は、1個ずつ包んで野菜室へ
  • 残りは丸ごと、または刻んだ皮と果汁に分けて冷凍する
  • 皮は凍ったまま吸い口やうどんに、果汁は鍋のたれやドレッシングに
  • 量が多いときは自家製ポン酢やゆず茶にする

まずは手元のゆずを洗い、今週使う分と冷凍する分に分けるところから始めてみてください。

ゆず茶の瓶と湯のみ

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