けんちん汁 具材 定番 作り方を知りたいなら、答えはシンプルです。大根・にんじん・ごぼう・里芋・こんにゃく・しいたけ・豆腐の7つをそろえ、ごま油で「硬い根菜から順に」炒めてから、だしで煮てしょうゆで味をととのえる。これが基本の流れです。豚汁と似ていますが、肉を入れずに豆腐を手で崩して炒めるのがけんちん汁らしさ。この記事では4人分の具体的な分量、炒める順番、豆腐の崩し方、しょうゆ仕立てとみそ仕立ての違いまで、今夜そのまま作れるようにまとめました。
けんちん汁 具材 定番 作り方の基本|そろえたい7つの具材と4人分の分量
けんちん汁は、根菜と豆腐をごま油で炒めてから煮る、具だくさんの汁物です。もともとは精進料理の流れをくむ料理と言われ、肉や魚を使わないのが基本とされています。そのぶん、野菜のうまみとごま油の香りが味の土台になります。
まずは、けんちん汁 具材 定番 作り方の出発点として、定番の7つと4人分の目安を表にしました。
| 具材 | 4人分の目安 | 切り方 | 役割 |
|---|---|---|---|
| 大根 | 5cm(約150g) | 5mm厚のいちょう切り | 汁を吸って甘みが出る |
| にんじん | 1/2本(約80g) | 3mm厚のいちょう切り | 彩りと甘み |
| ごぼう | 1/2本(約80g) | ささがき、または斜め薄切り | 香りと歯ごたえ |
| 里芋 | 3個(約150g) | 1.5cm厚の半月切り | ほっくり感と、ほどよいとろみ |
| こんにゃく | 1/2枚(約125g) | スプーンでひと口大にちぎる | 食感のアクセント |
| しいたけ | 生3枚、または干し2枚 | 薄切り | うまみ |
| 木綿豆腐 | 1丁(約300g) | 手で粗く崩す | ボリュームと汁のまろやかさ |
このほか、仕上げの長ねぎ1/2本(小口切り)があると香りが立ちます。
調味料とだし(4人分)
- ごま油:大さじ1
- だし:800ml(昆布だし、または干ししいたけの戻し汁と水を合わせたもの。かつおだしでも作れます)
- 酒:大さじ1
- しょうゆ:大さじ2(うすくちなら大さじ1と1/2から)
- 塩:小さじ1/3〜1/2
精進らしく作りたいなら、昆布と干ししいたけのだしがおすすめです。干ししいたけ2枚を水300mlにひと晩つけておけば、戻し汁ごとだしに使えて、具材も1つ兼ねられます。
具材を入れ替えるときの考え方
7つ全部そろわなくても作れます。優先度は「豆腐・大根・にんじん・ごぼう」が高く、この4つがあればけんちん汁らしい味になります。里芋がなければじゃがいもで代用できますが、煮崩れやすいので大きめに切り、煮る時間を短めにしてください。れんこんや油揚げを足す家庭もあります。

ごま油で炒める順番が決め手|豆腐の崩し方と煮る手順
けんちん汁が豚汁や普通の野菜スープと違うのは、「炒めてから煮る」工程です。ここを丁寧にやるだけで、同じ具材でもコクがはっきり変わります。けんちん汁 具材 定番 作り方でいちばん差がつくのがこの手順です。
下ごしらえ
- ごぼうはたわしで皮をこそげ、ささがきにして水に3分ほどさらし、水気を切る
- 里芋は皮をむいて塩でもみ、水で洗ってぬめりを落とす(詳しくは里芋 ぬめり 取り方 塩|簡単にねばねばを落とす方法を参考に)
- こんにゃくはスプーンでちぎり、熱湯で2〜3分ゆでてアク抜きする
- 豆腐はキッチンペーパーで包み、10分ほど置いて軽く水切りする
炒める順番は「硬いもの → やわらかいもの」
- 鍋にごま油大さじ1を中火で熱し、ごぼうを入れて香りが立つまで1分ほど炒める
- にんじん・大根・こんにゃくを加え、全体に油が回るまで2分ほど炒める
- 里芋・しいたけを加えてさっと混ぜる
- 豆腐を手で崩しながら入れ、木べらで軽く押さえるようにして1〜2分炒める
ごぼうを最初に炒めるのは、香りを油に移すためです。里芋は早く入れすぎると鍋底にくっつきやすいので、後半に回します。
豆腐は「手で崩す」のがけんちん汁らしさ
包丁で切った角切りではなく、手で大小ばらばらに崩すのがポイントです。断面がでこぼこになるので、炒めたときにごま油をまとい、煮たあとは汁をよく吸います。細かく崩しすぎると汁が濁るので、親指の先くらいの大きさを目安にしてください。水切りが足りないと炒めるときに油がはねるので、この工程だけは省かないほうが安心です。
煮て味をととのえる
- だし800mlと酒大さじ1を加え、強めの中火で煮立てる
- アクを取り、ふたをずらして弱めの中火で10〜15分、大根と里芋に竹串がすっと通るまで煮る
- しょうゆ大さじ2を加え、味見をしながら塩で調える
- 火を止める直前に長ねぎを入れ、ひと煮立ちさせて完成
しょうゆは煮込みの最初ではなく、野菜がやわらかくなってから入れると香りが飛びにくくなります。仕上げにごま油を数滴たらすと、香りがもう一段強くなります。

しょうゆ仕立てとみそ仕立ての違い|名前の由来と豚汁との違い
けんちん汁は、しょうゆで味をつける「すまし仕立て」が基本とされています。一方で、家庭や地域によってはみそで仕上げるところもあり、どちらが正しいというものではありません。
| しょうゆ仕立て | みそ仕立て | |
|---|---|---|
| 味の印象 | すっきりして、ごま油と根菜の香りが前に出る | まろやかで、豚汁に近いコク |
| 調味料(4人分) | しょうゆ大さじ2+塩少々 | みそ大さじ3〜4(しょうゆは小さじ1程度で香りづけ) |
| 向いている食べ方 | ご飯のおかず、そばやうどんのつけ汁 | 寒い日のおかず汁、具だくさんの一品 |
みそ仕立てにする場合は、みそを火を止める直前に溶き入れ、煮立たせないようにすると香りが残ります。関東の一部では、けんちん汁を温かいつけ汁にしてそばを食べる「けんちんそば」も親しまれています。
名前の由来には諸説ある
「けんちん」という名前の由来ははっきりしていません。よく知られているのは、鎌倉の建長寺の修行僧が作っていた「建長汁(けんちょうじる)」がなまって「けんちん汁」になったと言われる説です。ほかに、中国から伝わった精進料理(普茶料理)の「巻繊」に由来するという説もあります。いずれにしても、肉を使わない精進の汁物として広まったと考えられています。
豚汁との違い
- 肉を使うか:豚汁は豚肉が主役。けんちん汁は肉なしが基本
- 豆腐の扱い:けんちん汁は豆腐を崩して具材と一緒に炒める
- 味つけ:豚汁はみそ、けんちん汁はしょうゆが基本
具材は似ていても、けんちん汁 具材 定番 作り方の考え方は「野菜と豆腐のうまみを油で引き出す」こと。肉がないぶん、炒める工程が味の決め手になっています。

よくある質問
Q. 作り置きはできますか?翌日のほうがおいしいって本当?
A. 冷蔵で2日ほどを目安に食べきれます。ひと晩置くと大根や豆腐に味がしみて、翌日のほうがおいしく感じる人も多いです。粗熱を取ったら早めに冷蔵庫へ入れ、食べる分だけしっかり沸かして温め直してください。残った汁をうどんや雑炊に回すなら、鍋 残り スープ リメイク 翌日|安全な冷まし方と雑炊・うどん・リゾットの作り分けも参考になります。
Q. 冷凍はできますか?
A. 豆腐・こんにゃく・里芋は冷凍すると食感が変わりやすく、スポンジ状やぼそぼそになります。冷凍したい場合は、これらを入れる前の段階で取り分けるか、食感の変化を気にしない前提で保存してください。
Q. だしの素や顆粒だしで作ってもいいですか?
A. 作れます。顆粒だしを使う場合は、商品の表示どおり水800mlに対する量を入れ、しょうゆと塩は少しずつ加えて味見しながら調整してください。顆粒だしには塩分が含まれていることが多いので、塩は最後に足すくらいで十分です。
Q. 汁が濁ってしまうのはなぜ?
A. 主な原因は、豆腐を細かく崩しすぎること、里芋のぬめりが残っていること、強火でぐらぐら煮続けることの3つです。煮立ったら火を弱め、アクをこまめに取るだけでもかなり澄んだ仕上がりになります。

まとめ|けんちん汁 具材 定番 作り方のポイント
けんちん汁 具材 定番 作り方のポイントを振り返ります。
- 定番具材は大根・にんじん・ごぼう・里芋・こんにゃく・しいたけ・豆腐の7つ
- 4人分はだし800ml、ごま油大さじ1、しょうゆ大さじ2が目安
- ごま油で「ごぼう → にんじん・大根・こんにゃく → 里芋・しいたけ → 豆腐」の順に炒める
- 豆腐は包丁で切らず、手で粗く崩して炒める
- しょうゆ仕立てが基本だが、みそ仕立ても家庭の味としてあり
具材が全部そろわなくても、豆腐と根菜を2〜3種類、ごま油で炒めるところから始めれば十分けんちん汁らしくなります。まずは冷蔵庫にある根菜と豆腐1丁で、今夜の汁物を作ってみてください。


