ドリアのホワイトソースは、深めの耐熱ボウルひとつと電子レンジで作れます。玉ねぎなどの具をバターと一緒に温め、小麦粉をまぶしてから牛乳を少しずつ加え、600Wで2分ほど加熱しては泡立て器で混ぜる、を2〜3回繰り返すだけです。鍋の前で練り続けなくても、だまになりにくいソースに仕上がります。あとは温めたご飯にかけてチーズをのせ、トースターかオーブンで焼き色を付ければ完成です。この記事では、ホワイトソースをレンジで作る簡単ドリアの分量と加熱の目安、ふきこぼれやだまを防ぐ混ぜ方、焼き上がりの見極め方を順に紹介します。
始める前に:2人分の分量と、レンジで失敗しにくい容器の選び方

電子レンジで作るホワイトソースは、鍋の前で練り続ける必要がありません。そのかわり、牛乳は温まると急に泡立って盛り上がるので、容器の大きさと加熱の区切り方が仕上がりを左右します。
材料(2人分)
| 材料 | 分量 | メモ |
|---|---|---|
| ご飯 | 茶碗2杯分(300g前後) | 冷やご飯なら先に温める |
| 玉ねぎ | 1/2個 | 薄切り |
| ベーコン | 2〜3枚 | 1cm幅。ハムやウインナーでも |
| しめじ(好みで) | 1/2パック | ほぐしておく |
| バター | 20g | 有塩でも無塩でもよい |
| 薄力粉 | 大さじ2(約18g) | ふるわなくてよい |
| 牛乳 | 200ml | 冷たいままでよい |
| 顆粒コンソメ | 小さじ1/2 | なければ塩を少し多めに |
| 塩・こしょう | 各少々 | 最後に味をみて |
| ピザ用チーズ | 40〜60g | 好みで粉チーズも |
具は、そのまま食べられるベーコンやハム、ツナ缶、ゆでたえびなどが手軽です。生の鶏肉を使うなら、フライパンで中まで火を通してから加えると、加熱不足の心配がありません。
容器は、牛乳を入れても3分の1ほどの深さに収まる耐熱ボウル
ボウルは、電子レンジに使える耐熱ガラスか陶器の深めのものを選びます。牛乳200mlなら直径20cm前後が使いやすく、注いでも深さの3分の1くらいまでしか届かない大きさが目安です。小さい器だと、沸く直前に泡が盛り上がったとき、縁からあふれてしまいます。
- 中が見える耐熱ガラスが便利:泡の上がり具合を外から確かめられる
- プラスチックの容器は避ける:バターなどの油分は高温になりやすく、容器が変形することがある
- 金属の器や、金・銀の縁取りがある器は使わない:火花が出る原因になる
混ぜる道具は泡立て器がいちばん楽です。なければフォークでもかまいませんが、底と縁をこそげるようにしっかり混ぜてください。
加熱時間は600Wを基準に、様子を見て足す
この記事の加熱時間は600Wの目安で、500Wなら1.2倍ほどに延ばします。同じワット数でも機種や容器によって温まり方は変わるので、毎回取り出してとろみを確かめ、足りなければ30秒ずつ足していくのが失敗しにくい進め方です。
ボウルひとつで作るホワイトソースの手順と、うまくいかないときの直し方

だまができる主な原因は、小麦粉が牛乳の中で一か所に固まったまま熱が入ることです。先に具とバターに粉をまぶしておくと、粉が具の表面に薄く広がり、牛乳を加えても塊になりにくくなります。
- 具とバターを温める:ボウルに玉ねぎ、ベーコン、しめじ、バターを入れ、ふんわりとラップをかけて600Wで2分〜2分30秒ほど加熱します。玉ねぎがしんなりすれば十分です。
- 薄力粉をまぶす:ラップを外し、熱いうちに薄力粉を加えて、粉が見えなくなるまで混ぜます。
- 牛乳を少しずつ加える:まず牛乳を大さじ3ほど入れてなめらかにのばし、残りを2〜3回に分けて加えます。顆粒コンソメもここで入れます。
- ラップをせずに2分加熱して混ぜる:600Wで2分ほど加熱したら取り出し、泡立て器で底と縁から大きく混ぜます。縁から先に固まり始めるので、そこを溶かし込むように混ぜます。
- もう一度2分加熱して混ぜる:ここで全体にとろみがついてきます。
- とろみを見て仕上げる:まだゆるければ、30秒〜1分ずつ加熱しては混ぜます。牛乳を入れてからの加熱は合計4〜6分ほどが目安です。最後に塩・こしょうで味を調えます。
ラップをかけないのは、余分な水分を飛ばすためと、泡が上がってきたときにすぐ気づけるようにするためです。仕上がりは、泡立て器ですくうと、とろりと帯のように落ちるくらいが目安です。ソースは冷めると固くなり、焼いている間にご飯にも水分を吸われるので、少しゆるめで止めておくと焼き上がりがちょうどよくなります。
牛乳のふきこぼれを防ぐには
牛乳は沸騰に近づくと、表面の膜の下に泡がたまって一気に盛り上がります。2回目以降の加熱では庫内をのぞき、泡が縁に近づいてきたら、時間が残っていても止めて混ぜ、続きを短く加熱します。加熱後のボウルはかなり熱く、取り出すときに中身が急に沸き上がることもあるので、鍋つかみを使い、顔を近づけすぎないようにしてください。
だま・ゆるすぎ・固すぎのときは
| 状態 | 考えられる原因 | 直し方 |
|---|---|---|
| 小さなだまが残る | 牛乳を一度に入れた、加熱後の混ぜ方が足りない | 熱いうちに、だまをボウルの側面に押しつけてつぶしながら混ぜる |
| とろみがつかない | 加熱が足りない | 30秒ずつ加熱して、そのつど混ぜる |
| 固すぎる | 加熱しすぎた、または粉が多い | 牛乳を大さじ1〜2ずつ足して混ぜる |
| 粉っぽい味が残る | 粉に火が通りきっていない | さらに30秒ほど加熱して混ぜる |
市販のルウで作るシチューがだまになったときの直し方は、「シチューのルウが溶けずにだまになったときの対処|取り出して煮汁で溶きのばし、次は火を止めてから入れる」にまとめています。
ご飯の下ごしらえと、トースター・オーブンで焼き色を付けるまで

トースターやオーブンで焼くのは、表面に焼き色を付ける短い時間だけです。冷たいご飯のまま入れると、チーズが焦げるころになっても中がぬるい、ということになりがちです。ご飯もソースも温かい状態でそろえてから焼けば、焼き色を付けるだけで済みます。
ご飯は温めてから、軽く味をつける
冷やご飯や冷凍ご飯は、先に電子レンジで温めておきます。白いご飯のままでもよいのですが、軽く味をつけるとソースとなじみます。
- バターライス風:バター5gほどと塩・こしょう少々を混ぜる。ソースの味を邪魔しない
- ケチャップライス風:ケチャップ大さじ1〜2を混ぜる。子どもが食べやすい
- カレー風味:カレー粉をひとつまみ混ぜる。チーズとよく合う
器に盛ってチーズをのせる
- 耐熱皿の内側に、バター(分量外)を薄く塗る
- ご飯を器の端まで平らに広げる
- ホワイトソースをご飯が隠れるくらいまでかけ、表面をならす
- ピザ用チーズを全体に散らす。粉チーズやパン粉を少しふると、より香ばしくなる
器は、電子レンジに使えてもトースターやオーブンには使えないものがあります。耐熱ガラスでも、オーブンは使えてトースターは不可というものがあるので、表示や説明書を確かめてください。
焼き時間の目安と、焼き上がりの見極め方
| 焼き方 | 時間の目安 | ポイント |
|---|---|---|
| オーブントースター | 1000W前後で7〜10分 | 焦げそうならアルミホイルをふんわりかぶせる |
| オーブン | 220℃前後に予熱して10分前後 | 予熱が終わってから入れる |
焼き上がりは、チーズがすっかり溶けて表面がふつふつと泡立ち、ところどころにきつね色から濃い茶色の焦げ目がついた状態が目安です。器の縁ではソースが小さく沸いています。チーズが溶けても色がつかないときは、1〜2分ずつ様子を見て延ばします。取り出した直後は器がかなり熱いので、鍋つかみを使い、鍋敷きの上に置いてから食卓へ出しましょう。
よくある質問

ホワイトソースだけ作り置きできる?
できます。膜が張らないようラップを表面に密着させ、粗熱がとれたら冷蔵庫に入れて、1〜2日のうちに使い切ります。冷凍するなら1回分ずつ小分けにしておくと便利です。解凍すると少し分離して見えることがありますが、温めてから泡立て器でよく混ぜると、なめらかに戻りやすくなります。
トースターもオーブンもないときは、どうすればいい?
焼き色はつきませんが、電子レンジだけでも作れます。ご飯にソースとチーズをのせたら、ラップをせずにチーズが溶けるまで1〜2分ほど加熱します。香ばしさがほしいときは、パン粉をフライパンで油をひかずに色づくまで炒って散らすと、焼いたような食感に近づきます。魚焼きグリルで焼けるかは機種によって違うので、取扱説明書で確かめてからにしてください。
残ったクリームシチューを、ソースの代わりに使える?
使えます。ただ、シチューはホワイトソースより水分が多く、そのままだとご飯がゆるくなりがちです。ラップをせずに30秒〜1分ずつ温めては混ぜ、少し煮詰めてから使うとまとまります。作り置きのシチューを冷凍するときのコツは「シチューの冷凍保存と解凍の方法|作り置きを最後までおいしく食べ切るコツ」で紹介しています。
焼いている間に油が浮いて、ソースが分離してしまった
バターが多すぎたときや、焼きすぎてチーズから脂が溶け出したときに起こりやすい現象です。チーズに焼き色がついたら早めに取り出すと防ぎやすくなります。症状ごとの立て直し方は「グラタンのソースが分離する原因と対処|油浮き・ボソボソ・水っぽさを症状別に立て直すコツと予防」で詳しく紹介しています。
まとめ

ホワイトソースをレンジで作る簡単ドリアは、耐熱ボウルひとつでソースまで仕上がるのがいちばんの利点です。要点をおさらいしておきます。
- 具とバターを先に温め、熱いうちに薄力粉をまぶしてから牛乳を加える
- 牛乳は少量でのばしてから残りを加え、ラップをせずに600Wで2分ほど加熱しては混ぜる
- 泡が縁に近づいたら途中で止めて混ぜる。とろみは少しゆるめで止める
- 温めたご飯にソースとチーズをのせ、トースターかオーブンで焼き色を付ける
まずは、家にある耐熱ボウルに牛乳200mlを入れても3分の1ほどの深さに収まるかを確かめてから、作り始めてみてください。

