幼稚園の願書の書き方と志望動機の例文|園への共感・わが子の様子・入園後の願いの3点でまとめる

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幼稚園の願書でいちばん手が止まりやすいのが、志望動機の欄です。ここは「園の方針や特色のどこに共感したか」「それが家庭の教育方針やわが子の様子とどう結びつくか」「入園後にどう過ごしてほしいか」の3点を順に書くと、短い欄でも筋の通った文章になります。言い回しの上手さよりも、見学や説明会で実際に見たことと、わが子の具体的な場面が入っているかどうかで、伝わり方が変わります。この記事では、切り口を変えた例文4本と、性格や健康状態など志望動機以外の欄の書き方、清書から提出までの確認点を順にまとめます。

志望動機は「共感した点・家庭とわが子・入園後の願い」の3点で組み立てる

志望動機の欄は、「なぜこの園なのか」「家庭の考えと園の方針が合っているか」に答える欄だと考えると書きやすくなります。次の3点を順に書けば、そのまま答えになります。

  1. 園のどこに共感したか:教育方針、保育の特色、先生の関わり方など。募集要項にある言葉か、見学で見た場面を1つ選ぶ
  2. 家庭の方針やわが子の様子とどう結びつくか:家庭で続けていることと、子どもの最近の具体的な場面を書く
  3. 入園後にどう過ごしてほしいか:1で挙げた園の特色とつながる願いで締める

「共感した点→家庭での関わり→わが子の場面→入園後の願い」を1文ずつ、4〜5文で書くと、欄の広さに合わせて足し引きできます。

書く前に材料を3つメモする

いきなり文章にせず、次の3つを箇条書きで書き出します。

  • 募集要項やパンフレット、園のホームページにある方針のうち、「うちの子に合いそうだ」と思った言葉
  • 見学、説明会、園庭開放などで印象に残った場面(先生の声のかけ方、在園児の様子、園庭の使われ方)
  • その方針や場面とつながる、わが子の最近の様子(好きな遊び、できるようになったこと)

見学に行けなかった場合は、パンフレットやホームページで読んで共感した点を、自分の言葉で書きます。見ていないものを見たようには書きません。

文体と長さの目安

  • 文末は「です・ます」でそろえる
  • 園のことは「貴園」と書く
  • 子どもは「息子」「娘」「長男」「長女」などと書き、「うちの子」「〇〇ちゃん」は使わない
  • 欄の大半が埋まり、枠からはみ出さない量にする
机に置いた白い用紙と黒いボールペン、無地のノート

切り口別の例文4本と、自分の言葉に置き換えるコツ

よく使われる4つの切り口で例文を用意しました。かぎかっこの中の方針は仮のものなので、実際の募集要項にある言葉に置き換えてください。

例文1:教育方針に共感した場合

貴園の「遊びの中で自分で考える力を育てる」という方針に共感し、入園を希望いたします。家庭でも、着替えや片付けは時間がかかっても本人に任せ、できたところを言葉にして伝えるようにしてきました。娘は最近、積み木が崩れても積み方を変えて何度も試すようになりました。貴園の環境の中で、お友だちと一緒に工夫する楽しさを知ってほしいと願っております。

例文2:見学や説明会で感じたことを書く場合

園庭開放に参加した際、先生方が子ども一人ひとりの名前を呼び、目の高さを合わせて話を聞いてくださる姿が印象に残りました。息子は初めての場所では親のそばを離れないことが多いのですが、この日は先生に声をかけていただき、自分から砂場へ向かいました。家庭では、本人の気持ちを急がせずに待つことを心がけています。貴園で安心して過ごしながら、少しずつ世界を広げてほしいと考え、志望いたしました。

例文3:自宅から近く、地域の中で育てたい場合

自宅から歩いて通える距離にあり、散歩で園庭の前を通るたびに、娘は足を止めて遊んでいる子どもたちに見入っています。近所には貴園に通うお子さんも多く、公園で会うと年上の子が遊びに誘ってくれます。家庭では、あいさつと「ありがとう」を自分の口で言うことを大切にしてきました。地域の方々に見守られながら、同じ小学校へ進む友だちと一緒に育ってほしいと願い、入園を希望いたします。

例文4:きょうだいが通っている(通っていた)場合

長女が貴園でお世話になっており、毎日の送り迎えや行事を通して、先生方が子どもの小さな変化をよく見て伝えてくださることを実感しております。人前で話すのが苦手だった長女が、発表会で大きな声でせりふを言えるようになった姿に、家族で驚きました。本人も姉の歌やおゆうぎをまねて、入園を楽しみにしています。姉と同じように、貴園でのびのびと過ごしてほしいと願っております。

そのまま写さず、見たこととわが子の様子に置き換える

例文は型を確かめるためのものです。そのまま写すと、どの園にも出せる文章になり、面接で願書の内容を聞かれたときに答えに詰まります。次の2か所は、必ず自分の材料に差し替えてください。

  • 園について書いた部分:見学や説明会で実際に見た場面、募集要項にある方針の言葉
  • 子どもについて書いた部分:「積み木」「砂場」の代わりに、わが子が実際に好きな遊びや最近の様子

次のような書き方は避けます。

  • 「家から近い」「給食がある」など、便利さだけで終わる(子どもにとってどうよいのかまで書く)
  • 「のびのび」「元気に」といった言葉だけで、具体的な場面がない
  • ほかの園と比べて書く、園への要望を並べる
秋の朝、だれもいない園庭のすべり台と砂場

志望動機以外の欄の書き方と、清書から提出までのチェックリスト

志望動機以外の欄は、うまく書くことより「正確に、空欄を作らずに」が基本です。書くことがない欄には「特になし」と入れておくと、書き忘れと区別がつきます。

欄 書くこと 気をつける点
性格・長所 性格を表す言葉と、それが分かる場面を1つ 「明るい」「優しい」だけで終わらせない
短所 言い換えたうえで、家庭での関わり方を添える 「特になし」で済ませない
健康状態 アレルギー、これまでの大きな病気やけが、配慮してほしいこと 事実を具体的に。何もなければ「良好」「特になし」
家庭の教育方針 大事にしていることと、家庭で実際に続けていること 志望動機の内容と食い違わせない
通園方法 徒歩・自転車・園バスなどの手段と所要時間 徒歩なら子どもと一緒に歩いて時間を計る
備考 きょうだいの在園・卒園、転居の予定など、園に伝えておきたいこと なければ「特になし」

健康状態の欄は、園が子どもを安全に預かるための情報です。書きにくい内容ほど事実をそのまま書き、伝え方に迷うときは提出前に園へ相談してください。

短所は「言い換え+家庭での関わり方」で書く

そのままの言い方 願書での書き方の例
人見知り 初めての場所では様子をよく見てから動きます。慣れると自分から話しかけます
落ち着きがない 興味を持ったものへすぐ向かっていきます。話を聞くときは、目を合わせてから声をかけています
頑固 自分でやりたい気持ちが強く、納得するまで続けます。時間に余裕を持って見守っています

清書から提出までのチェックリスト

  • 筆記具:募集要項の指定に従う。指定がなければ黒のボールペンか万年筆が一般的。こすると消えるタイプのペンは使わない
  • 下書き:用紙をコピーし、まずコピーに鉛筆で書いて、行数と字の大きさを確かめる
  • 書き損じ:修正液や修正テープは使わないのが一般的。直し方は園の指示に従う。予備の用紙をもらえるかも先に確かめておく
  • 続柄:欄の見出しを読む。「保護者との続柄」なら子どもを「長男」「長女」、「本人との続柄」なら保護者を「父」「母」と書く。次男・次女は、戸籍では「二男」「二女」と表記するので、迷ったらそちらに合わせると無難
  • 日付:記入日か提出日か、和暦か西暦かを用紙の表記に合わせる
  • 写真:サイズ、撮影時期、本人だけか家族写真かの指定を確かめる。はがれたときのために、裏に子どもの名前を書いてから貼る
  • 控え:書き終えたらコピーを取り、家族で内容を共有する
  • 提出:受付の日時、提出方法(持参・郵送・Web出願)、一緒に出す書類を募集要項で確かめる。Web出願は入力欄の文字数の上限も見ておく
木のトレーに並べた鉛筆と消しゴム、黒いペン、はさみ

よくある質問

願書はいつ配られて、いつ提出するのですか

配布や受付の時期は、地域と園によって違います。私立幼稚園では、9月初めに配布して10月初めに受付を始める地域もあれば、10月中旬に配布して11月初めに受付を始める地域もあります。公立幼稚園は自治体の広報やホームページで案内されるのが一般的で、認定こども園は利用する区分によって申し込み先や時期が変わることがあります。受付日が1日だけの園もあるので、希望する園の募集要項で日時と提出方法を必ず確かめてください。

白い封筒と、白い紙を入れたクリアファイル

「貴園」と「御園」はどう使い分けますか

願書のような書き言葉では「貴園(きえん)」、面接などの話し言葉では「御園(おんえん)」を使うのが一般的です。認定こども園に出す書類でも「貴園」で通じます。

志望動機の欄が狭いとき、反対に広いときはどうしますか

2〜3行しかない欄なら、「共感した点」と「入園後の願い」の2つに絞り、2文ほどにまとめます。字を小さくして詰め込むより、読みやすい大きさで書けることを優先します。欄が広い場合は、言葉を飾って長くするのではなく、わが子の具体的な場面や、家庭で続けていることをもう1つ足します。

字に自信がありません。両親のどちらが書けばよいですか

園から指定がなければ、どちらが書いても構いません。内容は2人で話し合って決め、清書は1人が最初から最後まで書くと筆跡がそろいます。字の上手さよりも、楷書で1字ずつ丁寧に書き、誤字や書き漏れをなくすことを優先します。配られた用紙が手書き用なら、パソコンで作らず手書きで仕上げます。

まとめ|3点の型に、見学で見たこととわが子の様子を入れる

幼稚園の願書の書き方と志望動機の例文について、要点を振り返ります。

  • 志望動機は「園への共感」「家庭の方針やわが子の様子」「入園後の願い」の3点で組み立てる
  • 例文はそのまま写さず、見学や説明会で見た場面と、わが子の具体的な様子に置き換える
  • 性格や健康状態などの欄は、正確に、空欄を作らずに書く。短所は言い換えて、家庭での関わり方を添える
  • 筆記具、写真、書き損じの直し方は園の指定に従う。コピーに下書きしてから清書し、提出前に控えを取る
  • 配布と受付の時期は地域と園で違うので、募集要項で確かめる
玄関に置いた紺色の手さげかばんと白い上履き

まずは募集要項と園のパンフレットを開き、共感した言葉に線を引くところから始めてみてください。

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