牛すじ 下処理 煮込み 時間|茹でこぼし2〜3回、鍋なら弱火で2時間前後が目安

牛すじ 下処理 煮込み 時間のイメージ画像 料理・食材保存

牛すじ 下処理 煮込み 時間の目安は、下茹で(茹でこぼし)を2〜3回してアクと脂を抜いたあと、普通の鍋なら弱火で2時間前後、圧力鍋なら加圧20分前後です。牛すじはコラーゲンの多い部位なので、手順を省いたり火加減を誤ったりすると、臭みが残ったり、いつまでもかたいままだったりします。この記事では、茹でこぼしの手順と切るタイミング、鍋・圧力鍋・炊飯器・スロークッカーごとの煮込み時間、やわらかくなったかの見分け方、作り置きの保存まで、家庭で失敗しにくい流れで紹介します。

牛すじ 下処理 煮込み 時間の目安|全体の流れと工程ごとの所要時間

牛すじ 下処理 煮込み 時間は、「下茹で」「下煮(やわらかくするための煮込み)」「味付け」の3段階に分けて考えると迷いにくくなります。下茹ではアクと余分な脂を落とす工程、下煮はすじをやわらかくする工程で、役割がはっきり分かれています。

工程 目的 時間の目安(普通の鍋)
下洗い 表面の血や細かい骨のかけらを落とす 数分
下茹で(茹でこぼし) アク・脂・臭みを抜く 沸騰後5〜10分を2〜3回
下煮 すじをやわらかくする 弱火で1時間半〜2時間半
味付けの煮込み 味を含ませる 30分〜1時間
冷ます 味をなじませる 粗熱を取ってから冷蔵庫で数時間〜ひと晩

鍋で作ると、下茹でから味付けまで合わせて3〜4時間ほど。ただし手がかかるのは下茹でと味付けのときくらいで、下煮の間は弱火にかけて、ときどき水を足すだけです。

「すじ肉」と「アキレス腱」では時間が変わる

スーパーで「牛すじ」として売られているものの多くは、すじのまわりに肉がついた「すじ肉」です。一方、「アキレス」「アキレス腱」と表示されたものはほとんどが白っぽい腱で、肉の部分がありません。アキレス腱のほうがかたく、やわらかくなるまでにすじ肉より長くかかることが多いので、表の時間より長めに見積もり、途中で竹串を刺して確かめながら進めてください。

長く煮るとやわらかくなる理由

牛すじがかたいのは、コラーゲンという丈夫なたんぱく質を多く含むからです。コラーゲンは水分の中で長く加熱されるとゼラチン質に変わり、ぷるんとしたやわらかさになります。強火で短く煮るより、弱火で時間をかけるほうが向いているのはこのためです。反対に、ぐらぐらと沸騰させ続けると肉の部分が縮んでパサつきやすくなります。

生の牛すじ肉をまな板にのせたところ

牛すじの下処理|茹でこぼし2〜3回でアクと脂を抜く手順

下処理の中心は「茹でこぼし」です。水から茹でて沸騰させ、湯ごと捨ててすじを洗う作業を繰り返し、アクと脂、臭みのもとを落とします。

  1. 流水で洗う ― パックから出した牛すじを流水でさっと洗い、表面の血や細かい骨のかけらを落とす
  2. 水から火にかける ― 鍋に牛すじとかぶるくらいの水を入れて強火にかける。水から入れると、温度が上がっていく間に血やアクが出てきやすい
  3. 沸騰してから5〜10分茹でる ― 灰色のアクが一面に浮いてくる。アクが多いときは10分ほどを目安にする
  4. ざるにあげて洗う ― 湯ごとざるにあけ、すじを流水で洗って表面のアクを流す。鍋の内側についたアクも洗い落としておく
  5. 水を替えて繰り返す ― きれいな水で同じように茹でる。浮くアクが減り、茹で汁の濁りが軽くなったら下茹では終わり

回数は2回で足りることが多く、脂の多いすじやにおいが気になるときは3回にします。何度も繰り返すとうま味まで抜けてしまうので、茹で汁の様子を見て決めてください。

切るのは1回目の茹でこぼしのあとが扱いやすい

生の牛すじはぐにゃりとして滑りやすく、すじが包丁に絡んで切りにくい素材です。1回目の茹でこぼしのあとは表面が締まって形が安定し、脂がどこについているかも見やすくなります。このタイミングで、ひと口大より少し大きめに切りましょう。煮込むと縮むので、小さく切りすぎないのがコツです。大きな脂のかたまりは、ここで包丁で切り落としておくと仕上がりが重くなりません。

臭みが気になるときは香味野菜を下煮から

下煮に入るときに、長ねぎの青い部分と薄切りのしょうがを加えると、においがやわらぎます。酒を少し足すのもよい方法です。下茹での段階で入れても構いませんが、茹で汁ごと捨ててしまうので、香味野菜は下煮から使うほうが無駄がありません。

茹でこぼした牛すじをざるにあげて流水で洗う手元

牛すじ 下処理 煮込み 時間を器具別に比較|鍋・圧力鍋・炊飯器・スロークッカー

下茹でが済んだら、すじをやわらかくする下煮に入ります。牛すじ 下処理 煮込み 時間のうち、いちばん長くかかるのがこの工程で、使う器具によって大きく変わります。下の表は、いずれも下茹で済みの牛すじ肉を想定した目安です。

器具 下煮の時間の目安 向いている場面
普通の鍋(弱火) 1時間半〜2時間半 様子を見ながら作りたい、休日にまとめて仕込みたい
圧力鍋 加圧15〜25分+圧が自然に下がるまで置く 平日に短時間で仕上げたい
炊飯器 炊飯1〜2回(間に保温1時間ほど) コンロを使わずに任せたい
スロークッカー 強で3〜4時間/弱で6〜8時間 朝に仕込んで夕方に食べたい

普通の鍋:弱火でふつふつ、水はこまめに足す

下茹でした牛すじと長ねぎの青い部分、しょうが、かぶるくらいの水を入れて火にかけ、沸いたら弱火に落とします。表面がふつふつと小さく揺れる程度の火加減を保ち、ふたは少しずらしてのせましょう。煮汁が減ってすじが湯から出ると、その部分が乾いてかたくなりやすいので、減った分は湯を足します。1時間半たったら一度竹串を刺して確かめ、まだかたければ30分ずつ延ばしてください。

圧力鍋:自然に圧が下がるまでの時間も調理のうち

加圧は15〜25分ほどが目安で、火を止めたら圧が自然に下がるまでそのまま置きます。この間も余熱で火が入るので、急いで蒸気を抜くより自然に下げたほうがやわらかく仕上がりやすくなります。材料と水の量は、取扱説明書にある容量の上限を必ず守ってください。電気圧力鍋は機種によってかかる圧力が違うため、付属のレシピや肉料理メニューの時間を優先します。

炊飯器:調理に使ってよい機種か先に確認する

内釜に下茹でした牛すじとかぶるくらいの水を、内釜の目盛りの上限を超えない量で入れ、通常の炊飯を1回。終わったら保温のまま1時間ほど置き、まだかたければ水の量を確かめてもう1回炊飯します。ただし、炊飯器には米以外の調理を想定していない機種もあり、吹きこぼれや故障の原因になることがあります。「煮込み」「調理」などのコースがあるか、取扱説明書で確認してから使ってください。

スロークッカー:下茹では鍋で済ませてから

スロークッカーは温度がゆっくり上がるので、アクを出し切る茹でこぼしには向きません。下茹では鍋で済ませ、すじと熱湯を入れてから、強で3〜4時間、弱なら6〜8時間が目安です。途中で何度もふたを開けると温度が下がって時間が延びるため、確認は後半に1〜2回にとどめましょう。

やわらかさの見分け方と味付けのタイミング

竹串を刺して抵抗なくすっと通り、白いすじの部分が半透明になってぷるんと揺れれば下煮は完了です。箸で軽く押してつぶれるくらいが、とろとろに仕上がる目安になります。

しょうゆや砂糖、みそなどの味付けは、すじがやわらかくなってから入れます。最初から味をつけて長く煮ると、煮汁が煮詰まって塩辛くなりやすいためです。味付けしたら30分〜1時間ほど煮て火を止め、いったん冷ますと味がしみ込みます。どて煮のこんにゃくや、おでんにする下茹で済みの大根を合わせるなら、このタイミングで加えましょう。豆腐を入れるなら、「豆腐 水切り 重し 時間|ふんわり美味しく仕上げるコツ」を参考に軽く水切りしておくと、煮汁が水っぽくなりにくくなります。

圧力鍋と普通の鍋で牛すじを煮込むコンロ

よくある質問

牛すじ 下処理 煮込み 時間について、つまずきやすい点をまとめました。

Q. 何時間煮ても牛すじがかたいままです。

火が強すぎるか、時間がまだ足りないことがほとんどです。ふつふつ程度の弱火に落として、30分ずつ延ばしてみてください。煮汁が減ってすじが湯から出ていないかも確認します。アキレス腱の場合は、すじ肉よりかなり長くかかります。

Q. 下茹での茹で汁や、下煮の煮汁は使えますか?

茹でこぼしの湯はアクと脂が多いので捨てます。一方、下煮に使った煮汁には牛のうま味が出ているので、冷まして表面に白く固まった脂を取り除けば、カレーやスープ、おでんのだしに使えます。取っておくときの考え方は「出汁 保存 冷蔵 冷凍 期間|風味を保つ正しい保存方法と日持ち目安」も参考にしてください。

Q. 下処理した牛すじは作り置きや冷凍ができますか?

できます。下煮まで済ませた牛すじは、粗熱を取って煮汁ごと小分けにし、保存容器や保存袋に入れて冷蔵・冷凍します。冷蔵なら2〜3日、冷凍なら1か月ほどを目安に使い切ると安心です。煮汁と一緒に凍らせると乾燥しにくく、凍ったまま鍋に入れて温め直せます。においや見た目に変化があるときは食べないでください。

Q. 煮込んだ鍋を、そのまま常温でひと晩置いてもいいですか?

避けたほうが安全です。大きな鍋の煮込みは中心がなかなか冷めず、カレーやシチューで知られるウェルシュ菌のように、加熱後にゆっくり冷めていく間に増える菌もいます。浅い容器に移して早めに冷まし、冷蔵庫へ入れましょう。食べるときは底からよく混ぜながら、全体をしっかり温め直してください。

小分けして保存容器と保存袋に入れた牛すじ

まとめ|茹でこぼしのあとは弱火でじっくり、味付けは最後に

ここまでの流れを振り返ります。

  • 下茹では水から始め、沸騰後5〜10分で湯を捨てて洗う。回数は2〜3回が目安
  • 切るのは1回目の茹でこぼしのあと。煮縮みを見越して大きめに
  • 下煮は鍋なら弱火で1時間半〜2時間半、圧力鍋なら加圧15〜25分+自然に圧が下がるまで
  • 炊飯器とスロークッカーは下茹でを鍋で済ませてから。炊飯器は取扱説明書で調理に使えるかを確認
  • 味付けはやわらかくなってから。冷ます間に味がしみる

牛すじ 下処理 煮込み 時間は、器具や部位によって幅があります。表の時間は出発点と考えて、最後は竹串の通り具合で見極めてください。

まずは休みの日に牛すじを1パック買って茹でこぼしから下煮まで済ませ、半分を煮汁ごと小分け冷凍しておくと、平日のカレーやおでんにすぐ使えます。

器に盛った牛すじとこんにゃくの煮込み

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