茶碗蒸し す が入る 防ぐ 温度のポイントは、卵液をぐらぐら沸騰させないことです。すは、高い温度で加熱されて卵液の水分が沸き立ち、その泡を閉じ込めたまま卵が固まってできる穴。蒸し器なら湯が沸いたあとは弱火に落とし、ふたを少しずらして、中を80〜90℃くらいに保つのが目安とされています。この記事では、すが入る原因と火加減の見極め方、卵とだしの割合、泡を立てない卵液の作り方、蒸し器・鍋・電子レンジ別の手順、そして加熱不足による食中毒を防ぐための竹串での確認方法まで、順番に紹介します。
茶碗蒸し す が入る 防ぐ 温度の基本|すの正体と、蒸し器の中を80〜90℃に保つ理由
すが入った茶碗蒸しは、断面に小さな穴がぽつぽつと空き、口当たりがぼそぼそします。器の底に水っぽい汁がたまることもあります。
すが入るしくみ
卵液はだしで薄まっているぶん、固まるまでにある程度の温度と時間がかかります。ところが強火で蒸し続けて卵液が沸騰するほど熱くなると、中の水分が沸き立って気泡ができ、その泡を閉じ込めたまま周りの卵が固まってしまいます。これがすの正体です。
湯をぐらぐら沸かしたままの蒸し器の中は、100℃近い蒸気で満たされます。そこで茶碗蒸し す が入る 防ぐ 温度の目安としてよく言われるのが、湯が沸いたら弱火に落とし、ふたを少しずらして蒸気を逃がし、蒸し器の中を80〜90℃くらいに保つ方法です。温度計がなくても、「湯がふつふつと小さく沸いている」「ふたのすき間から湯気がゆらゆら出ている」くらいの火加減を目安にすると、温度の上がりすぎを防ぎやすくなります。
すが入る主な原因と防ぐコツ
| ついやりがちなこと | 起きること | 防ぐコツ |
|---|---|---|
| 強火のまま蒸し続ける | 卵液の水分が沸いて気泡ができ、穴になる | 湯が沸いたら弱火にし、ふたを少しずらす |
| 様子を見ずに長く蒸しすぎる | 固まりすぎて水分が抜け、ぼそぼそになる | 時間は目安にとどめ、竹串で火の通りを確かめる |
| 卵を泡立てるように混ぜる | 泡が残り、表面や断面に穴が出る | 菜箸を底につけて混ぜ、こしてから泡を消す |
| ふたの水滴がそのまま落ちる | 表面にくぼみができ、水っぽくなる | ふたを布巾で包み、器にアルミホイルをかぶせる |

すが入らない卵液の作り方|卵1:だし3の割合と、泡を立てずにこす手順
茶碗蒸し す が入る 防ぐ 温度の管理がうまくいっても、卵液に泡やだまが多いと、表面に穴が残ったり口当たりがざらついたりします。火にかける前に、割合と混ぜ方を整えておきましょう。
卵とだしの割合は1:3が目安
家庭で作りやすいのは、卵1に対してだし3の割合です。卵1個(Mサイズで中身およそ50ml)なら、だしは約150mlが目安になります。卵の大きさには差があるので、溶いた卵を計量カップで量ってからだしの量を決めると、割合がぶれにくくなります。
| 卵:だし | 卵1個(約50ml)に対するだし | 仕上がりの目安 |
|---|---|---|
| 1:2 | 約100ml | しっかりめ。固まりやすく、形がくずれにくい |
| 1:3 | 約150ml | なめらかで、ほどよく固まる標準的な割合 |
| 1:4 | 約200ml | とろりとやわらかい。固まるまでに時間がかかる |
だしが多いほど、加熱が足りないと固まりきらないことがあります。慣れるまでは1:3で作り、好みに合わせて調整してください。
泡とだまを残さない卵液の手順
- だしを冷ましておく:熱いまま合わせると卵が固まってだまになる。冷蔵庫で冷やしきるより、常温くらいのほうが蒸したときに中心まで温まりやすい
- 卵は泡立てずに溶く:菜箸の先をボウルの底につけたまま左右に動かし、白身を切るように混ぜる。泡立て器で勢いよく混ぜると泡が増える
- だしと調味料を加える:塩、薄口しょうゆ、みりんなどで薄めに味をつけ、静かに混ぜる
- ざるや茶こしでこす:溶け残った白身やカラザが取れて、口当たりがなめらかになる
- 器に注いで表面の泡を消す:器のふちから静かに注ぎ、浮いた泡はスプーンですくうか、つまようじでつぶす
具材は「小さめ・下ごしらえ済み」で入れる
- 鶏肉:小さめのひと口大に切る。大きく厚みのある肉は、卵液が固まっても中まで火が通っていないことがある
- えび:殻と背わたを取っておく
- しいたけ・かまぼこ・ぎんなん:薄切りや小さめに切る。三つ葉は色と香りを残したいので、蒸し上がりの直前にのせる
- 生のまいたけ:そのまま入れると卵液が固まりにくくなることがあるため、使うなら先に加熱しておく
具を器の底に入れてから卵液を注ぎます。具を詰め込みすぎると、場所によって火の通り方に差が出やすくなります。

茶碗蒸し す が入る 防ぐ 温度を保つ蒸し方|蒸し器・鍋・電子レンジ別の手順と仕上がりの確認
茶碗蒸し す が入る 防ぐ 温度の保ち方は、使う道具によって変わります。手元の道具に合う手順を選んでください。
| 方法 | 向いている場面 | すを防ぐポイント |
|---|---|---|
| 蒸し器 | 家族の分をまとめて作る | 湯が沸いたら弱火にし、布巾で包んだふたを少しずらす |
| 鍋・フライパン | 蒸し器がないとき | 湯は器の高さの3分の1まで。湯面が静かに揺れる程度の弱火 |
| 電子レンジ | 1〜2個だけ手早く作りたい | 低めのワット数で、短い時間に区切って様子を見る |
蒸し器で蒸す場合
- 下段に湯を張って火にかけ、しっかり蒸気を上げる
- 卵液を注いだ器にアルミホイルをかぶせる(器にふたがあればそれでもよい)
- 器を並べ、布巾で包んだふたをする。布巾の端はふたの上でまとめ、コンロの火に近づけない
- はじめの2分ほどは強めの火で器と卵液を温め、そのあと弱火に落としてふたを少しずらす
- 弱火のまま10〜15分ほど蒸し、竹串で火の通りを確かめる
時間は器の大きさや数、卵液の量で変わるので、あくまで目安にしてください。
鍋・フライパンで蒸す場合
蒸し器がなくても、ふたのできる深めの鍋やフライパンで、湯せんのように蒸せます。
- 鍋底にふきんかキッチンペーパーを敷き、アルミホイルをかぶせた器を並べる(器がカタカタ揺れるのを防ぐ)
- 器にかからないよう鍋のふちから、器の高さの3分の1くらいまで熱湯を注ぐ
- 布巾で包んだふたをして、湯面がふつふつと静かに揺れる程度の弱火で10分前後加熱する
- 火を止め、ふたをしたまま数分おいて余熱で仕上げてから、竹串で確認する
湯が多すぎたり、ぐらぐら沸かしたりすると器が揺れて、卵液に湯が入ることがあります。

電子レンジで作る場合
電子レンジは食品の水分を直接温めるため温度が一気に上がりやすく、加熱ムラで一部だけが先に沸騰しやすい調理法です。そのため、蒸し器や鍋よりもすが入りやすくなります。
- 電子レンジで使える耐熱の器を選ぶ(金や銀の縁取りがある器は使わない)
- ラップはぴったり密着させず、ふんわりかける
- 高いワット数で一気に加熱せず、低めのワット数や「弱」の設定でゆっくり温める
- 一度に加熱する個数は少なめにし、短い時間で区切って様子を見ながら足していく
- 表面がほぼ固まったら加熱を止め、少しおいて余熱でなじませる
加熱時間は機種や器、個数で大きく変わるので、レシピの時間より短めに設定して始め、足りない分を少しずつ足してください。
仕上げに竹串で火の通りを確かめる
表面が固まって見えても、中心まで火が通っているとは限りません。卵や鶏肉は加熱が足りないと食中毒の原因になることがあるので、どの方法で作った場合も、仕上げに必ず確認します。
- やけどに気をつけて器を軽く揺らし、表面全体がふるふると一体になって揺れるかを見る(中央だけ波打つなら、まだ液体が残っている)
- 中心に竹串を刺し、出てくる汁の色を見る
- 澄んだ汁が出れば蒸し上がり。白く濁った卵液が出たら、少しずつ加熱を足して(蒸し器や鍋なら弱火で2〜3分ずつ)、もう一度確かめる
鶏肉を入れた場合は、具のあたりにも竹串を刺し、濁った汁が出ないかを見ておくと安心です。
茶碗蒸しのすに関するよくある質問
Q. すが入った茶碗蒸しは食べても大丈夫?
A. すは加熱しすぎによる食感の変化なので、中心まで火が通っていれば食べられます。ざらつきが気になるときは、だしに薄口しょうゆやみりんで味をつけ、水溶き片栗粉でとろみをつけたあんをかけると目立ちにくくなります。次に作るときは、弱火に落とすタイミングを早めてみてください。
Q. 時間どおりに蒸したのに固まらないのはなぜ?
A. よくある原因は、だしの割合が多すぎる、火が弱すぎて温度が上がりきっていない、器や卵液が冷たくて温まるのに時間がかかった、の3つです。生のまいたけを入れた場合も固まりにくくなることがあります。固まっていないときは、ふたをして弱火で数分ずつ加熱を足し、そのつど竹串で確認してください。すを怖がって火を弱めすぎると、なかなか固まりません。
Q. 茶碗蒸し用の器がなくても作れる?
A. 耐熱の湯のみやココット、マグカップなどでも作れます。器が大きく厚みがあるほど中心まで熱が届きにくいので、加熱時間は長めに見込んで竹串で確かめましょう。電子レンジで作るなら、電子レンジで使える器を選んでください。
Q. 作り置きや温め直しはできる?
A. 卵料理は傷みやすいので、作ったその日のうちに食べきるのが安心です。残った場合は粗熱をとってラップをかけ、すぐに冷蔵庫へ入れて、翌日には食べきりましょう。温め直しでも温度を上げすぎるとすが入るので、弱火で蒸し直すか、電子レンジの低いワット数で短く加熱してください。

まとめ|弱火とふたのすき間で、すのない茶碗蒸しに
茶碗蒸し す が入る 防ぐ 温度のポイントを、作る順番に振り返ります。
- すは、卵液が沸騰するほど高い温度で加熱され、泡を閉じ込めたまま固まってできる
- 蒸し器は湯が沸いたら弱火にし、ふたを少しずらして、中を80〜90℃くらいに保つのが目安
- 卵とだしは1:3が目安。だしは冷ましてから合わせ、泡立てずに溶いてこす
- 鍋・フライパンは湯を器の高さの3分の1まで、電子レンジは低めのワット数で短く区切って加熱する
- 仕上げは竹串で確認し、澄んだ汁が出るまで火を通す
茶碗蒸しを添えた和食の献立なら、ご飯や主菜もおいしく整えたいところです。お米の洗い方は「お米 洗い方 正しい 回数|ふっくら美味しく炊くコツ」、多めに炊いたご飯の保存は「ご飯 冷凍 美味しく 保存|簡単テクでふっくら長持ち」、焼き魚を合わせるなら「秋鮭 パサつく 焼き方 しっとり|脂の少ない白鮭を家のフライパンでふっくら焼く手順」も参考にしてください。

次に茶碗蒸しを作るときは、湯が沸いたら弱火に落としてふたを少しずらす、この1点から試してみてください。

