だし 取り方 簡単 顆粒 違い|昆布とかつお節の基本手順と、顆粒だしを上手に使い分けるコツ

だし 取り方 簡単 顆粒 違いのイメージ画像 料理・食材保存

だし 取り方 簡単 顆粒 違いで迷ったとき、最初に外しておきたいのは「どちらかを選ぶ話だ」という思い込みです。昆布とかつお節から取っただしは、湯気と一緒に香りが立ち、後味がすっきり引きます。一方の顆粒だしは、湯に溶かした瞬間に味が決まり、平日の味噌汁や煮物を確実に支えてくれます。この記事では、家庭で失敗しにくい昆布とかつお節の取り方を分量・時間・火加減まで具体的に示したうえで、顆粒だしとの差が出る4つのポイントを比べ、どの料理でどちらを使うかまで整理します。

だし 取り方 簡単 顆粒 違いを、まず結論から整理する

だし 取り方 簡単 顆粒 違いを調べている方がいちばん知りたいのは、「結局どちらを使えばいいのか」だと思います。先に結論を書きます。昆布とかつお節から取るだしの持ち味は香りと後味、顆粒だしの持ち味は速さと味の安定です。どちらが上ということではなく、料理と持ち時間に合わせて持ち替えるものだと考えてください。

3行でいうとこうなります

  • 手間:昆布の水出しなら、実際に手を動かすのは1〜2分。残りは冷蔵庫が働いてくれる
  • :香りがふわりと立ち上がるのが天然のだし、味の輪郭が最初から決まっているのが顆粒だし
  • 使い分け:だしが主役の料理は昆布とかつお節、他の味が強い料理は顆粒だしで十分

「顆粒だしは手抜き」という前提を外す

顆粒だしは、うま味と塩気があらかじめ配合された調味料です。だしを取る道具でもごまかす道具でもなく、味付けの一部がすでに済んでいる素材と考えると扱いやすくなります。そう捉えれば、味噌や醤油を少し控えるという判断が自然に出てきますし、逆に「今日は昆布を水に入れておくだけならできる」という日には天然のだしに戻れます。毎回どちらかに決め打ちせず、その日の時間で選べる状態にしておくのがいちばん長続きします。

麦茶ポットに入れた昆布の水出しだしを冷蔵庫から取り出す手元

昆布とかつお節の簡単な取り方|水出しと鍋の2通りだけ覚える

家庭で使うだしは、この2通りを覚えれば足ります。だし用の特別な道具はいりません。麦茶ポットと、キッチンペーパーを敷いたざるがあれば始められます。

いちばん簡単なのは昆布の水出し

手間の少なさなら水出しに勝るものはありません。水1リットルに対して昆布10gを、麦茶ポットや保存容器に入れて冷蔵庫に置くだけです。市販の10cm角の切り昆布なら1枚で10g前後のものが多いので、枚数で覚えるなら水1リットルに1枚が出発点です。

  1. 昆布の表面の白い粉はうま味や甘みのもとなので、水で洗い流さない。汚れが気になるときだけ、固く絞ったふきんで軽く拭く
  2. 容器に水と昆布を入れ、冷蔵庫へ入れる
  3. 3時間ほどで使えるようになり、一晩置くとしっかり出る
  4. 翌朝に昆布を引き上げ、だしは冷蔵で2〜3日を目安に使いきる

火を使わないので、えぐみもぬめりも出ません。味噌汁、煮物、炊き込みご飯の水分をこれに替えるだけで、同じレシピでも仕上がりがすっきりします。夜のうちに仕込んで朝の味噌汁に使う、という流れにすると生活のリズムに組み込みやすいです。

鍋で取るなら、沸騰させないのが唯一のコツ

今日使いたいときは鍋で取ります。水1リットルに昆布10gを入れて30分ほど置いてから、弱火にかけます。鍋底から細かい泡が立ちのぼり、湯気が出てきたら、沸く直前で昆布を取り出してください。時間にすると弱火で10分前後です。ぐらぐら煮立たせると、ぬめりと海藻くさい苦みが出て澄んだ味になりません。「静かに湯気が上がっている状態を保つ」とだけ覚えておけば失敗しません。

かつお節を足して一番だしにする

昆布を取り出しただしに、かつお節を合わせると香りが一気に立ちます。手順はこれだけです。

  1. 昆布を引き上げただしを、いったんしっかり沸かす
  2. 火を止めてから、水1リットルに対してかつお節20〜30gを一度に入れる
  3. そのまま1〜2分置き、かつお節が沈んでいくのを待つ
  4. キッチンペーパーかさらしを敷いたざるで、静かにこす
  5. 絞らない。押しつぶすと雑味が出て、汁も濁る

昆布のうま味はグルタミン酸、かつお節のうま味はイノシン酸で、この2つを合わせるとうま味を強く感じられることが知られています。いわゆる「合わせだし」です。実際、昆布だけのときと飲み比べると、塩を足していないのに味が濃くなったように感じられます。お吸い物やだし巻き卵のように、だしそのものを味わう料理はこの一番だしで作ってください。

二番だしとだしがらまで使いきる

こしたあとの昆布とかつお節は、まだ働きます。同じくらいの量の水に入れて弱火で10分ほど煮出せば二番だしが取れます。一番だしより香りは控えめですが、しっかり煮出すぶん味はきちんと出るので、味噌汁や煮物、麺つゆのように他の調味料が入る料理に向いています。煮魚に使うのもおすすめで、冷凍の切り身から作るなら「魚 冷凍 保存 期間 やり方|切り身・干物・刺身まで家庭の冷凍庫で美味しく保つ実践ガイド」もあわせて読んでみてください。だしがら自体も、細かく刻んで醤油とみりんで炒りつければふりかけになります。

二番だしはうどんやそばのつゆにも向いています。多めに作って取り分けておくと平日が楽になるので、麺のほうの保存が気になる方は「うどん 冷凍 保存 茹でた後|正しいやり方と解凍のコツ」も参考になります。

鍋で取っただしをキッチンペーパーを敷いたざるでこしている様子

だし 取り方 簡単 顆粒 違いを、味・手間・塩分・費用の4点で比べる

ここが本題です。だし 取り方 簡単 顆粒 違いを整理していくと、差が出るところは次の4点にほぼ集約されます。逆にいえば、この4点さえ押さえれば選び方で迷わなくなります。

4点を並べるとこうなる

比べる点 昆布とかつお節でとるだし 顆粒だし
味と香り 椀に注いだ瞬間に香りが立ち上がり、飲んだあとが軽い 香りより味の濃さで満足感を出す。口に入れた瞬間の輪郭がはっきりしている
手間と時間 水出しは実作業1〜2分+待ち時間が3時間から一晩。鍋なら昆布を水に浸けておく時間を除いて15分前後 湯に溶かして数秒。ここは比べるまでもない
塩分と味付け それ自体にはほとんど塩気がないので、味付けを最初から自分で決められる 食塩を含む製品が多く、入れた時点で下味がついている
費用と保存 一袋の値段は高く見えるが、二番だしとだしがらまで使いきれる 少量から買えて、常温で長く置ける
向いている場面 だしそのものを味わう料理、来客のある日、時間に余裕がある週末 平日の汁物や煮物、味の濃い料理、作る品数が多い日

表にすると差がはっきりしますが、4点すべてで上回っている側はありません。香りと味付けの自由度は昆布とかつお節、速さと手軽さは顆粒だしと、得意分野がきれいに分かれています。だからこそ、どちらかに決めてしまうより、料理ごとに持ち替えるほうが現実的です。

味の差は、具の少ない料理ほどはっきり出ます。豆腐とわかめだけの味噌汁やお吸い物は違いが分かりやすく、豚汁やカレーのように具と油が多い料理では、正直なところ言われないと分かりません。差が出る料理にだけ手間をかけるのが、いちばん報われる配分です。

顆粒だしを使うときは、そのあとの味噌と醤油を控える

顆粒だしの多くは食塩を含み、うま味調味料や糖類が一緒に配合されています。つまり顆粒だしを入れた時点で、鍋の中にはもう塩気とうま味が入っています。そこにレシピどおりの分量の味噌や醤油を足せば、当然しょっぱくなります。顆粒だしを使う日は、味噌も醤油も少なめに入れて、最後に味を見てから足す。この順番にするだけで仕上がりが変わります。

塩分の量は製品によって差があるので、気になる方はパッケージの栄養成分表示にある食塩相当量を一度確認してみてください。食塩を使っていないタイプや、かつお節と昆布の粉末だけを詰めたものも売られていて、そういう製品なら味付けは全部自分で決められます。「体に悪いから避ける」という話ではなく、すでに味が付いていることを前提に使うというだけのことです。

いつどちらを使うか、迷わないための型

  • 昆布とかつお節を使いたい料理:お吸い物、茶碗蒸し、湯豆腐、だし巻き卵、炊き込みご飯。だしそのものが主役になるもの
  • 顆粒だしで十分な料理:炒め物の下味、味の濃い煮物、肉や油の入った鍋、和風パスタ、カレーやシチューの隠し味
  • どちらでもよい料理:味噌汁。ただし具が少ないほど差が出るので、シンプルな日ほど天然のだしにする価値がある

平日は顆粒だし、金曜の夜に昆布を水に入れておいて週末は水出し、という程度のリズムで十分です。子どもの昼ごはんを何日も回すような時期は、迷わず顆粒だしに寄せてください。献立そのものの回し方は「夏休み 子供 昼ごはん マンネリ 献立|6つの型を曜日で回す簡単ローテ術」にまとめてあります。

合わせ技:水出しの昆布だし+顆粒だし

個人的にいちばん実用的なのが、この組み合わせです。冷蔵庫の昆布水を鍋に使い、顆粒だしをいつもの半量だけ加えます。香りと後味は昆布が受け持ち、味の芯と塩気は顆粒が受け持つので、かつお節を用意しなくてもぐっと本格的な味になります。昆布を水に入れておくだけなら朝の1分でできますから、「毎回だしを取るのは無理だが、顆粒だけだと物足りない」という人はここから始めるのがおすすめです。

台所の調理台に並べただし昆布とかつお節と顆粒だしの容器

だしと顆粒だしについてよくある質問

だし 取り方 簡単 顆粒 違いを調べていると、あと一歩のところで引っかかる疑問がいくつか出てきます。よく聞かれるものをまとめました。

だしパックは天然のだしと顆粒だし、どちら寄りですか

製品によって違うので、原材料表示を見るのがいちばん早いです。かつお節・昆布・いわし煮干しなどの粉末だけで作られていれば、取り方が簡単になっただけの天然寄りのだしです。食塩や調味料が入っていれば、袋に入った顆粒だしに近い性格になります。どちらが良い悪いではなく、塩気が入っているかどうかで、そのあとの味付けを変えるという点だけ押さえておけば大丈夫です。

取っただしはどのくらい保存できますか

冷蔵で2〜3日を目安に使いきってください。保存容器はしっかり密閉します。だしはにおいを吸いやすいので、キムチや漬物の隣に置くと翌日には香りが移りがちです。多めに取ったときは製氷皿に流して凍らせ、固まったら保存袋にまとめておくと、味噌汁一杯分ずつ取り出せて便利です。

昆布はどれを買えばいいですか

最初の一袋なら、パッケージに「だし用」と書かれているものを選べば失敗しません。産地によって、澄んだ上品なだしが出るもの、香りと色が強めに出るものといった個性がありますが、家庭の味噌汁や煮物ではその差より、沸騰させずに取れたかどうかのほうがはるかに大きく効きます。まずは手に入るもので取ってみて、慣れてきたら産地を変えて飲み比べるくらいの順番で構いません。

顆粒だしを入れすぎてしまったときはどうしますか

湯や水を足して薄め、そのぶん味噌や醤油を減らして味を整えるのが基本です。汁物なら豆腐や野菜を追加すると、具が塩気を吸ってくれるので飲みやすくなります。ただし薄めれば全体量は増えるので、翌日に持ち越す前提で考えてください。そもそも入れすぎを防ぐには、付属のスプーンで規定量の半分を入れ、味を見てから足すのがいちばん確実です。

製氷皿で凍らせただしのキューブを保存袋に移している様子

まとめ|だしは「選ぶ」ものではなく「持ち替える」もの

だし 取り方 簡単 顆粒 違いを最後にもう一度まとめます。

  • いちばん簡単な取り方は昆布の水出し。水1リットルに昆布10g、冷蔵庫で3時間から一晩
  • 鍋で取るなら沸騰させない。沸く直前に昆布を引き上げ、火を止めてからかつお節20〜30gを入れて1〜2分、絞らずにこす
  • 顆粒だしはすでに味が付いた調味料。使う日は味噌や醤油を控えめにして、最後に味を見て足す
  • 差が出るのは具の少ない料理。お吸い物やだし巻き卵は天然のだし、具だくさんの汁物や炒め物は顆粒だしで十分
  • 迷ったら合わせ技。昆布の水出しに顆粒だしを半量、が手間と味のちょうどいい落としどころ

だしを取ることを特別な行事にしてしまうと続きません。今夜、麦茶ポットに水と昆布を入れて冷蔵庫に置くところから始めてみてください。

湯気の立つ味噌汁の椀を食卓に置く様子

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