いちじく ジャム 作り方 保存 日持ち|砂糖の割合と煮詰め加減、煮沸した瓶で長持ちさせるコツ

いちじく ジャム 作り方 保存 日持ちのイメージ画像 料理・食材保存

いちじく ジャム 作り方 保存 日持ちのポイントは、砂糖の量と煮詰め加減、そして詰める瓶の清潔さの3つです。砂糖は下ごしらえ後の果実の重さの30〜50%が家庭でよく使われる範囲で、減らすほど甘さは軽くなるかわりに日持ちは短くなります。いちじくは酸味が少ないので、レモン汁を加えると味が締まり、とろみもつきやすくなります。この記事では、分量の決め方と皮の扱い、焦がさず煮詰める手順と火を止めるタイミング、瓶の煮沸消毒、冷蔵・冷凍での日持ちの目安とカビの見分け方を順に紹介します。

いちじくジャムの分量と下ごしらえ|砂糖の割合・レモン汁・皮の扱いを決める

完熟したいちじくと砂糖、レモンをまな板に並べたところ

いちじくジャムの材料は、いちじく・砂糖・レモン汁の3つだけです。作りやすい分量の一例は次のとおりです。

  • いちじく:軸(皮をむくなら皮も)を除いた正味で500g
  • 砂糖:150〜250g(果実の重さの30〜50%)
  • レモン汁:大さじ1〜2

量が違うときは、下ごしらえ後のいちじくの重さに対する割合で砂糖を計算します。

砂糖の量は「甘さ」と「日持ち」で決める

いちじく ジャム 作り方 保存 日持ちを考えるなら、最初に決めておきたいのが砂糖の量です。砂糖は甘みをつけるだけでなく、果実の水分を抱え込み、カビや菌が使える水を減らす役割も持っています。そのため砂糖を減らすほど、甘さは控えめになるかわりに日持ちは短くなり、とろみもつきにくくなります。

  • 30%前後(果実500gに砂糖150g):甘さ控えめで果実の味が強く出る。ゆるめに仕上がり傷みやすいので、冷蔵で早めに食べきるか、小分けにして冷凍する
  • 40%前後(同200g):甘さととろみのバランスがよく、はじめて作るときに決めやすい量
  • 50%前後(同250g):しっかり甘く、とろみがつきやすい。3つのなかでは日持ちしやすい

グラニュー糖ならすっきりした味に、きび砂糖やてんさい糖ならコクのある味と濃いめの色に仕上がります。

レモン汁は酸味の少ないいちじくの引き締め役

いちじくは酸味の少ない果物で、砂糖だけで煮ると甘さがぼんやりしがちです。レモン汁を加えると、次のような違いが出ます。

  • 甘さが締まり、いちじくの香りが引き立つ
  • 果物に含まれるペクチンは酸があるとまとまりやすいため、とろみがつきやすくなる

生のレモンを搾っても、市販のびん入りレモン果汁でもかまいません。

皮はむく?むかない?仕上がりの好みで選ぶ

いちじくの皮は薄いので、むかずに煮てもジャムになります。どちらにするかは、仕上がりの好みで決めましょう。

  • 皮ごと:手間が少なく、皮の色が溶け出して赤紫がかった濃い色になる。皮の食感が少し残る
  • 皮をむく:口当たりがなめらかで、明るい色のやさしい味になる

よく熟したいちじくなら、軸側から指で引くと皮がするりとむけます。皮ごと煮て食感が気になるときは、細かく刻んでから煮るか、煮たあとにマッシャーでつぶすと目立ちにくくなります。

なお、生のいちじくは傷みやすく、冷蔵でも2〜3日ほどを目安に食べきりたい果物です。やわらかくなりすぎたものはジャム向きですが、カビが生えたものや発酵したようなにおいがするものは使わずに処分してください。

いちじく ジャム 作り方 保存 日持ちの基本手順|焦がさず煮て、冷めて固まる手前で火を止める

厚手の鍋でいちじくジャムを木べらで混ぜながら煮詰める手元

鍋は、酸に強いホーローかステンレスの厚手のものが向いています。口の広い鍋のほうが水分が早く飛び、煮詰める時間が短くてすみます。

  1. 洗って切る:いちじくをやさしく洗って水気を拭き、軸の硬いところを落とす(皮をむくならここで)。果肉感を残すなら大きめ、なめらかにするなら小さめに、1〜2cm角を目安に切る
  2. 砂糖をまぶして置く:鍋に入れて砂糖をまぶし、30分〜1時間ほど置く。果汁がしみ出して砂糖が溶け、焦げつきにくくなる
  3. 中火で煮立ててアクを取る:水は加えずに中火にかけ、煮立ったら表面に浮く泡(アク)をすくう
  4. 弱めの中火で煮詰める:鍋底から大きく混ぜながら煮る。とろみがつき始めたらレモン汁を加え、さらに5分ほど煮る。煮る時間は全体で15〜25分ほどが目安だが、量や鍋の広さで変わる
  5. 固さを確かめて火を止める:下の方法で確認し、少しゆるいかなと思うくらいで火を止める

煮詰まってくると、ジャムがボコッとはねることがあります。火を少し弱め、柄の長い木べらで混ぜるとやけどを防げます。

煮詰め具合の見極め方|熱いうちは「ゆるい」くらいがちょうどいい

ジャムは冷めると固くなります。鍋の中でちょうどいい固さになるまで煮ると、冷めたときには固すぎることが多いので、熱いうちは少しゆるいくらいで止めるのがコツです。迷ったら次の方法で確かめましょう。

  • 冷水に落とす:コップの冷水にジャムを1滴落とし、散らずに底まで沈めばちょうどいい。すぐに広がって溶けるなら、もう少し煮る
  • 冷やした皿にのせる:冷凍庫で冷やしておいた皿に少量のせて1分ほど置き、指で押してみる。表面にしわが寄れば煮詰まっている
  • 鍋底をなぞる:木べらで鍋底に線を引くように混ぜ、一瞬底が見えてから、ゆっくり戻るくらいが目安

煮詰めすぎると固くなるうえ、色が黒っぽくなり、焦げたような風味も出ます。ゆるすぎたぶんはあとから煮詰め直せるので、早めに止めるほうが失敗は少なくなります。

作ったいちじくジャムの保存と日持ち|瓶の煮沸消毒から冷蔵・冷凍、カビの見分け方まで

煮沸消毒したガラス瓶に詰めたいちじくジャム

ここからは、いちじく ジャム 作り方 保存 日持ちのうち「保存」と「日持ち」の部分です。手作りジャムのもちは、砂糖の量に加えて、瓶の清潔さと開け閉めのしかたで大きく変わります。

瓶の煮沸消毒と詰め方

瓶は耐熱のガラス瓶を使い、ジャムを煮ているあいだに準備しておきます。

  1. 瓶とふたを洗剤でよく洗い、すすぐ
  2. 大きめの鍋に瓶とふたを入れ、かぶるくらいの水を注いで水から火にかける。熱湯にいきなり入れると、温度差でガラスが割れることがある
  3. 沸騰したら5〜10分ほど煮る。パッキン付きのふたは、傷めないよう最後の数分だけ入れてもよい
  4. トングで取り出し、清潔な布巾の上に口を下にして置いて自然に乾かす。布巾で内側を拭くと、かえって汚れや繊維がつく

ジャムは熱いうちに、瓶の口から1cmほど下まで詰めます。口についたジャムを清潔なペーパーで拭き、ふたをしっかり閉めたら、逆さにしてそのまま冷ましましょう。ふたの内側まで熱いジャムで温まり、冷めるにつれてふたが密着しやすくなります。瓶はかなり熱くなるので、鍋つかみを使ってください。

冷蔵・冷凍での日持ちの目安

手作りのジャムは保存料が入っておらず、市販品より砂糖を控えめにすることも多いので、冷蔵保存を基本にします。以下はあくまで目安です。

  • 煮沸した瓶に詰めて開けていないもの:冷蔵で1か月から数か月ほど。砂糖が多いほど長め、少ないほど短め
  • 開封後:冷蔵で2週間ほどを目安に。砂糖を控えめにしたものは1週間ほどで食べきる
  • 煮沸していない保存容器に入れたもの:冷蔵で1週間ほど
  • 冷凍:1〜2か月ほどを目安に、風味が落ちる前に使いきる

食べきれない量を作ったときは、はじめから小分けにして冷凍しておくと安心です。製氷皿で凍らせてから保存袋に移すと、使う分だけ取り出せます。ガラス瓶は中身がふくらんで割れることがあるので、冷凍には冷凍対応の容器を使いましょう。解凍は冷蔵庫で行い、解凍したものは早めに食べきります。

カビ・傷みの見分け方

次のような変化があれば、食べずに処分してください。

  • 表面に白・青・緑・黒などの綿のようなもの、点々としたものが出ている
  • お酒のような発酵したにおいや、酸っぱいにおいがする
  • 細かい泡が出ている、ふたが膨らんでいる

カビは表面に見えている部分だけでなく、中まで広がっていることがあります。表面だけすくって食べるのはやめ、中身はすべて処分しましょう。

一方で、次の変化はカビとは限りません。

  • ざらざらした白い粒:砂糖が結晶になったもの。硬く、温めると溶ける
  • 表面に浮いた透明な汁:ジャムから水分が分かれたもの。においや見た目にほかの異常がなければ、混ぜ直して早めに食べきる

見分けがつかないときは、食べないほうを選んでください。傷ませないためにいちばん効くのは、毎回乾いた清潔なスプーンですくい、パンに塗ったナイフや口をつけたスプーンを瓶に戻さないことです。使ったらすぐ冷蔵庫に戻しましょう。食中毒の予防については、厚生労働省消費者庁も家庭向けの情報を公開しています。

いちじく ジャム 作り方 保存 日持ちのよくある質問

Q. ジャムが固まらない、または固くなりすぎたときは?

冷めてもゆるすぎるなら、鍋に戻して冷水などで確かめながら煮詰め直します。詰め直す瓶はもう一度煮沸消毒しましょう。固くなりすぎたときは、湯やレモン汁を少し足して弱火で温め直すと、やわらかくのばせます。

Q. 砂糖をもっと減らしてもいいですか?

作ることはできますが、減らすほど日持ちは短くなり、とろみもつきにくくなります。砂糖を果実の30%より少なくするなら、保存食というより「冷蔵庫で数日のうちに食べきる果物ソース」と考え、多めに作ったぶんは小分けにして冷凍しておくと無駄が出ません。

小分けにして冷凍用の容器に入れたいちじくジャム

Q. 常温で保存してはいけませんか?

手作りのジャムは砂糖の量も瓶の消毒の具合も家庭ごとに違うので、冷蔵を基本にしましょう。とくに開封後のもの、砂糖を控えめにしたもの、気温の高い時期は常温に置かないでください。

Q. 電子レンジでも作れますか?

いちじく2〜3個ほどの少量なら、深めの耐熱ボウルで作れます。砂糖をまぶして果汁を出してからラップをせずに加熱し、途中で何度か取り出して混ぜましょう。ふきこぼれやすいので器は大きめにし、熱くなったボウルは鍋つかみで取り出してください。冷めると固まるので、ゆるめで止めるのは鍋と同じです。

まとめ|砂糖の割合と瓶の清潔さで、いちじくジャムの日持ちは変わる

いちじく ジャム 作り方 保存 日持ちのポイントを整理します。

  • 分量:砂糖は果実の30〜50%、レモン汁は大さじ1〜2。砂糖を減らすほど日持ちは短くなる
  • 煮詰め方:砂糖をまぶして果汁を出してから煮る。冷めると固まるので、熱いうちは少しゆるめで火を止める
  • 保存:煮沸消毒した瓶に熱いうちに詰め、冷蔵を基本に。食べきれない分は小分けにして冷凍する
  • 見分け方:カビや発酵したようなにおいがあれば、表面だけ取らずに処分する

まずは手元のいちじくの重さを量り、砂糖を何%にするか決めるところから始めてみてください。

トーストに塗ったいちじくジャムと、清潔なスプーンを添えた瓶

あわせて読みたい

タイトルとURLをコピーしました