ホットカーペットの一部が温まらない原因|面切替・敷き方・断線の見分け方と、使うのをやめるサイン

ホットカーペットの一部が温まらない原因のイメージ画像 トラブル解決

ホットカーペットの一部だけが温まらないとき、まず疑いたいのは故障ではなく設定です。2畳や3畳の製品の多くには、右半分や左半分だけを温める面切替がついていて、片面のままだと残りの半分は冷たいままです。次に見直したいのが、上に重ねた厚手のラグや座布団、こたつやファンヒーターの熱による温まり方の差です。設定と敷き方を見直しても同じ場所が冷たいままなら、中のヒーター線や部品の故障が考えられます。この記事では、確かめる順番と、すぐに使うのをやめるべきサインを紹介します。

半分だけ温かいなら、まず面切替と運転モードを確かめる

右半分は温かいのに左半分が冷たい、というように境目がはっきりしていて、冷たいのがちょうど半分や3分の1なら、最初に疑うのは面切替です。2畳や3畳のホットカーペットの多くには、座る場所だけを温められるよう、全面・右・左(製品によっては3分の1ずつ)を切り替えるボタンがついています。前のシーズンに片面で使っていた設定が残っていたり、掃除のときにボタンに触れてしまったりすると、気づかないまま半分だけで使うことになります。

パナソニックのよくある質問「電気カーペット(ホットカーペット)が暖まらないときは」でも、半面しか暖かくならないときは、面積の切り替えが1/2や1/3になっていないかを確かめ、全面に戻すよう案内しています。同じページでは、電力を抑える省エネ系のモードを使っていると、暖まりが遅くなったり表面の温度が下がったりすることがあるとしています。

確かめること 見るところ 直し方
面切替 全面・右・左などのどれが選ばれているか 全面に切り替える
運転モード 省エネ・ひかえめなど、電力を抑えるモードになっていないか 通常のモードに戻す
温度の目盛り 春や秋に合わせた低い目盛りのままになっていないか 目盛りを上げて様子を見る
使い始めかどうか 買ったばかり、または長くしまっていた製品か 下の段落を参照

買ったばかりの製品や、長くしまっていた製品は、本体やカバーが湿気を含んでいて温度が上がりにくいことがあります。パナソニックは、全面にして目盛りを強めにし、3〜4日使うと少しずつ温度が上がってくるとしています。また、電源を入れた直後は全体が温まりきっていないので、しばらく時間をおいてから触って確かめます。

ボタンの名前や切り替え方は製品ごとに違います。取扱説明書が見当たらないときは、本体やコントローラーのラベルにある型番で、メーカーのサイトを探してみてください。

カバーの角をめくると見える、薄いホットカーペット本体

上に重ねた物や周りの暖房で、温まり方に差が出る

面切替が全面なのに場所によって温かさが違うときは、カーペットの上と周りを見直します。故障を疑う前に確かめておきたいのは、次の4つです。

厚手のラグやカバーを重ねている

ホットカーペットの熱は、上に重ねた物を通って伝わります。毛足の長いラグや厚手のマットを一部にだけ重ねていると、その上はぬるく感じます。冷たいと感じた場所はカバーやラグをめくり、本体を直接手で触ってみてください。本体が温かければ、原因は上に重ねた物の厚みです。カバーは「ホットカーペット対応」と表示されたものを選び、ほかの敷物を重ねるときは、使ってよい敷物かどうかを取扱説明書で確かめます。

座布団や座椅子、たたんだ布団を置きっぱなしにしている

座布団や座椅子、たたんだ布団など熱を逃がしにくい物を同じ場所に長く置いておくと、その下に熱がこもります。山善が出している「『電気カーペット』長期使用についてのお知らせとお願い」では、長く使った電気カーペットは、部分的な過熱や外からの重みでヒーター線が劣化し、故障や火災につながるおそれがあるとして、座椅子のように放熱を妨げる物は置かないよう呼びかけています。座布団は座るときだけ敷き、使わないときはカーペットの外へ出しておきましょう。

こたつやファンヒーターの熱が当たっている

先ほどのパナソニックのページによると、こたつを「強」で使うと、こたつの熱でカーペットの表面が温まり、通電が止まることがあります。温風機の風が直接当たる場合も、当たらない部分が冷えることがあるとしています。カーペットが表面の温度を見ながら電気を入れたり切ったりしているため、一部だけ外から温められると、ほかの場所まで温めるのを控えてしまうと考えられます。こたつはカーペットの中央に置いて目盛りを弱〜中にし、ファンヒーターなどは1m以上離して、温風がカーペットに直接当たらない向きにします。

家具の脚の下や、冷えやすい床の上

ソファーやテーブルの脚の下は、重みでヒーター線が傷みやすい場所です。傷んだ部分の周りだけ温まらなくなることもあるので、脚の下には当て板を使います(目安は下の「よくある質問」で紹介します)。また、床がコンクリートや石の場合は、床に熱を奪われて温まりにくくなることがあり、パナソニックは別売のフローリング用シートを案内しています。なお、製品によっては縁の近くにヒーター線が通っておらず、端の数cmは温まりにくいつくりのものもあります。取扱説明書の図で、温まる範囲を確かめておくと迷いません。

カーペットの一部に重ねた、毛足の長いラグと座布団

同じ場所がいつも冷たいなら、ヒーター線や部品の故障を疑う

ここまでの確認を、冷たい場所の様子ごとにまとめると次のとおりです。

冷たい場所の様子 考えられること まずすること
右か左の半分、または3分の1がまるごと冷たい 面切替が全面になっていない 全面に切り替える
全体がぬるく、温まるのが遅い 省エネ系のモード、低い目盛り、使い始めの湿気 通常のモードにして目盛りを上げる
ラグや座布団を重ねた所だけぬるい 重ねた物の厚みで熱が伝わりにくい 重ねた物をどけて、本体を触って確かめる
こたつの外側や、温風が当たらない側が冷たい 外からの熱で通電が止まっている こたつの目盛りを下げる、温風機を離す
設定を直しても毎回同じ場所だけ冷たい、または一部だけ熱い ヒーター線や温度を見張る部品の故障 使うのをやめ、販売店かメーカーに相談する

全面にして、上の物をどけ、周りの暖房も離したのに、毎回同じ場所だけが冷たい。こうしたときは、本体の中のヒーター線が切れかけているか、温度を見張る部品が故障している可能性があります。ヒーター線は、家具の重み、折り曲げたまま使ったこと、長年の使用による劣化などで傷むことがあります。

次のような様子があれば、すぐに使うのをやめ、電源プラグをコンセントから抜いてください。

  • 焦げたようなにおいや、いつもと違う音がする
  • 一部分だけ異常に熱い、触っていられないほど熱い場所がある
  • コードを動かすと、電気が入ったり切れたりする
  • 電源コードやプラグが異常に熱い
  • 本体がすり切れて、中の線が見えている
  • 焦げ跡や変色がある

こうした症状は、ヒーター線の断線や接触の不良が進んでいるサインのことがあり、使い続けると発火ややけどにつながるおそれがあります。分解したり、テープで補修したりして自分で直そうとせず、購入した販売店かメーカーの修理窓口に相談してください。保証期間内なら、保証書と型番を手元に用意しておくと話が早く進みます。山善は、長く使っている電気カーペットについて、毎年シーズン前の点検を呼びかけています。出す前に、コードとプラグ、本体の傷みを一度見ておきましょう。

コンセントから抜いた電源プラグとコード

よくある質問

冷たい場所は、カバーを替えれば直りますか?

カバーをめくって本体を直接触り、本体が温かいならカバーやラグの厚みが原因なので、薄手のホットカーペット対応カバーに替えると改善が期待できます。本体そのものが冷たいなら、カバーを替えても直りません。面切替やモードを見直し、それでも同じ場所が冷たければ販売店かメーカーに相談してください。

一部が冷たいだけなら、このまま使い続けてもいいですか?

設定や敷き方で説明がつく場合は、それを直せば問題ありません。説明がつかないまま同じ場所だけ冷たいときは、ヒーター線の故障の可能性があるので、使うのをやめて相談するのが安全です。焦げたにおいがする、一部だけ熱いといった症状があるときは、すぐにプラグを抜いてください。

ソファーやローテーブルは、載せたままでも大丈夫?

載せることはできますが、脚の下に注意が要ります。パナソニックの「電気カーペット(ホットカーペット)の上にテーブルや椅子、ソファーなどの家具は置けるか」では、通常の電気カーペットが耐えられる重さの目安を1cm²あたり2kgとし、重さに対して脚の細いテーブルには当て板を、ソファーなど人が座る家具には脚の太さに関係なく当て板を使うよう案内しています。キャスター付きの椅子は故障の原因になるため使えないとしています。当て板の大きさは製品によって違うので、取扱説明書で確かめてください。

カーペットの上で、ローテーブルの脚の下に敷いた当て板

寝るときに、つけたままにしてもいいですか?

おすすめしません。ホットカーペットは、それほど高くない温度でも同じ場所が長く触れていると、低温やけどを起こすことがあります。一部だけ熱く感じる状態ならなおさらです。うたた寝しそうなときは電源を切り、製品にタイマーや自動で切れる機能があれば使いましょう。

まとめ

ホットカーペットの一部が温まらない原因は、大きく分けると、面切替やモードの設定、上に重ねた物やこたつ・ファンヒーターの熱、そしてヒーター線や部品の故障です。

  • 冷たいのがちょうど半分なら、面切替を全面に戻す
  • 全体がぬるいなら、省エネ系のモードと目盛りを見直す。使い始めは数日かけて温まることもある
  • 重ねたラグや座布団をどけ、本体を直接触って温かさを確かめる
  • こたつは目盛りを弱〜中に、ファンヒーターは1m以上離す
  • それでも同じ場所が冷たい、一部だけ熱い、焦げたにおいがするなら、使うのをやめて販売店かメーカーへ。分解や自分での修理はしない
カーペットの上に置いた、たたんだひざ掛けと温かいお茶

まずはコントローラーの面切替が全面になっているかを見て、カーペットの上の物をどけてから、しばらくおいて温まり方を確かめてみてください。

あわせて読みたい

タイトルとURLをコピーしました