タイヤ 保管 自宅 立てる 平置きのどちらが正しいかは、ホイールが付いているかどうかで答えが変わります。ホイール付きなら空気圧を半分程度に下げて寝かせる平置き、ホイールから外したタイヤだけなら立てて並べる縦置きが、タイヤメーカー各社が案内している基本です。スタッドレスに履き替えて夏タイヤを家にしまう場合、ここを取り違えると、次のシーズンまでの数か月間、タイヤの同じ場所に無理な力がかかり続けます。この記事では、置き方の理由、しまう前の準備、ベランダ・物置・玄関など場所ごとの注意点を順に紹介します。
タイヤ 保管 自宅 立てる 平置き|答えはホイールの有無で決まる

外したタイヤの置き方は、寝かせて重ねる「平置き(横置き・平積み)」と、立てて並べる「縦置き」の2通りです。タイヤ 保管 自宅 立てる 平置きのどちらを選ぶかは、次の表のとおりホイールの有無で正反対になります。
| タイヤの状態 | 置き方 | 理由 | あわせてやること |
|---|---|---|---|
| ホイール付き | 平置き(寝かせて重ねる) | 立てるとホイールの重さが接地している部分に集中し、変形するおそれがある | 空気圧を半分程度に下げる。ときどき上下を入れ替える |
| タイヤのみ | 縦置き(立てて並べる) | 重ねると下のタイヤの側面に重さがかかり続け、変形の原因になる | ときどき転がして、地面に触れる位置を変える |
ホイール付きは「平置き」:空気圧を下げて重ねる
ホイール付きのタイヤは1本でもかなりの重さがあり、立てておくとそれが地面に触れる一か所にかかり続けます。寝かせれば重さが広い面に分散されるので、形が崩れにくくなります。
- 床に厚手の段ボールやすのこ、ベニヤ板を敷く
- 空気圧を指定空気圧の半分程度まで下げる(やり方は次の章で紹介)
- 1本ずつ寝かせて重ね、いちばん上には重い物を載せない
- いちばん下のタイヤに負担が集まるので、ときどき上下の順番を入れ替える
タイヤだけなら「立てる」:並べて、ときどき転がす
ホイールから外したタイヤは芯になるものがなく、寝かせて重ねると下のタイヤの側面(サイドウォール)に上の重さが乗り続けます。立てて並べれば側面に力がかからず、形を保ちやすくなります。シーズンごとにタイヤだけをホイールへ組み替えてもらう使い方だと、外したタイヤはこの状態で手元に残ります。
ただ、立てたままだと地面に触れる部分がいつも同じになります。ときどき少し転がして位置をずらし、倒れないよう壁際に寄せるか、縦置き用のタイヤラックを使うと安定します。
スペースの都合で、ホイール付きを立てるしかないとき
玄関や物置の奥行きが足りず、寝かせて重ねられないこともあります。その場合は、縦置きにも使えるタイヤラックで床から浮かせ、地面に触れる位置をこまめに変えるのが現実的です。カー用品店の案内には、やむを得ず立てるなら月1回程度は接地面を変える、という目安もあります。
しまう前の準備|洗う・乾かす・空気圧を下げる

置き方と同じくらい次のシーズンの状態を左右するのが、しまう前のひと手間です。やることは、汚れを落として乾かす、ホイール付きなら空気圧を下げる、位置の印を付ける、の3つです。
水で洗って、日陰でしっかり乾かす
ブラシで泥や砂を落として水で流し、溝に挟まった小石もこのときに取り除きます。春に外したスタッドレスなら、冬の間に浴びた融雪剤もここで洗い流しておきます。乾かすのは、日の当たらない風通しのよい場所です。濡れたまましまうとカビや劣化の原因になるので、ホイールの内側まで乾いたのを確かめてから片付けましょう。
水で落ちない汚れは、薄めた中性洗剤をその部分にだけ使う程度で十分です。強くこすり過ぎると、かえって表面を傷めることがあります。
ホイール付きは空気圧を半分程度に
ホイール付きのタイヤは、中の空気に押されて常に張った状態にあります。そのまま何か月も置くとゴムに負担がかかり続けるため、指定空気圧の半分程度まで下げてから保管するのが基本です。
- 全部は抜かない。つぶれた形のまま重さを受けて、変形するおそれがある
- エアゲージで測りながら、バルブの芯を押して少しずつ抜く
- 抜いたあとはバルブキャップを付けておく
- 交換をお店に頼むなら、保管用に空気圧を下げてもらえるか聞いてみる
次に装着するときは、運転席のドア付近などに貼られたラベルで指定空気圧を確かめ、4本とも元に戻してから走り出します。下げたまま走らないよう、保管中のタイヤに「空気圧を戻す」とメモを貼っておくのも手です。
位置の印と、傷のチェック
外したタイヤに「右前」「左後ろ」などとマスキングテープで印を付けておくと、次に付けるとき前後を入れ替えるかどうか判断しやすくなります。洗ったついでに、釘や石が刺さっていないか、側面に傷やふくらみがないかも見ておくと、シーズン直前に慌てずに済みます。履き替えの時期やスタッドレスの寿命の見分け方は、「スタッドレスタイヤ 交換 時期 目安|冬の履き替えは初雪の前、買い替えはプラットホームで見極める」で詳しく紹介しています。
タイヤ 保管 自宅 立てる 平置き|ベランダ・物置・玄関など場所別の注意点

タイヤ 保管 自宅 立てる 平置きの向きが決まったら、次は置き場所です。避けたい条件はどこでも共通で、日本自動車タイヤ協会(JATMA)は、直射日光、雨や水、油類、ストーブなどの熱源、電気火花の出る装置の近くを避けるよう案内しています。ゴムは紫外線や熱、油、オゾンの影響を受けると弾力を失い、ひび割れやすくなるためです。カー用品店の案内では、オゾンが出やすいエアコンの室外機や、モーターを使う機器のそばも避ける場所に挙げられています。
| 置き場所 | 気をつけること |
|---|---|
| 室内(納戸・空き部屋など) | 日光と雨を避けやすく、条件はいちばん整えやすい。湿気がこもらないようときどき換気し、ストーブやファンヒーターから離す |
| 玄関・土間 | タイルやコンクリートに直接置くと、ゴムの中の薬品がにじみ出て床が汚れることがある。段ボールやベニヤ板を敷き、靴の出し入れで蹴って倒さない位置に |
| ガレージ・車庫 | オイルや洗車用のケミカル類を近くに置かない。発電機や電動工具など、モーターを使う機器からも離す |
| 屋外の物置 | 灯油や草刈り機の燃料、オイル類と同じ棚にしない。日当たりのよい物置は中が熱くなりやすく、スタッドレスを夏越しさせるなら特に注意。床に直接置かず、すのこを敷く |
| ベランダ・軒下 | 直射日光と雨を防ぐためカバーをかけ、すのこやラックで床から浮かせて壁際に寄せる。エアコンの室外機の近くは避ける |
マンションのベランダは、避難経路と管理規約を確認
マンションのベランダは、火災などのときの避難経路を兼ねていることが多い場所です。隣の住戸との仕切り板(隔て板)の前や、避難はしごのハッチの上には物を置かないのが原則です。タイヤのような大きな私物の保管を、管理規約や使用細則で制限しているマンションもあるので、置く前に確認しておきましょう。賃貸なら管理会社や大家さんにも確認を。
置くと決めたら、カバーの裾をひもやベルトで留めて、風でめくれないようにします。カバーをかけても床からの湿気は防げないので、すのこやラックと組み合わせます。
カバー・ラック・下敷きの選び方
- カバー:紫外線や雨、湿気からゴムを守る。屋外やベランダなら撥水加工のものを
- ラック:横置き用と縦置き用がある。キャスター付きなら掃除や出し入れが楽
- 段ボール・すのこ・ベニヤ板:ラックがないときの床対策。段ボールは湿気を吸うので、濡れたら取り替える
よくある質問

Q. スタッドレスタイヤも同じ置き方でいいですか?
基本は同じで、ホイール付きなら空気圧を半分程度に下げて平置き、タイヤ単体なら縦置きです。違うのは保管する季節で、スタッドレスは春から秋まで、暑い時期をまたいでしまっておくことになります。夏に中が熱くなる物置や、日が当たるベランダは避け、できるだけ涼しい場所を選びましょう。
Q. 上下の入れ替えや回転は、どのくらいの頻度でやればいいですか?
メーカーの案内では「定期的に」とされていることが多く、決まった回数はありません。カー用品店の案内を見ても、月1回程度から「最低でも半年に1回」まで幅があります。目安がはっきりしない以上、忘れずに続けられることのほうが大切です。月初めなど思い出しやすい日を決めておくとよいでしょう。
Q. しまう前にタイヤワックスを塗ったほうがいいですか?
保管の前には塗らないほうが無難です。カー用品店の案内でも、ワックスをかけてからの保管はゴムを傷めるおそれがあるとして避けるよう勧めています。水洗いして乾かすだけで十分です。
Q. 家に置き場所がないときはどうすればいいですか?
タイヤ販売店やカー用品店などが行っている保管サービスを使う方法があります。料金や預けられる期間、交換作業とセットかどうかは店によって違うので、履き替えを予約するときに一緒に聞いてみてください。
まとめ

- ホイール付きは空気圧を半分程度に下げて平置き(寝かせて重ねる)。ときどき上下を入れ替える
- タイヤだけなら立てて並べる縦置き。ときどき転がして、地面に触れる位置を変える
- しまう前に水洗いし、日陰で完全に乾かす。タイヤワックスは塗らない
- 直射日光・雨・油類・熱源・電気火花の出る装置のそばは避ける。エアコンの室外機の近くも避ける
- 床には段ボールやすのこを敷き、屋外やベランダではカバーをかけて床から浮かせる
- マンションのベランダは避難経路をふさがない。管理規約も確認する
タイヤ 保管 自宅 立てる 平置きで迷ったときは、「ホイールが付いていれば寝かせる、タイヤだけなら立てる」と覚えておけば大きく外しません。
まずは外すタイヤがホイール付きかどうかを確かめ、家の中で日が当たらず、油や暖房器具から離れた置き場所を1か所決めておきましょう。

