小麦粉で作るもちもちすいとんの作り方|耳たぶの固さにこねて寝かせるのがコツ

小麦粉で作るもちもちすいとんの作り方 料理・食材保存

すいとんをもちもちに仕上げたいなら、小麦粉に水を少しずつ加えて耳たぶくらいの固さにこね、20〜30分ほど寝かせてから、沸いた汁に薄くのばして入れるのが近道です。ゆるい生地をスプーンで落とす作り方はふんわり軽い口当たりに、固めにこねて手でちぎる作り方は弾力のある食感になります。この記事では、小麦粉で作るもちもちすいとんの作り方を、粉の種類と水の量の目安、生地のこね方、汁の作り方、煮るときの注意点の順に紹介します。家にある薄力粉だけでも作れますが、強力粉や片栗粉を少し混ぜると弾力が増します。

もちもちに仕上がるかは、粉の種類・水の量・寝かせ時間で決まる

小鉢に分けた小麦粉と片栗粉、塩、コップの水

すいとんのだんごは、小麦粉と水を練っただけのシンプルな生地です。材料が少ないぶん、食感の違いはほぼ「どの粉を使うか」「水をどれだけ入れるか」「こねてからどれくらい休ませるか」の3つで決まります。順番に見ていきましょう。

粉の種類で弾力が変わる

小麦粉は、含まれるたんぱく質の量によって薄力粉・中力粉・強力粉に分かれます。たんぱく質が多い粉ほど、水を加えてこねたときに粘りと弾力(グルテン)が出やすくなります。

使う粉 食感の傾向 向いている作り方
薄力粉だけ やわらかく、口当たりが軽い スプーンで落とす生地、やわらかめにこねる生地
中力粉(うどん用の粉) ほどよいコシと、もちっとした食感 こねて手でちぎる生地
薄力粉と強力粉を半量ずつ 弾力が強く、かみごたえがある こねて手でちぎる生地
薄力粉に片栗粉を1〜2割 もっちりして、表面がつるっとする どちらの作り方にも

家に薄力粉しかなければ、それだけでも十分おいしく作れます。もちもち感を強めたいときは、強力粉を混ぜるか、片栗粉を少し加えるのが手軽です。片栗粉は入れすぎると生地がまとまりにくくなるので、粉全体の1〜2割ほどにとどめます。

水の量で「ふんわり」か「もちもち」かが分かれる

すいとんの生地には、大きく分けて2つのタイプがあります。

  • やわらかい生地をスプーンで落とす:水を多めにして、ぽってりとした生地をすくって汁に落とします。軽くてふんわりした口当たりになり、こねる手間もかかりません。
  • 固めにこねて手でちぎる:耳たぶくらいの固さにこねた生地を、薄くのばしながらちぎって入れます。弾力が出て、かむともちっとした食感になります。

もちもち感を求めるなら、後者の「こねてちぎる」作り方が向いています。ここからは、こちらを中心に説明します。

寝かせると、薄くのばしやすくなる

こねた直後の生地は、のばそうとしても縮んで戻りやすい状態です。ラップをして20〜30分ほど置くと生地が落ち着き、指で引っ張ったときに薄くのびるようになります。薄くのばせると火の通りがそろい、中心だけ粉っぽく残る失敗も防げます。急ぐときは10分ほど置くだけでも、すぐに使うよりはのばしやすくなります。

生地の分量と、耳たぶの固さにこねるまでの手順

ボウルの中でラップをかけて休ませている、なめらかに丸めた生地

生地の材料(2人分)

  • 小麦粉(薄力粉だけ、または薄力粉と強力粉を半量ずつ):100g
  • 水:60ml前後(粉の種類やその日の湿気で変わるので、様子を見て加減する)
  • 塩:ひとつまみ

強力粉を混ぜると水を吸う量が増えるため、薄力粉だけのときより水が少し多めに必要になることがあります。最初から全量を入れず、2〜3回に分けて加えると固さを調整しやすくなります。

こね方の手順

  1. 粉と塩を混ぜる:ボウルに小麦粉と塩を入れ、菜箸で軽く混ぜておきます。塩を入れると生地が引き締まり、弾力が出やすくなります。
  2. 水を少しずつ加える:水を3回ほどに分けて回し入れ、そのつど菜箸でぐるぐると混ぜます。全体がそぼろ状になったら、手でひとまとめにします。
  3. 耳たぶくらいの固さまでこねる:手のひらのつけ根で押しのばしては折りたたむ動きを、3〜5分ほど繰り返します。表面がなめらかになり、指で押すとゆっくり戻るくらいが目安です。
  4. ラップをして休ませる:丸めてボウルごとラップをかけ、常温で20〜30分ほど置きます。この間に汁と具の準備を進めると、待ち時間がむだになりません。

こねている途中で手にべたべた付くなら水が多すぎ、ひびが入ってまとまらないなら水が足りません。べたつくときは粉を小さじ1ずつ、ぼろぼろするときは水を小さじ1ずつ足して、様子を見ながら直します。

手でこねるのが面倒なら、厚手のポリ袋に粉と塩、水を入れて、袋の外からもむ方法もあります。手もボウルも汚れにくく、そのまま袋の中で休ませられます。

汁の作り方と、だんごを入れて煮るときのコツ

根菜としいたけを煮たしょうゆ味の汁に、薄くちぎっただんごが浮いている鍋

定番のしょうゆ味の汁(2人分)

  • だし汁:600ml前後
  • 鶏もも肉:100g(ひと口大に切る)
  • 大根:3cm分(いちょう切り)
  • にんじん:1/3本(いちょう切り)
  • ごぼう:1/3本(ささがきにして水にさらす)
  • しいたけ:2枚(薄切り)
  • 長ねぎ:適量(小口切り)
  • しょうゆ:大さじ1と1/2〜2、みりん:大さじ1、塩:少々(味をみて加減する)

鍋にだし汁と鶏肉、大根、にんじん、ごぼうを入れて火にかけ、沸いたらアクを取って中火で10分ほど煮ます。根菜がやわらかくなったらしいたけを加え、しょうゆとみりんで味をつけます。だんごを入れると表面の粉が汁に溶けて味がやわらぐので、この段階ではやや濃いめにしておくと、仕上がりがちょうどよくなります。

味噌仕立てにしたいときは、しょうゆとみりんの代わりに味噌を使います。味噌は煮立てると香りが飛びやすいので、だんごに火が通ってから最後に溶き入れるのがおすすめです。

だんごは薄くのばして、沸いた汁に少しずつ入れる

休ませた生地は、手を水でぬらしてから扱うとくっつきにくくなります。生地を指先でつまんで薄くのばし、ひと口大にちぎりながら、沸いている汁に直接落としていきます。

  • 厚さは5mm前後にする:厚いと中心まで火が通るのに時間がかかり、そのあいだに外側だけがふやけてしまいます。薄めにのばすほど、つるっとしたのどごしになります。
  • 汁は沸かしたまま入れる:ぬるい汁に入れると表面がなかなか固まらず、生地が溶け出して汁がにごりやすくなります。
  • 一度に入れすぎない:まとめて入れると汁の温度が下がり、だんご同士がくっつきます。数個ずつ入れて、ときどき鍋底からそっと混ぜます。

汁を澄んだまま仕上げたいときは、だんごを別の鍋の湯でゆでてから汁に移す方法もあります。洗い物は増えますが、汁がとろっとしにくく、すっきりした味になります。

浮いてから2〜3分で火を止める

だんごは火が通ると表面が少し透き通り、多くは汁に浮き上がってきます。浮いてからさらに2〜3分煮たら、ひとつ取り出して割ってみて、中心に白っぽい粉の芯が残っていなければ食べごろです。それ以上煮続けるとだんごが汁を吸ってふやけ、せっかくのもちもち感が薄れてしまいます。最後に長ねぎを散らして火を止め、できたてを器によそいます。

よくある質問

平たくのばしてラップで包み、冷凍用の保存袋に入れた生地

Q. 薄力粉と強力粉、どちらで作るのがいいですか?

A. 薄力粉だけでも作れます。やわらかく、口当たりの軽いだんごになります。かみごたえのあるもちもち感がほしいときは、薄力粉と強力粉を半量ずつにするか、中力粉を使うと弾力が出ます。強力粉だけで作ると固くなりやすく、のばしても縮みやすいので、慣れないうちは薄力粉と混ぜて使うほうが扱いやすいでしょう。

Q. 生地がべたついて、うまくちぎれません。

A. 水が多かった可能性があります。粉を少し足してこね直すか、手を水でぬらしてから扱ってみてください。やわらかめの生地のまま使いたいなら、手でちぎるのはやめて、水でぬらしたスプーン2本で形を整えながら汁に落とす作り方に切り替えると、扱いやすくなります。

Q. 余ったすいとんは、翌日も食べられますか?

A. 粗熱を取ってから冷蔵庫に入れ、翌日までに食べ切るようにします。ただ、だんごは時間がたつと汁を吸ってふくらみ、やわらかくなります。食感を残したいなら、生地が余りそうな時点でゆでずにラップで包んで冷蔵しておき、翌日に汁を温めてからちぎって入れるほうが、できたてに近い食感で食べられます。

Q. 生地は冷凍できますか?

A. できます。休ませたあとの生地を平たくのばしてラップで包み、冷凍用の保存袋に入れて冷凍します。使うときは冷蔵庫に移して解凍し、手でのばせる柔らかさに戻ってから、いつもどおりちぎって入れます。冷凍すると乾燥やにおい移りで風味が落ちやすいので、なるべく早めに使い切りましょう。

まとめ

汁の具に使う大根・にんじん・ごぼう・しいたけ・長ねぎを切りそろえたまな板

小麦粉のすいとんは、生地のタイプとこね方を選ぶだけで、ふんわりにも、もちもちにも仕上げられます。もちもち感を出したいときに押さえておきたいのは、次の5つです。

  • こねて手でちぎるタイプの生地にする
  • 水は少しずつ加え、耳たぶくらいの固さにこねる
  • ラップをして20〜30分ほど寝かせ、薄くのばしやすくする
  • だんごは厚さ5mm前後にのばし、沸いた汁に少しずつ入れる
  • 浮いてから2〜3分で火を止め、煮すぎない

汁の具は、大根やにんじんのほか、白菜やかぼちゃ、豚肉、きのこ類などに替えてもよく合います。次に作るときは、まず生地をこねて休ませ、そのあいだに汁を煮る段取りで試してみてください。

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