冬至にかぼちゃを食べる由来と意味|「ん」の縁起と保存野菜の知恵、2026年は12月22日

冬至にかぼちゃを食べる由来と意味のイメージ画像 季節の悩み

冬至にかぼちゃを食べる由来と意味には、ひとつに決まった答えがありません。よく挙げられるのは、かぼちゃの別名「なんきん」に「ん」が二つ入るので運を呼ぶという縁起の説と、夏にとれて冬まで保存がきく野菜で、青物の少ない時季に栄養をとったという暮らしの知恵の説です。どちらも「といわれている」という伝え方で、いつ誰が始めたかははっきりしていません。2026年の冬至は12月22日(火)。この記事では日付の確かめ方、説ごとの中身、ゆず湯など一緒に伝わる風習、かぼちゃと小豆のいとこ煮の作り方までまとめます。

2026年の冬至は12月22日(火)

国立天文台が公表している暦要項によると、2026年の冬至は12月22日(火)です。太陽が冬至点(黄経270度)を通るのは、日本時間でこの日の朝5時50分。一年のうちで昼がいちばん短く、夜がいちばん長くなる時季にあたります。

冬至の日付は毎年同じではなく、年によって12月21日になったり22日になったりします。前の年の記憶で「21日だったはず」と思い込まず、その年の日付は国立天文台の暦要項で確かめるのが確実です。

窓辺の木のテーブルに置いた、丸ごとのかぼちゃと冬の低い日ざし

冬至は祝日ではないので、平日に重なる年は「夕飯で一品だけかぼちゃを出す」くらいが続けやすい形です。2026年は火曜日なので、週末に買っておく場合は、丸ごとのかぼちゃなら風通しのよい涼しい場所に置き、切ってあるものは種とわたを取ってラップをし、冷蔵庫で早めに使い切ります。

  • 丸ごとのかぼちゃ:切らなければ日持ちしやすい。冬至の数日前に買っても間に合う
  • カット売りのかぼちゃ:種とわたから傷みやすい。買ったらすぐ取り除いて冷蔵する
  • 冷凍のかぼちゃ:煮物ならそのまま使える。下ごしらえの手間を省きたい年に向く

冬至にかぼちゃを食べる由来と意味は、説ごとに分けて知る

よく聞く理由は大きく二つあります。ただ、どれも古い記録で始まりが確かめられているわけではなく、各地の言い伝えや、のちに付けられた説明が重なったものと考えておくのが無難です。病院の栄養だよりなどでも「諸説あります」と添えて紹介されることが多い話題です。

よく挙がる説 中身 どう受け取るか
「ん」のつく物で運を呼ぶ かぼちゃは漢字で「南瓜」と書き「なんきん」とも読む。「ん」のつく食べ物を食べると運がつくという言い伝え 縁起をかつぐ語呂合わせ。総務省統計局の家計調査の解説でも「運盛り」として紹介されている
保存のきく野菜で冬の栄養をとる かぼちゃは夏にとれるが長く保存できるので、寒い時季の栄養不足を補うために食べられてきたという説明 農林水産省の郷土料理の紹介でも「といいます」という形で書かれている。暮らしの知恵として筋は通る
ビタミンで風邪を防ぐ ビタミンを多く含むので風邪の予防になるため、という説明 「食べれば風邪をひかない」という意味ではない。冬に野菜をとる目安くらいに考える
まな板の上で切ったかぼちゃと、にんじん・大根

「ん」のつく食べ物は、かぼちゃ以外にもある

「ん」が二つ入る食べ物を七つ並べて「冬至の七種(ななくさ)」と呼ぶ地域もあり、なんきん(かぼちゃ)、にんじん、れんこん、ぎんなん、きんかん、かんてん、うんどん(うどん)がよく例に挙がります。ただ、顔ぶれは紹介する人によって少しずつ違うので、決まった一覧として覚える必要はありません。

総務省統計局の家計調査をもとにした解説(2016年)では、2015年12月の冬至の日に、かぼちゃへの支出がほかの日の平均の約4.5倍になっていました。同じ解説によると、関東ではかぼちゃとこんにゃくを一緒に食べて体の邪気を払う、関西ではにんじんや大根など「ん」のつく物を合わせる、北海道や東北ではかぼちゃと小豆を炊いた「いとこ煮」を食べる、といった習慣があるとされています。食べ方は地域や家庭ごとに違っていてかまいません。

ゆず湯も、意味づけは語呂合わせが中心

冬至の日には、かぼちゃと並んで柚子を浮かべたお風呂に入る習慣も知られています。農林水産省の郷土料理の紹介では「ゆず湯に入って、無病息災を祈ります」とされています。「冬至」と「湯治」、「柚子」と「融通」をかけた語呂合わせだとする説明もよく聞きますが、こちらも始まりがはっきりした話ではありません。

家で試すなら、柚子は丸ごと3〜5個を浮かべるか、半分に切ってガーゼやネットに入れて沈めると後片づけが楽です。皮の成分で肌がピリピリすることがあるので、肌の弱い人や小さな子どもは丸ごとのまま短い時間にしておくと安心です。

かぼちゃと小豆のいとこ煮を作る

冬至のかぼちゃ料理として各地に伝わるのが「いとこ煮」です。農林水産省の「うちの郷土料理」では茨城県の料理として紹介されていて、名前の由来は、硬い物から順に「おいおい」煮ていくので「甥(おい)同士=いとこ」にかけた、など諸説あるとされています。地域によっては小豆ではなく大根や里芋を使う別の料理を同じ名前で呼ぶこともあります。

ここでは、手に入りやすいゆで小豆の缶詰を使った、家庭で作りやすい形を紹介します。乾燥小豆から煮る場合は、先に小豆をやわらかく煮てから、かぼちゃを加えます。

材料(2〜3人分)

  • かぼちゃ:1/4個(約400g)
  • ゆで小豆(加糖の缶詰):1缶(約200g)
  • 水:200ml前後(かぼちゃの半分の高さまで)
  • しょうゆ:小さじ1
  • 塩:ひとつまみ

作り方

  1. かぼちゃはスプーンで種とわたを取り、3〜4cm角に切る。皮はところどころそぎ落とすと味がしみやすい
  2. 鍋にかぼちゃを皮を下にして重ならないように並べ、水を半分の高さまで入れる
  3. ふたをして中火にかけ、煮立ったら弱めの中火で8〜10分。竹串がすっと通れば火が通っている
  4. ゆで小豆を加え、しょうゆと塩で味をととのえる。鍋をゆすって全体に絡め、弱火で3〜5分煮る
  5. 火を止めてそのまま少し置くと、かぼちゃに小豆の甘みがなじむ
器に盛ったかぼちゃのいとこ煮

煮崩れを防ぐには、途中で箸で混ぜないことと、煮汁を多くしすぎないことがいちばん効きます。缶詰の小豆は甘みが強いので、砂糖は足さずに味を見てから決めます。甘さを控えたいときは、無糖のゆで小豆を使い、砂糖を少しずつ加えて好みに合わせてください。

かぼちゃが硬くて包丁が入りにくいときは、丸ごと電子レンジで2〜3分温めると切りやすくなります。加熱したかぼちゃは熱くなっているので、ふきんで押さえて切ります。

よくある質問

木の湯おけに浮かべた、小さな黄色い柚子

冬至の当日に食べないと意味がないですか?

決まりがあるわけではありません。縁起をかつぐ行事なので、前日や週末にずらしても問題ありません。平日で忙しい年は、作り置きのいとこ煮や、かぼちゃの煮物を一品出すだけでも冬至らしさは出ます。

かぼちゃが苦手な家族がいるときは?

「ん」のつく食べ物を食べるという考え方に寄せるなら、にんじん、れんこん、うどん、大根など、ほかの物で代えてもかまいません。れんこんとにんじんのきんぴらや、具だくさんのうどんなら、苦手な人がいても食卓にのせやすくなります。

冬至はなぜ毎年同じ日にならないのですか?

冬至は、太陽が冬至点(黄経270度)を通る瞬間を含む日として決まります。暦の1年と、地球が太陽を一周する時間がぴったり一致しないため、日付が12月21日と22日の間で動きます。翌年の日付も、国立天文台が前年の2月ごろに暦要項として公表します。

ゆず湯で肌がピリピリするのはなぜですか?

柚子の皮に含まれる成分が、肌の弱い人には刺激になることがあるためといわれています。切った柚子は成分が出やすいので、気になる人は丸ごと浮かべる、入る時間を短くする、上がったあとにシャワーで流す、といった方法で様子を見てください。

まとめ

冬至にかぼちゃを食べる由来と意味には、「なんきん」の「ん」で運を呼ぶという縁起の説と、保存のきく夏野菜で冬の栄養をとるという暮らしの説があり、どちらも諸説のひとつとして伝わっています。

冬至の夕食の食卓(いとこ煮の小鉢、ごはん、みそ汁)
  • 2026年の冬至は12月22日(火)。日付は年によって21日か22日になる
  • 理由は一つに決まっていない。「運盛り」と「保存のきく野菜で栄養」がよく挙がる
  • 関東のこんにゃく、関西の「ん」のつく野菜、北海道・東北のいとこ煮など、食べ方は地域で違う
  • ゆず湯も語呂合わせの説が中心。肌の弱い人は丸ごと浮かべて短めに
  • いとこ煮はゆで小豆の缶詰を使えば、20分ほどで作れる

まずは12月22日の夕飯の献立に、かぼちゃを一品入れるところから決めてみてください。

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