レンジとトースターでできる焼きりんごの作り方|オーブンなしで中はとろり、表面は香ばしく仕上げるコツ

レンジとトースターでできる焼きりんごの作り方のイメージ画像 料理・食材保存

焼きりんごは、オーブンがなくても電子レンジとオーブントースターで作れます。先にレンジで中まで火を通してやわらかくし、仕上げにトースターで表面を焼いて、香ばしさとバターの風味を付けるという順番です。丸ごとはもちろん、半分に切っても、くし切りや輪切りにしても作れるので、人数やかけられる時間に合わせて選べます。この記事では、切り方ごとの違い、芯のくり抜き方、加熱時間の目安と火の通りの確かめ方、焦げそうなときのアルミホイルの使い方、作り置きと温め直しまでを順に紹介します。予熱を待たなくてよいので、思い立った日のおやつにも間に合います。

丸ごと・半分・くし切り、切り方で変わる時間と仕上がり

レンジとトースターを両方使うのは、それぞれに苦手があるからです。電子レンジは短い時間で中まで火を通せますが、焼き色は付きません。オーブントースターは表面を焼くのが得意な一方、厚みのあるりんごだと中心に火が通る前に表面が焦げがちです。先にレンジ、あとからトースターの順にすれば、互いの苦手を補えます。

切り方は大きく分けて3通りです。どれを選ぶかで、かかる時間も見た目も食べやすさも変わります。

切り方 レンジ(600W) トースター(1000W前後) 仕上がりと向いている場面
丸ごと 4〜5分 5〜10分 見た目が華やかで、中はとろりとやわらかい。1人1個のデザートやおもてなしに
半分 3分前後 5〜8分 芯が取りやすく、スプーンですくって食べやすい。初めて作る人向き
くし切り・輪切り 2分前後 3〜5分 いちばん手軽。焼き色の付く面が広く香ばしい。アイスやトーストにのせやすい

どれも中くらいのりんご1個分(250〜300gほど)の目安です。りんごの大きさや熟し具合、機種によって変わるので、時間だけで決めず、竹串がすっと通るかどうかで判断してください。

酸味のある品種が向くが、家にあるりんごで作れる

焼きりんごには、紅玉のように酸味がしっかりあり、加熱しても形が崩れにくい品種が向くと言われます。バターや砂糖の甘さに酸味が負けず、味がぼやけにくいからです。とはいえ紅玉は時期や店によっては手に入りにくいので、ふじなど身近な品種で作ってかまいません。甘みが強く酸味の穏やかな品種なら、砂糖を控えめにして、レモン汁を少し足すと味が締まります。

買ってから日がたち、しゃきっとした歯ごたえがなくなったりんごの使い道にも向いています。加熱すればどのみちやわらかくなるので、生では物足りなかった食感が気になりません。

丸ごと・半分・くし切りにした生の赤いりんごを並べた木のまな板

焼きりんごをレンジとトースターで作る基本の手順

ここでは丸ごと1個を例に説明します。半分やくし切りにする場合も流れは同じで、加熱時間が短くなるだけです。

材料の目安(りんご1個分)

  • りんご:1個(丸ごと焼くなら、トースターの庫内に余裕をもって入る小ぶりのもの)
  • バター:10gほど
  • 砂糖:大さじ1ほど(はちみつでもよい)
  • シナモン、レーズン:好みで少々

砂糖は上白糖でもきび砂糖でもかまいません。はちみつを使った場合、1歳未満の赤ちゃんには与えないでください。乳児ボツリヌス症のおそれがあり、加熱しても安全にはなりません。

芯は底を残してくり抜く

りんごはよく洗い、皮つきのまま使います。軸のある上側から、小さめのナイフの先で芯のまわりにぐるりと切り込みを入れ、スプーンで少しずつかき出します。計量スプーンの小さじのように、小さくて縁の薄いスプーンだと作業しやすくなります。種とそのまわりの硬い部分が取れて、直径2〜3cmほどの穴があけば十分です。

このとき、底は1cmほど残して貫通させないようにします。底が抜けると、溶けたバターと砂糖がそのまま流れ出てしまい、りんごに味がなじみません。

半分にする場合は、縦に切ってからスプーンで芯を丸くくり抜きます。くし切りは6〜8等分にして芯を切り取り、輪切りは1cmほどの厚さに切って中心の芯を外します。

皮に穴をあけてから詰める

丸ごとと半分の場合は、皮にフォークか竹串で10か所ほど穴をあけておきます。加熱すると中の水分が蒸気になって皮を内側から押すため、逃げ道がないと皮が大きく裂けたり、はじけて汁が飛んだりすることがあるからです。

くり抜いた穴には、砂糖とレーズンを先に入れ、最後にバターをのせてふたをします。シナモンは上からふります。半分に切ったものは切り口を上にして置き、芯を取ったくぼみに同じように詰めます。くし切りや輪切りは穴をあける必要がなく、耐熱皿に並べて砂糖をふり、小さくちぎったバターを散らせば準備完了です。

芯をくり抜いて砂糖とレーズン、バターを詰め、耐熱皿にのせた丸ごとのりんご

レンジで中まで火を通す

  1. 耐熱皿にりんごをのせる。果汁が出るので、少し深さのある皿を使う
  2. ラップをふんわりかける。ぴったり密閉せず、蒸気の逃げ道を残す
  3. 600Wで4〜5分加熱する。500Wなら1分ほど長くする
  4. 竹串を刺し、すっと通れば加熱は終わり。硬さが残っていたら30秒ずつ追加する

初めて作るときは、短めの時間でいったん止めて確かめると失敗が減ります。加熱しすぎると果肉が崩れて、形を保てなくなります。皿にたまった汁は、バターと砂糖が果汁と混ざったシロップです。捨てずにスプーンですくい、りんごにかけておきます。

トースターで表面を焼く

ラップはトースターの熱で溶けるので、必ず外します。耐熱皿ごとトースターに入れ、1000W前後(温度調節のある機種なら200℃前後)で5〜10分焼きます。てっぺんに焼き色が付き、皿のシロップがふつふつしてきたら出来上がりです。焼く前に表面へ砂糖をひとつまみふると、焼き色が付きやすくなります。

耐熱皿には、レンジには使えてもトースターには使えないものがあります。底や箱の表示を確かめ、使えない場合は、アルミホイルを敷いた天板にりんごを移し、シロップをかけてから焼いてください。くし切りや輪切りも、同じように天板へ重ならないよう並べると、焼き色がきれいに付きます。

焦がさない工夫と、アイスやヨーグルトを添える食べ方

焦げそうなときはアルミホイルをかぶせる

トースターはヒーターと食材の距離が近く、背の高い丸ごとのりんごは、てっぺんだけ先に焦げることがあります。砂糖とバターも焦げやすいので、焼いている間はそばを離れず、途中で何度か庫内をのぞいてください。焼き色は十分なのにもう少し温めたいときは、上からアルミホイルをふんわりかぶせると、焦げが進みにくくなります。

アルミホイルは、ヒーターに触れないように使います。シロップが庫内やヒーターに垂れると煙や発火の原因になるので、皿や天板で受けることも大切です。扱いの決まりは機種ごとに違うため、取扱説明書に従ってください。なお、ホイルを使うのはトースターだけです。レンジに入れると火花が出るおそれがあります。

出来たては中がとても熱い

焼き上がった直後は、穴にたまったバターと果汁がかなりの高温になっています。表面は落ち着いて見えても、スプーンを入れたとたんに熱い汁があふれることがあります。数分おいてから食べ、子どもに出すときは小さく切り分けて、中まで冷めたのを確かめてからにしましょう。皿も熱くなっているので、取り出すときはミトンや乾いたふきんを使います。

冷たいものを添えると味が引き立つ

温かい焼きりんごにバニラアイスを添えると、溶けたアイスがソース代わりになります。さっぱり食べたいときは無糖のヨーグルトがよく合い、りんごの甘さが際立ちます。ヨーグルトは凍らせておくとアイスのようにも使えるので、ヨーグルト 冷凍 保存 食べ方|長持ちさせ美味しく楽しむコツも参考にしてください。くし切りや輪切りで作ったものは、トーストやパンケーキにのせるのもおすすめです。

半分に切った焼きりんごにバニラアイスを添えた一皿

よくある質問

レンジだけ、またはトースターだけでも作れますか?

レンジだけでも、やわらかく甘いりんごにはなります。ただし焼き色と香ばしさは付かないので、仕上がりは蒸し煮やコンポートに近くなります。トースターだけで作るなら、薄めのくし切りや輪切りを選びます。天板に並べ、途中で一度裏返して、やわらかくなるまで10分前後焼いてください。丸ごとをトースターだけで焼くのは、時間がかかるうえ火の通り具合も確かめにくいので、あまりおすすめしません。

皮はむいたほうがいいですか?

皮つきのままがおすすめです。皮が器の役目をして形が崩れにくく、赤い色も残ります。口に残るのが気になる場合は、食べるときに外せば十分です。小さな子ども用に皮をむいて作るなら、崩れやすくなるので、くし切りにして加熱時間を短めにします。

2個以上をまとめて作るときの加熱時間は?

レンジは、入れる量が増えるほど時間がかかります。2個なら1個のときの1.5〜2倍が目安ですが、まず1.5倍ほどで止め、竹串で確かめながら30秒ずつ足してください。皿の上で間をあけて置くと、加熱のむらが出にくくなります。トースターは焼き色を付けるのが目的なので、並べて入れられるなら時間は大きく変わりません。

作り置きはできますか?温め直し方は?

できます。粗熱が取れたらシロップごと保存容器に移し、冷蔵庫に入れます。日持ちのする料理ではないので、翌日か翌々日には食べきるつもりで作ると安心です。冷やすと果肉が締まり、冷たいままでもおいしく食べられます。温め直すならレンジで30秒〜1分ほど。香ばしさを戻したいときは、そのあとトースターで2〜3分焼きます。

シロップごと保存容器に入れた、くし切りの焼きりんご

まとめ

オーブンがなくても、レンジで火を通し、トースターで焼き色を付けるという順番を守れば、焼きりんごは家庭で気軽に作れます。

  • 切り方は丸ごと・半分・くし切りや輪切りの3通り。小さく切るほど早く仕上がる
  • 丸ごとの芯は底を残してくり抜き、皮にはフォークで穴をあける
  • レンジはふんわりラップ。加熱時間は目安にとどめ、竹串がすっと通るかで判断する
  • トースターではラップを外し、焦げそうならアルミホイルをかぶせる。ヒーターには触れさせない
  • 出来たては中がとても熱い。少しおいてから食べる

まずは火の通りが早い半分かくし切りで一度作り、家のレンジとトースターの加減をつかんでから、丸ごとに挑戦してみてください。

アルミホイルを敷いた天板に並べた、くし切りの焼きりんご

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