年賀状をやめるときの伝え方と文例|角が立ちにくい5つの要素と、相手別・理由別の7例

年賀状をやめるときの伝え方と文例のイメージ画像 季節の悩み

年賀状をやめたいけれど、どう切り出せば角が立たないか迷う。そんなときは、最後の年賀状に「これまでの感謝」「来年から控えること」「どなた様にも同じようにお伝えしていること」「今後もお付き合いは続けたい気持ち」を短く書き添えるのが、いちばん伝わりやすい方法です。出しそびれた年や、相手から先に届いたときは、松の内が明けてから寒中見舞いで伝えられます。この記事では、伝える手段の選び方と文面の組み立て方、友人・親戚・目上の方など相手別と理由別の文例を7つ紹介します。

伝える手段は3つ。迷ったら最後の年賀状に書き添える

年賀状をやめることは「年賀状じまい」と呼ばれ、高齢を機にやめる場合は「終活年賀状」という言い方もあります。手段は主に3つで、届ける時期と向く場面が違います。

手段 届ける時期 向く場面 気をつけること
最後の年賀状に書き添える 元日から松の内 毎年やり取りしている相手全般 新年のあいさつが主役。やめる話は後半に短く
寒中見舞いで伝える 松の内が明けてから立春の前まで 今年は年賀状を出さなかった、新年早々に切り出したくない 賀詞は使わない。年賀はがきではなく通常のはがきで出すのが一般的
届いた年賀状への返信で伝える 松の内のうちは年賀状、過ぎたら寒中見舞い こちらから出していない相手から届いた 年賀状をいただいたお礼を先に書く

寒中見舞いを出せるのは、一般に1月8日ごろから2月初めごろまでです。松の内を1月15日までとする地域もあるので、1月中旬を過ぎてから出せば、どちらの地域の相手にも合わせられます。

最後の年賀状なら、新年のあいさつと感謝を一緒に届けられ、相手も次の年末に、こちらの分を用意するかどうかで迷わずに済みます。

木の机に置いた無地のはがきと万年筆

角が立ちにくい文面にする5つの要素

受け取る側の感じ方はさまざまで、どんな文面でも寂しく思う人はいます。それでも次の5つを入れておくと、「自分だけ切られたのか」「付き合いをやめたいのか」という誤解は避けやすくなります。

  1. これまでの感謝:「長年にわたり温かい年賀状をいただき ありがとうございました」。やめる話より先に置きます。
  2. やめる旨:「本年をもちまして」「来年から」と時期をはっきり書きます。遠回しにしすぎると、相手は翌年も出してよいのか迷います。
  3. 一律であること:「どなた様にも」「皆様に」。相手個人との関係が理由ではないと伝わります。
  4. 今後も付き合いを続けたい気持ち:「今後とも変わらぬお付き合いを」。やめるのは年賀状だけで、縁を切るわけではないと示します。
  5. 代わりの連絡手段:電話、メール、LINEなど。親しい相手には具体的に書くと、社交辞令に見えにくくなります。

理由は一言で足りる。書かなくてもよい

理由は必須ではありません。書くなら「年齢を重ね」「暮らし方を見直し」のように、自分の側の事情を一言で。「面倒になった」「忙しい」は、相手とのやり取りを負担と言っているように読めるので避けます。

賀詞と句読点の選び方

目上の方には「賀正」「迎春」のような2文字の賀詞を避け、「謹賀新年」や「謹んで新春のお慶びを申し上げます」を使うのが丁寧とされます。句読点は付けないのが慣例とされますが、読みやすさを優先して付ける人も増えています。このあとの文例は句読点を付けず、改行と空白で区切っています。

無地のはがきの束とペンに添えた手元

相手別・理由別にそのまま使える文例7つ

◯◯の部分は自分の事情に合わせて書き換えてください。年賀状として出すものは、末尾に「令和◯年 元旦」などの日付を添えます。

友人へ(くだけた文面)

あけましておめでとう
いつも年賀状をありがとう
勝手ながら 年賀状を出すのは今年で最後にすることにしました
みんなに同じようにお伝えしています
これからはLINEで近況を知らせ合えたらうれしいです
今年もどうぞよろしく

親戚へ

あけましておめでとうございます
毎年心のこもった年賀状をいただき ありがとうございます
さて 誠に勝手ながら 年賀状でのご挨拶は本年をもちまして最後とさせていただきます
どなた様にも同じようにお伝えしております
今後は電話などで近況をお知らせできればと思っております
変わらぬお付き合いをお願いいたします

恩師や上司など目上の方へ

現職の上司や取引先に出すかどうかは、職場の慣習や会社の方針を確かめてから決めます。

謹んで新春のお慶びを申し上げます
旧年中は格別のご厚情を賜り 厚く御礼申し上げます
誠に勝手ではございますが 来年より どなた様にも年始のご挨拶状を控えさせていただくことにいたしました
今後とも変わらぬご指導のほど お願い申し上げます
皆様のご健康とご多幸を心よりお祈り申し上げます

高齢を理由にする場合

謹んで新年のお慶びを申し上げます
長年にわたり温かい年賀状をいただき 誠にありがとうございました
私も◯◯歳を迎え 筆を執ることが難しくなってまいりました
誠に勝手ながら 本年をもちまして どなた様にも年賀状でのご挨拶を控えさせていただくことにいたしました
今後も変わらぬお付き合いをお願い申し上げます
皆様のご健康を心よりお祈りいたします

理由をぼかす場合(どの相手にも使える基本形)

あけましておめでとうございます
旧年中は大変お世話になりました
誠に勝手ながら 年賀状でのご挨拶は本年限りとし 来年からはどなた様にも控えさせていただきます
今後は電話やメールで近況をお伝えできれば幸いです
変わらぬお付き合いのほど よろしくお願い申し上げます

今後はメールやSNSでと伝える場合

あけましておめでとうございます
旧年中はお世話になり ありがとうございました
勝手ながら 来年からはどなた様にも 年賀状に代えてメールやLINEで新年のご挨拶をさせていただきます
よろしければ下記へご連絡ください
メール:◯◯◯@◯◯◯
本年もどうぞよろしくお願いいたします

はがきは封書と違い、文面が人の目に触れることがあります。連絡先は、知られて差し支えない範囲にとどめます。

寒中見舞いで伝える場合(届いた年賀状への返信にも)

寒中お見舞い申し上げます
ご丁寧な年賀状をいただき ありがとうございました
ご挨拶が遅れましたこと お詫び申し上げます
誠に勝手ながら 本年より どなた様にも年賀状でのご挨拶を控えさせていただいております
今後とも変わらぬお付き合いをお願いいたします
寒さ厳しき折 どうぞご自愛ください

年賀状が届いていない相手に出すときは、お礼の行を外します。

印刷する場合も、余白に「お体を大切に」「また会いましょう」と手書きで一言添えると、一斉の通知という印象がやわらぎます。

卓上に並べた無地のはがきと筆ペン

よくある質問

何も伝えずに出すのをやめてはいけませんか

決まりはありません。ただ、黙ってやめると、相手は体調を心配したり、翌年も出してよいのか迷ったりします。一度きちんと伝えるほうが、互いに区切りを付けやすくなります。

一部の相手にだけやめてもよいですか

かまいません。その場合は「どなた様にも」とは書けないので、その一言を外します。共通の知人から話が伝わることもあるため、「親族には続ける」のように線引きを決めておくと、聞かれたときに説明しやすくなります。

伝えた翌年も相手から届いたら、どうすればよいですか

年賀状で返すと元のやり取りに戻りやすいので、松の内が明けてから寒中見舞いを出すか、電話やメールでお礼を伝える方法があります。相手が送ってくださる分まで断る必要はありません。

30代や40代でやめるのは早すぎますか

年齢の決まりはありません。高齢を理由にできない世代は、理由をぼかす基本形か、「今後はメールやLINEで」と連絡手段の切り替えとして伝える形が使いやすいでしょう。

画面を伏せたスマートフォンと無地のはがき

まとめ

年賀状じまいは、最後の年賀状に書き添えるのがいちばん伝えやすく、出しそびれたときは寒中見舞いが使えます。

  • 感謝、やめる旨、「どなた様にも」、今後のお付き合い、代わりの連絡手段の5つを入れる
  • 理由は一言で足りる。「面倒」「忙しい」は避ける
  • 目上の方には「謹賀新年」など丁寧な賀詞を選ぶ

まずは今年の送り先を見直して、続ける相手とやめる相手を分け、近い文例を1つ選んで自分の言葉に直してみてください。

閉じたノートと無地のはがき、湯のみ

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